表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白鷲偽鳥  作者: 掴式追雀
4/7

新希望ヶ丘高校詳細編

遂に本編が始まりました。

まずは今後の展開に不可欠な主要人物2人の登場です。

この2人については、後に様々なエピソードを通じて知って頂ければと思ってます。


新希望ヶ丘高校、略して新希高校は、学力、部活動ともに県内最高峰の超エリート高校で、

全国にもその名を連ねている。 


その割に毎年の入試の倍率が4.5以上なのはこの高校の卒業生の約90%が自分の希望する大学や職業に受かってしまうからだ。


ある者は裁判長に、またある者は大リーグで活躍する野球選手に、また総理大臣になったものや、

オリンピックで3連覇を獲得する者など、この学校はそんな世界に多大な影響を与えてきた超人をわんさか育ててきたのだ。


そんな正に希望と呼ばれるにふさわしい学校の前に

俺と、明らかにそこらの学生とはかけ離れた俺の上司は立っていた。

では何故そんな畏れ多い場所に警官が2人もいるのか、 という問いに俺は答えられない。

何のこっちゃと言いたいだろうが、俺にとっても

何のこっちゃ、状態なのである。


今朝、例の箱.が届けられてから警視庁

いや、警察全体の雰囲気が緊張状態となっていたため、俺はこの先輩に訳も分からず連れられて(連れ去られて?)来たのだ。


そういえば、自己紹介がまだだったな。

俺の名前は鈴木甲すずきこう、23才だ。

俺が警官として働き始めてもう2年になる。

今じゃこの制服も立派に着こなしている。

趣味と言える程では無いが本が好きだ、昔話や近代の作家など、幅広く読み込んでいる。

後はまぁ拳銃の扱いには自信があったりする。


で、俺の横にいる明らか学生ではないのが俺の直属

の上司である二林ふたばやし警部 。

昔の俳優の様な2枚目風の顔立ちで、

彫りは深めで髪は逆立ち、短髪なのが特徴だ。

一見すると50代半ばだが、実際は48歳と見た目よりも若く、本人もそこを気にしているみたいだ。

警察官一筋25年以上で、警視庁の在務歴20年の大ベテランである。

現在俺が1番尊敬するのがこの先輩だ。


そんな大先輩が何の意味もなくこんな緊急事態に

こんな事件とは無関係な聖地に俺を連れて来たのだから、

「何か重大な事をこの学園が握っている」

のだと俺は睨んでいる。


そんな思考を重ねていたが、次の瞬間には現実に

引き戻される羽目になった。 ー警部の一言でー


「そういや鈴木、お前この学校来んの始めてか?」


何気ないその一言に内心驚きつつも、俺は苦笑いで返す。


「まさか、こんな近くに来るのも始めてですよ。」

「そうか、じゃあ色々と驚くと思うぞ~」

警部は例えるなら、イタズラを仕掛けた後の子供の

ように意地悪い笑顔で俺を見つめる。

「警部はこの学校に何度も来ているんですか?」

「まぁま!」

今度は得意気な表情で俺を見ている。

「あ、もしかして警部、この学校の卒業生か何かですか?」

「え? ・・・いや、俺もそんな大した存在じゃねぇよ、ただ何度か来たことがあるってだけだ。」

ええ、知ってましたよ。

心の中で小さくガッツポーズ、 してやったり。

さっきの仕返しとばかりに俺は得意気な表情になった。

対象に警部は先程までの笑みには消え、今は元々のしわ顔が更に深くなり、

さながら梅干しのようだ。

俺は普段は無愛想だが、信頼を置ける人にはたまにこうやっていじったりもする。




「さて、いくか。 今回は遊んでいる暇がないほどの事態だしな」

「そうですね」

そうは言いつつも未だ刻まれた皺は深いままだ。

こんな顔で校舎に入って通報されなければいいが...

まさに今、厄介事を片付けようとしている最中にうっかり厄介事を増やしたら、きっと物凄い怒られるだろう。


「ほら、何してんだ。 早く行くぞ!」

しかし尊敬している先輩にそんなことを言える筈もなく、俺は渋々後をついて行った。

どうか通報されませんように!

そんな俺の必死の願いと後悔と共に、








俺逹は新希高校(聖地)へと歩を進める。








今作品は鈴木とこの後に出てくるもう1人による、

ダブル主人公でお贈りします。


設定で何となく気付いた方もいるでしょう。

そう、実は僕、ダ〇ガ〇ロ〇パの大ファンだったのです!

いや~、いつかこの作品の2次創作も書いてみようかと思っていたので、こういった形での絡ませ方を思い付いた時はかなり気持ちが上がりました。

ちなみにこの後に出てくるもう1人の主人公も、

それ以外の主要キャラにも、その作品の要素を取り入れていくつもりです。


しかし最終的にはそんなキャラ逹もオリジナルを

加えて独立させたいと考えてます。


長くなりましたが、ここまで観て下さった方々、

本編からがこの作品の魅せどころです。

できるなら楽しんで見ていってください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ