1話 魔力属性検査
僕はブレスハート伯爵家の長男
エリック・フォン・ブレスハート!
今日は僕の5歳の誕生日で
魔力属性を調べる日でもあるんだ!
みんな5歳になると自分に1つある
属性を調べることになってるんだ
属性は火、水、風、土、と4種類あるみたい
僕には2つ下の弟がいて名前はルーカって言うんだ
髪の色が綺麗な水色だから
きっと水属性なんだと思う
僕の髪は薄い茶色だから土属性かも!
属性の見方は
魔力属性を見る水晶があって
それに触れて魔力を流すと水晶の色が変わるんだ
赤=火
青=水
緑=風
茶=土
って感じだね
「こっちに来なさい」
「はい!」
お父様が呼んでる!
お父様は
ロイド・フォン・ブレスハートって
言って水属性持ちだ
いつも、出来ることなら
水属性がいいなって漏らしてる
僕はなんでもいいけどね!
なんの属性なのか楽しみだ!
「さぁ、水晶に触れなさい」
「はい…」
水晶に手を置いて魔力を流した
「あ…れ?」
水晶は発光はしてるが、色が無い
なんで色が無いんだろう?
横の父親を見ると
顔が歪んでいる
「やはり、なんの属性も無かったか…」
「え、どういうこと?お父様」
「うるさい!!!お前は家の者にふさわしく無いということだ!」
「え…なんで…」
「喋るな!ゴミめ!まさか…無属性だとは…ルーカに期待するしか無いか…」
嘘だ…優しかったお父様がこんな事言うはず無い…
「エリック!ついて来い!」
「は、はい」
お父様はそう言うと、僕を離れに連れてきた。離れと言っても一軒家ほどの大きさがある
「お前には、今からルーカが5歳になるまでの2年間ここで暮らしてもらう!本当なら今すぐ追い出したいところだが、保険だ、一歩もここから出るんじゃないぞ」
「そ、そんな…」
それから僕は
お父様に認めてもらおうと
読み書きに礼儀作法と頑張った
離れから出さないようにとつけられた
護衛の兵士に剣術を教えてもらったりした
日に日に質素になるご飯
最終的に1日1食になった
だけど不思議と耐えられた
だが、お父様は振り向いてくれなかった
弟が5歳になり
属性が水だと判明した時
お父様が来た…
「ついて来い」
ひどく冷たい声だった
このままついて行っては行けないと
感じ逃げようとしたが、難なく衛兵に捕まった
「手間を取らせるな!クズめ!」
父親の右足が僕のお腹にめり込んだ
「が、はっ!」
痛い痛い!息が出来ない!
「来い!」
無理やり馬車に乗せられ、3時間ほどたっただろうか?馬車が止まった
「さっさと降りろ!」
「イタ!」
腕を掴まれ放り出された
ここは、森?
そういえば!前、家の図書館で読んだ気がするここはブレスハート家の所有する
魔境だ!何回も開拓の為に兵を出してるらしい
開拓は全く進んでないみたいだ
「お前はブレスハート家の名を名乗る事を禁ずる!エリックの名も無きものとする!」
そう言うとお父様は僕の首を絞めて
気絶させた
末永く見守ってください