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二章 三話

「さて、と……。どこから手を付ければいいのやら……」


 現在一刀は森の中にいた。例の薬草採取場所であるヴァーニラから東に一時間程歩いた場所にある森だ。

 そういえば、一刀はこの世界に来てから初めて本格的に森の中へと探索目的で入ることになる。この世界で最初に会ったラッツ達とは結局馬車に乗って街道を行ったのみであり、交易都市からの道中に関しても通ったのは街道であり、周囲が森に囲まれているとはいえ、その中に入ることなどあるはずもなかった。

 この世界に来てようやく冒険者らしい探索を行う事に、一刀の胸は密かに踊っている。例え依頼自体がギルドの中でもランクが一番低いとされるFランクの依頼でも、だ。

 さて、早速薬草の方を探していくのだが……。肝心の見た目に関しては、市場の方でサンプル代わりに一二本入手しており問題は無い。見た目はいいとして、ならばどこに生えているのか? という問題は、同じく市場で薬草を販売していた店主に聞くと、森の中でもそれなりに日当たりが良く、木々に囲まれた場所との事。意外と贅沢な植物である。ちなみに、市場にも売られていると言うのならそちらを購入して持っていけば早いのではないか? という方法は市場での取り扱い数が少ないということから却下になった。どうやら、回復薬の素材になるだけあって、それなりに需要が高いらしい。それでいて、ギルドでの依頼ランクは最低ランクなのだから誰も受けず、基本的には供給が需要を上回る事は無いのだそうだ。市場に出回っているのも、この街近郊で取れたものではなく、他の地域で仕入れてきた物を販売しているらしい。

 そういった事情から、市場で購入するのは無し。むしろ、不足しているのならば、なりふり構わずランクを上げてでも依頼を出すべきだとは思うが、街の人曰く地味な依頼で面白くないという冒険者が多いため、ランクを上げても意味がないらしい。

 そんなこんなで、最終的には一刀のような他所からやってきた冒険者などが消化していくことになる。全くもって非効率なことこの上ない。

 だが、そんな事もお構いなしにどんどん森の中へと踏み入っていく一刀。心なしか、その足取りが軽く感じられるのは、やはり原生に近い森の中を悠々と歩き回れるからだろうか。

 ある程度進むと、なにやら随分と開けた場所に出る。まるでそこだけ森から切り取られたかのようなその場所は、どことなくかつて一刀がとある人物と対峙したある場所を連想させる所だった。

 ちょうどその場所の真ん中、周囲と比べて少しばかり盛り上がっている場所に今一刀が手にしている植物と良く似た野草が群生している。どうやらこの場所は薬草の群生地だったようだ。まさしく降って湧いたような幸運。この場所なら十本五十束と言わず、百束程集まりそうな気もしない事はないが、流石にその量となると骨が折れる。少しばかりの割増は行うが、ここは大人しく規定数前後に抑えることにする。

 プチプチと静かな森の緑の中を、ただひたすら草をむしる音が支配していく。一刀の傍には、街で買った籠が置かれている。その籠には現在かなりの量の薬草が積み上げられており、おそらくは既に規定の数には達しているであろうが、一刀の手は止まらない。どうやら草をむしるのが意外に楽しくなっているのか、その手は止まらずひたすらむしり続ける。気付けば籠から溢れんばかりの量となっていた。


「やり過ぎたかねぇ……」


 今更気付いても後の祭りである。籠の上にこんもりと鎮座した薬草をどうするべきか……、と考える一刀。あどけない表情を見せながら、一人考え込むその姿を見ればついつい保護したくなるのが母性の性と言えよう。

 が、それが通じるのはあくまで人間のみ。今、その小さな頭に太い棍棒のような物を振り下ろそうとしている人型の魔獣には適用されない。

 力の限り叩きつぶさんと振り下ろされた棍棒は、その場に生えていた野草を吹き飛ばし、地面を大きくめり込ませる。こんな威力で人の頭になど振り下ろされればひとたまりどころか、残るのは潰れた柘榴の様相を思い浮かべさせる肉片だろう。


「当たれば……な」


 ぼそり、とそんな声が聞こえたかと思えば、不意に魔獣の体が前に傾く。ズン、と重量感のある音が辺りに響く。一刀は目の前の猪を二足歩行にして巨大化させたような見た目の魔獣が完全に事切れている事を確認すると、薬草がめいっぱい詰め込まれた籠を持ってその場から離れる。

 多少のイレギュラーはあったものの、問題無く依頼の薬草十本五十束を超過する成果を下げて帰路につく。

 後は街に戻ってギルドに報告するだけ……なのだが、何やら少しばかり遠くの方で野太い声がいくつも連なっているのが聞こえる。いや、声……というよりは鳴き声と言った方がいいか。

 特に気にするような事ではない、そう思っていた一刀だったが、ブーブーと鳴く声に混じってかすかに人の声が聞こえるのを聞き逃さなかった。


「これは……、もう少しかかるかなぁ……」


 小さく吐いた溜息は森の中へと消えていく。その後を追うかのように、一刀の足は声がした方向へと足を向けた。

 しばらく行くと、先ほどまでは声のみだったの音が、剣戟特有の鉄同士が打ちあう甲高い音や、爆音なども混じってくる。完全に戦闘を行っている音だ。鳴き声等を聞くに、人同士ではない事は確信出来る。

 音を間近に感じられるほどの距離までやってくると、木の陰から音の発信源を覗き見る。その視線の先では、先ほど一刀が屠った二足歩行をする猪のような見た目の魔獣が五匹、それに対峙するのは四人の人間族だが、実質的に戦っているのは一人で、他の三人はその一人に守られるようにしてその背後で身を寄せ合っている。戦っている一人は、その体格からして女性だろう。胸や腕部、脛など局所的に防具を付けた―所謂ライトメイルという防具を身に着け、左手には取り回しの良いラウンドシールド、右手には飾り気は無いが使いこまれた様子の窺えるロングソードを握っている。それだけを見ると、盾を防御に、剣を攻撃に使う戦い方をするかと思いきや、時には盾で殴打し、時には剣で魔獣の持つ棍棒の軌道を逸らすなど実に上手く剣と盾を連携させて魔獣の攻撃を捌いている。合間合間に挟む魔法も実に的確な場所を捕えている。が、やはり力の差と数の利からか、魔獣はジリジリと輪を狭めるかのようにして女性とその背後にいる者達を追い詰めていく。このままでは、彼女達がその魔の手にかかるのも時間の問題だろう。


「……」


 さて、どうするべきか。別に彼女達の事を見なかったことにしてこの場を去ってもいい。一刀にはなんのデメリットも無いのだから。

 依頼内容はあくまで薬草を採取してくる事。魔獣の討伐は依頼の中には入っていない。ましてや、見ず知らずの人間族を助けろなんて事も。

 公にはFランクとされている一刀がこのまま彼女達を見捨てたところで誰も責めはしない。その程度にしか思われていない。


―そうやってさ、自分の秤で決めつけちゃうのって、なんて言うか、面白くないよね。


 かつて、とある人物から言われた言葉。それが何故か今ここで脳裏に蘇る。


―その考え方を否定してるわけじゃないよ? ただ、もう少し周りを見てから決めてもいいんじゃないかな? それに、時には熱くイケイケにならないと!!


 体は小さくとも、器が果てしなく大きかったその人物は、元の世界の戦いで既に命を落としている。いや、どちらにしろ今現在隣にいるわけではないのだから、その言葉を思い出したからと言って、律義にその通りにやってやるつもりもない。

 ない……のだが、言うだけ言って、そのまま本人は勝ち逃げのような感じでこの世を去って行った。

 このままやられっぱなしというのも面白くない。

 それだけ、ただそれだけの理由で一刀は眼下で繰り広げられている争いへの介入を決める。

 猪面の魔獣は全部で五体。あの少女の実力を見るに、二体ならなんとか、一体なら問題無く対処が出来るだろう。だとするなら、一刀が始末するべきは少し退き気味の三体ないしは、少女に対し時間差で攻撃を仕掛けている一体も含まれる。

 問題など、無い。あるはずもない。


「そこの人、手を貸そうか?」


 大きく荒げた声ではない。が、閑静な森の中にこだましたその声は、一切薄まる事なく少女の耳へと届いた。


「く……、お願い!!」

「りょーかい」


 潜んでいた茂みから一息に飛び出すと、そのまま脇目も振らずに一直線に少女の右側、ちょうど盾をかざしているせいか死角になっている方向から攻撃を行おうとしている魔獣へと肉薄する。瞬きすらする間も無く、魔獣の体は横へと吹き飛ばされ、近くの木の幹へと叩きつけられた。

 少女とその後ろにいた冒険者風の三人組、それから木の幹にへたり込んでいる奴以外の魔獣が皆揃って何が起きたのか分からないのか、巨体がぶつけられ、大きくへこんだ木の根元へと視線を向け茫然としている。

 その隙を見逃すはずもなく、黒い影が一瞬にして下がっていた魔獣達に躍りかかり、その二メートル程の巨体を吹き飛ばし、転ばし、そして各々の首をいつの間にか持っていたのか、刀身が少しくすんだ色の刀で掻っ捌いていく。鮮血が飛び散るよりも早く動く一刀に、返り血など浴びようはずもない。あっという間に三体の魔獣を屠った一刀は、最後に木に叩きつけられて悶絶していた一体の首元に向けて腿に差していた短剣を投擲する。


「ガッ……!!」


 そうして、一体を残して完全に魔獣の駆逐を終えた一刀。残る一体が、自分の仲間がやられたとようやく気付いたのか、聞く者によっては恐怖に陥りそうな雄叫びをあげて一刀に向かって棍棒を振り上げる。


「お前さんの相手はあっち」


 振り下ろされた棍棒に対し、その柄の部分を器用に受け止めるとその部分を軸にして縦の円を描くように投げ飛ばす。巨体が宙を舞い、地面に落ちる事で背中から叩きつけられる。凄まじい音を土煙と共に立てる魔獣を一刀は未だ掴んだままの魔獣の腕を返し、少女たちの方へと放り投げる。

 いきなり自分の元へと放られた魔獣に一瞬焦りを見せるも、受け身を取れずに地面をのたうち回っていた魔獣に対し、少女は的確に急所を突いてトドメをさした。

 完全に息絶えた魔獣の亡骸を見下ろしながら、各々が一息をつく。

 少女は追いつめられた状態での奮闘により荒くなった息を整えようと胸に手を当てており、その後ろにいた新人冒険者らしき三人も窮地を脱した事で落ち着いたのか、各自不備が無いか等を確認している。

 一方で、一刀はと言うと……


「どう見ても猪か、少し厳つくなった豚だよなぁ……」


 地面に転がった魔獣の骸を見ながら不思議そうに呟いている。それもそうだろう、一刀がこの世界に来て出会った魔獣は、どちらかというと獣らしい姿をしたものが多く、こういった二足歩行のものや明確な知性があるものに出くわすことはなかった為、新鮮なのだろう。その目には好奇心の光が宿っている。


「えっと……、君? 何をどうしたのかはよく分からなかったけど、とにかくありがとうね。君が来なければ私たちは多分負けてたと思う」

「だろうねぇ……。やりかた自体は悪くはなかったけど、やっぱり素の能力と数の違いかなぁ。おまけに守りながらだったから、負担もかかる。仕方ないさ」

「あはは……、そうだね……」


 キツイとその口で言いながら、不意打ちとは言えほぼ数秒で魔獣達を制圧した一刀に苦笑いを向ける少女。が、ここで少女は魔獣を見下ろしている一刀の傍に、薬草の束が入った籠を見つける。


「それ、もしかして薬草?」

「?? 見て分からないの?」

「いや、分かるんだけど……、どうしてそんないっぱい持ってるのかなって……」

「依頼に決まってるでしょうに。それ以外にこんな大量に薬草集める奴なんているの?」

「うん、そうだね……」


 確かに正論ではあるものの、薬草採取の依頼を受ける程度のランクの者がこれだけの数の魔獣を難なく相手にする事がどうしても信じられない。


「……一つ聞いていい?」

「何?」

「君の冒険者ランクは?」

「F」

「……はい?」

「だからぁ……、Fだって」


 めんどくさそうに発せられたその言葉に、少女は驚きを隠せない。確かに、薬草の採取の適正ランクは最低ランクのFランクだ。そして、依頼の最中に魔獣に遭遇する事も少なくはない。とは言っても、遭遇する魔獣も大概はそのランクに沿った物が多く、今目の前に転がっているような高ランクがパーティを組んで相手をするような魔獣に出会うことはまず無い。これは、依頼の対象物がそのランクに適当した場所にあると確認が出来たものが依頼として出される為である。依頼のランクがFなのに、対象物が現存している場所にBランクの魔獣が出るなどという事を防ぐ為だ。そう、今回と同じような事を防ぐ為の筈だが……。


「F……、Fかぁ……」


 何度も反芻するその言葉には、納得が出来ていません、と言っているようなニュアンスが取れる。当然だろう。現在少女の足元に倒れ伏している魔獣はオークと呼ばれる豚面の魔獣である。依頼として出せば、ランクはBランク、その数にもよるが場合によっては四人パーティでの受注を必須とされることもある魔獣だ。少女も、一体なら討伐が、二体の相手であれば倒し切ることは無理でも対処自体は可能であるレベルだ。だが、Fランクにどうこう出来る相手でもないのが現実である。

 少女は最初、一刀が持つ薬草を見て街に初めて来た高ランク冒険者が、滞っている任務を進める為にか、または自身で回復薬として使用するための薬草を取りに来たのかと思っていた。が、よくよく注視して見ると、その容姿はどちらかと言うと幼く、高ランクに至れる歳とはそうそう思えない。

 ……となるとやはり本人が申告したように、そのランクはFランクだろう。

 自分はFランクの少年が秒殺したような相手に手間取っていたのか、という自責の念は頭を振って振り払い、なんとか少なからずある自尊心を振るい立たせる。あれは少年が規格外であったためだ、と。


「ランクの事はいいよ。それでも助けられたことには変わりは無いんだしね」

「そ。いちいち何の指標かすらも分からないランクなんかにどうこう言われても仕方ないからなぁ」


 オークを一通り眺め倒して気が済んだのか、一刀は少女の方へと向き直る。


「で、あんた等はここで何してんの?」

「依頼だよ。簡単な討伐依頼だったんだけどね、予想外の魔獣の登場で色々とめちゃくちゃになっちゃったんだよ」

「魔獣って……あれの事?」


 そう言って一刀が指差したのは地に倒れ伏した猪面の魔獣。それに少女は頷く。


「あの魔獣の名前はオークって言うんだけど……、って、こんなこと説明する必要あるのかな? 一応大概の冒険者は知ってることなんだけど?」

「んにゃ。どうやら俺はかなり常識ってものが欠如してるらしいから、説明してくれるとありがたい」

「え? あ、うん、だったら説明するけど……。常識が無いって……、まぁいいか。今言ったように、あの魔獣はオークって言うんだけど、本来ならBランクの冒険者が対処するレベルの魔獣なんだ。私たちのレベルなら、普通ならパーティで対処しないといけないんだけど……」

「運悪く向こうのパーティに会ったってわけ?」

「あれをパーティと呼ぶのかどうかは知らないけど、そんな感じ」

「そりゃあ運の悪い」


 確かに、目の前の少女はともかく、後ろにいる三人は到底ベテランと呼べるような雰囲気はない。昨日今日始めたわけではなさそうだが、それでも半人前であることには変わりはないだろう。


「私、マルシアって言うの。よろしくね」


 疲労を残した表情を浮かべながら、少女―マルシアは一刀へと笑顔を向ける。第一印象だけで言ってしまえば、随分と人の良さそうな少女だ。


「マルシア……ね。俺は一刀だよ。つい先日グルグラに来たばかりなの」

「なるほど、道理で知らないはずだよ。長くはないけど、私もそれなりにあの街にいるからね。クエストで離れている間に来てたんなら、知ってるわけないよね」


 どうやらマルシアもグルグラから来た冒険者のようだ。その笑顔とどことなく気さくな感じがする雰囲気から、冒険者と言われるよりも、街娘らしさの方がしっくりとくる。


「あの……、マルシアさん」

「ん? 何?」


 マルシアの背後から恐る恐るといった様子で声をかけてきたのは、先ほど腰が抜けて動けなくなっていた三人の中に一人だけいた少女だ。逆両手に華とでも言うべきか。

 それはさておき、どうやら彼女はこの場からの撤退を提案したいようだが、いかんせん半人前、更に言うと先ほどの戦闘で何も出来ずにただ迷惑を掛けただけであることが後ろ暗いのか、なかなか言い出せそうにない。


「ふむ……、そろそろここから離れた方がいいんじゃない? ほら、こんな血しぶきとか散った場所にこれ以上いたくないだろうしさ」

「ん? あぁ、そうだったね。それじゃあ、帰ろうか」

「は、はい」


 マルシアが促すことでようやく安堵の表情を浮かべる。

 どうやら既に帰り支度は済んでいるようだ。少女らと共に、マルシアがこの場を離れようとする。が、一刀がその場を動かない事に気付き、足を止める。


「どうかしたの? 行くよ?」

「君らは、ね。俺はもうちょっとここでやることがあるから」

「?? やることってなにかな? 薬草も集まってるみたいだし、これ以上やることなんてないと思うよ?」

「言ったはずだけど? 君らは、ってね。あんまり疑り深いと顰蹙をかっちゃうぞ~」

「それもそうなんだけどね……」


 先ほどの事があった手前、流石に手放しで一刀の単独行動を見過ごすことが出来ないのか、どことなく迷いの表情を見せる。とは言っても、ここでマルシアがいたところで役に立つことはほとんどなく、むしろ先ほどの戦闘を見る限り、一刀がオークに引けを取ることはない。


「むむむぅ……、仕方がないね。私達が一緒にいても邪魔になるだけだろうから、先に街に戻ってるよ。帰ってきたら、私のところに来てね。お礼するから」


 後ろ向きに、顔だけを一刀の方へと向けながらウインクをするマルシア。どことなくアイドルに憧れる庶民のような印象がある。ようするに残念、ということだ。先ほどの戦闘では凛々しい部分も少なくはなかったのだが、既にその面影はない。


「……」 


 何故か傍にいた少女が一刀の方を睨んでいたが、すぐに視線を外した為勘違いだろうと思いこむ一刀。

 同じようにその場から踵を返すと、目当ての物を探すために再度森の奥へと入って行った。


 その後、結局森の中で目当ての魔獣を一匹も見つけられなかった一刀がしょんぼりとした様子で出てきたとさ。


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