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私が愛しているのは自分自身ですがそれでも私を愛せますか

作者: 蒲公英陽

私は自分に恋をしました。


ナルシストとかそういうのではなく、単純に純粋に自分に恋をしました。そのことを受け入れました。そうして自分と愛し合うようになりました。



そんな私に、何度も思いを伝えにくる男性がいます。毎回お断りをしているのですが、男のけがない私にどうしていつも断るのか尋ねてきました。真実を話せば彼も気味悪がって離れていってくれるかもしれません。


「私が好きな人は自分自身なんです。なので私は、私とお付き合いさせていただいています。」


「何を言ってるのですか。」



「意味が分かりませんよね。でもこれが真実です。私は自分に恋をしました。」


「君がナルシストだったということを初めて知ったよ」


やはりと言うべきか。皆いつもこう勘違いしてしまう。


「いえ、違います。私は自分の事を考えたり、自分に触れただけでとても心が暖かくなり満たされます。鏡越しですが自分を見つめられるとドキドキもします。これを恋と呼ばなければなんと呼ぶのですか。」


「勘違いをしてすまなかった。愛には色々な形があってこそだ。」


「気持ち悪いとは思わないのですか?」

いつもこの話をすると大抵の人は 、何かおかしなものを見る目で私を見てきますが。彼は違うのでしょうか。


「いいえ、思いませんよ。ですから、私は2番目でもいい。それでいいので私も愛してはくれませんか?」

そう優しく微笑む男性に私は、

「後悔しませんか?」と尋ねました。



「私は、愛する人の愛する人まで纏めて愛していきたいだけですよ。」




結局は彼女しか愛さないってことなんですけどね。

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