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家族

作者: 沖田和雄

「ようこそおいでくださいました。私、このホテルの支配人の桂木です。どうぞごゆっくりお楽しみ下さい」


俺は早河明弘はやかわあきひろ、18歳AB型。

今、家族で沖縄に旅行に来ている。2泊3日で今日が1日目、昼に到着して美ら海水族館を見に行った。


「楽しかったね」

こいつは早河沙耶はやかわさや、20歳A型。俺の姉だ。よく喧嘩をする。喧嘩するほど仲がいいなんて言うけどとても的外れだと思う。


「そうね」

これは早河七佳はやかわななか、45歳A型。俺のお袋だ。


「明日はどこに行く?」

こいつは早河誠はやかわまこと46歳O型。俺の親父でお袋とは大学の先輩後輩の関係らしい。


「え~っと、明日はお土産買って、海を見て、それから、それから……」

姉は見ての通り優柔不断である。俺はそんな姉が大嫌いだ。見ていてイライラする。


「何でも良いから早く部屋に入ろうぜ」

俺が痺れをきらして提案した。


「じゃあ、そうするか」

この意見に親父も同意してくれた。


俺達はロビーで鍵をもらった。部屋は404号室。このホテルはオートロックだ。因みに俺の家はとても貧乏でオートロックどころの話ではない。


そんな貧乏な俺達が部屋でくつろいでいると仲居さんが入ってきた。

「失礼致します。お食事の方は19:00頃お届けに参りますので……」


現在17:00夕食まで後2時間もある。


「夕食までどこか出かけるか?」

親父が皆に提案した。


「それでしたらこの道沿いに海がございます」

と仲居さんがオススメスポットを紹介してくれた。


「わ~、海行きたいなぁ~」

一番乗り気だったのは姉だった。

姉は優柔不断だと言ったがもしかすると欲張りでワガママなだけかもしれない。


「分かった、じゃあ、行きましょう」

お袋も姉の性格を知ってだろう。行くことになった。


正直、この年になって、親と旅行なんてしたくない。だが、1人で旅行に行けるお金なんてないので仕方なく来ている。


ホテルから歩いて10分くらいで海に着いた。その海は絶景としか言い表せないほどの景色だった。


「わ~、すごい……」

姉が興奮している。


「本当、きれいね」

お袋まで感傷に浸っているようだ。


「本当だな。心が休まる」

親父までそんなことを言うとは思ってなかった。


俺はこういうのを見ても何も思わない。確かに景色は綺麗だ。

しかし、その後に続くのは[だから、どうした?]だ。

泳ぐわけでもあるまいし何が良いのか分からない。

「早く帰ろ」

俺は急かした。誰でも、興味のないものをず~っと、見てると嫌になるのではないか?

「ホンマにあんたって感情が無いなあ」

出た、姉の余計な一言。これが喧嘩の種になる。

「うるさい。黙れ」

俺は全力で姉に怒声を浴びせた。


「まあまあ、落ち着け、2人とも……じゃあ、夕食の時間も近いしそろそろ帰るか」

と言うことで[親父の一声]で俺達はホテルに帰った。


ホテルに戻って鍵を閉め忘れていることに気付いたが……オートロックなのでちゃんと鍵がかかっていた。


最近の科学の進歩の結果だろう。


そんなことを思いながら部屋に戻ってドアを閉めた。


すると、テーブルの上にはかなりの量の食事とパソコンが置いてあった。

「仲居さんが夕食は19:00頃に持ってくるって言ってたのに……」

親父が呟くように言った。


でも確かに、現在、6:30である。7:00に持ってくると言っていたのにこの時間差は気になった。


そんな時だった。


「何これ?」

俺はあるものに気付いてしまった。

それは貼り紙だ。最初この部屋にこんなものはなかった。


そこには(パソコンのエンターキーを押せ。)と書かれていた。


ここでいうパソコンが不気味にこの部屋のテーブルに置かれているパソコンだということは一目瞭然だった。


俺達は渋々パソコンの周りに集まりエンターキーを押した。


するとそこには次のような文面が書かれていた。


(皆様にはゲームをしていただきます。ゲームの内容は簡単。最後の1人になればいいのです。最後の1人になった方は勝者としてこの部屋から出ることが出来ます。この部屋のどこかにナイフが2本隠されているので殺す際はそちらの方をお使い下さい。日にちは明後日の0:00までです。また、ルール違反をしたり、外部と連絡をとろうとすれば全員敗北です。ただし、4人の中で連絡をとることは許します。では皆様頑張って下さい。)


と書かれてあった。


さらに、その下に


1、誠


2、七佳


3、沙耶


4、明弘


と4つの項目があった。


「何なの、これ?」

姉が呟く。


「ふざけてるわ」

お袋も怒っている。


「俺、文句言ってくる」

と親父が立ち上がり玄関へ向かう。


様々な文句が飛び交う中、

俺はこの状況から逃げられないことに薄々気づいていた。


『ガチャ……ガチャガチャ』

「鍵が開かない」

親父が叫んだ。予想通りの結末。


「何ですって?」


「何でよ?」


お袋も姉も今置かれている状況を理解したくないのだろう。


俺はこの家族が好きではない。こんな状況の時でも落ち着けないし、正直言ってみんな馬鹿だ。


「明弘、お前も手伝え」

言った側からこれだ。さっきも言ったが開くはずがない。


「無駄無駄、こんなパソコン置いていったりするくらいやから絶対開けへん」


「やってみなきゃ分からないでしょ」

お袋も玄関へ向かう。


「もう、ヤダ」

姉はそのまま塞ぎこんだ。

この家族は解決しようという気がないのか?


………………


まだ、両親はドアを押し続けている。


「もう諦めて1回戻って来たら」

俺は痺れをきらして玄関に叫んだ。


俺は夢を見ていた両親を現実世界へ連れ戻した。


両親は渋々戻って来た。ちなみに姉は1歩も動けず、パソコンの前にずっといた。


全員集まるとすぐにパソコンに目が行く。パソコンの存在感はもの凄かった。

「じゃあまず1からクリックするぞ」

俺は家族に目配せをする。否定する人はいなかった。


クリックした。


1、誠


すると、そこにはとんでもないものが写っていた。


昔の俺達が写っていた。


おそらく、立っているのは親父だ。

端にいるのは俺達3人だろう。


その瞬間、親父は俺達3人を蹴りだした。さらに、今度は殴りだした。いわゆるDVと言われるやつだ。


「何これ?」

俺ですら状況が分からなかった。


「お父さん?」

姉はか細くなおかつ心に突き刺さるような声を漏らした。


「違う。これは何かの間違いだ」

親父が反論する。


「ついにバレたわね」

それを発したのはお袋だった。


「じゃあ……」

姉が言いたいことは家族全員が分かった。


これは初耳だ。それだけにインパクトがデカい。


「次にいこう」

親父が急かして次をクリックする。この態度からしてあの動画は事実なのだろう。


「ちょっ…」

と同時にお袋が止めに入ろうとしたが間に合わなかったようだ。


2、七佳


1枚の紙が置いてあった。そこには衝撃の事実が印刷されていた。


(沙耶と明弘は早河七佳と七佳が捨てた桂木歩の子供です。早河七佳はあなた達の本当のお父さんを死に追いやりました)


「違う。違う。…… 」

お袋が壊れたラジオのようになった。

ドラマとかでよく見る展開だが、これが事実だと言葉がでない。


「お母さん……」


「どうゆうこと?」


俺達兄弟はもちろん初耳だ。


「は……?、嘘だろ、俺の……俺の子どもだろ?」

親父も知らなかったようだ。


「違う。違う。…………………」

お袋が正気じゃなくなっているのでこれも事実なのだろう。


しかし、こうなると書いてあることが事実なのが何よりも恐ろしい。


3、沙耶


またしても1枚の紙であった。


(早河沙耶は妊娠しています。その子のお父さんとはすでに別れており、シングルマザーになるつもりのようです)


「……え?」


俺は全く知らなかったし、気付かなかった。


「どうして、そんな大事なこと黙ってたんだ!」


親父が怒声をあげる。


「言ったら、おろせって言われるかもしれないと思ったのよ!」


姉も負けずに反論する。


「し、しかしだなぁ、それは親には言わないといけないことだろう?」


「どうしてDV 親父に言わないといけないのよ!」


親父は口を閉じた。反論できなくなってしまったようだ。


次は自分の番だ。

どんなことが書かれているか分からない。


自然に俺の所がクリックされる。


4、明弘


コンビニのようだ。


俺はあることを思い出したがもう何の意味もなかった。


そのカメラには俺が万引きする瞬間がきちんと撮影されていた。


「おい、明弘、何でそんなことしたんだ、万引きだって立派な犯罪だぞ」

親父が怒鳴る。


「黙れ、DVだって立派な犯罪だろうが!」

俺も怒鳴って対抗する。


「し、しかしだなぁ……」


「もうやめて」

姉が止めに入る。


「違う。違う。……………」




悪い雰囲気が流れる。


………………………………………


最初に言葉を発したのは親父だった。


「沙耶の言う通りだ。今、こんなことをしても何の意味もない。こんなことはやめてご飯にしよう」



俺が今、反論するのは適策でないと思ったので何も言わなかった。


「じゃあ、私が今日の分の料理分けとくから3人とも手を洗ってきなさい」


壊れていたお袋が復活したようだ。というわけで、とりあえず夕食を取ることにした。


そして、手を洗って時計を見ると19:00だった。丁度良い時間だ。

みんなでご飯を食べる。


ご飯を食べ終わった20:00頃。


「むこうで布団敷いたから寝たら」


お袋が言う。

確かに奥に4人分の布団があった。


「そうだなあ」


親父が答える。悩んでいるようだ。


「その間に私がみんなを殺しといてあげるから」


「………………………」


お袋がそう呟いたとき、皆思考が停止した。整理がつかない。


「は?」


俺はすっとんきょうな声をあげた。


「何言ってるのよ、お母さん?」


姉がお袋に問いかける。


「別に私は自分さえ生きられれば良いのよ」


自分の親がこう言うと子として悲しくなった。


「バかじゃないのか?それを知って寝るわけないだろ」


親父の言ったことは最もではあるがお袋が何の用意もなく、あんなことを口にするはずがない。残念ながら、親父よりお袋の方が多少頭が働くからだ。


お袋が口を開いた。


「3人の食べ物に睡眠薬を混ぜといたから。勝手に眠れるわよ」


しまった。してやられたようだ。


俺はこの瞬間、死を覚悟して眠りについた。


……………………………




意識が戻った。

俺は……生きてる……のか?

薄く目を開け回りを確認した。


お袋がいた。

タンスの中の物を出している。

どうやらナイフをまだ見つけていないようだ。


情報はそれだけで十分だった。

俺は飛び起きた。


お袋は驚いた顔をしている。


「そっちがその気なら……」


俺だって容赦しない。そう心に強く誓った。ここに来て、家族をよく思わなかった性格が幸いした。家族を殺す覚悟はできていた。


俺は洗面所に行ってみた。ここにナイフがある気がした。もちろん勘だが……。


……………………


その後、すぐに親父が洗面所に入ってきた。

ちっ、と心のなかで舌打ちした。俺と対して変わらない時間に起きたのだろう。


「おい、明弘。ナイフを探すのは俺に任せて、お前は居間でテレビでも見てろ」


親父が本気で騙そうとしているかと思うと笑いそうになった。

が、しかし……



「分かった。じゃあ、洗面所は任した」

俺は親父にのった。


「ああ」

親父の心ない返事を聞いて俺は外に出た。


実は洗面所はほとんど探したので、ナイフは無いと判断したのだ。


だから、逆に親父をだませたのはデカい。廊下から居間を見ると姉が真ん中で絶望的なオーラを醸し出していた。


これで一応全員起きたというわけだ。


そんなことを思いながら、俺はトイレに入って鍵を閉めた。


もちろん、トイレをするわけではない。ナイフを誰にも邪魔されず探すためだ。


…………………………


5分くらい探したがなかなか見つからない。ここにもないのかもしれない。俺は頭を働かせるがどこにあるのか検討もつかない。


とりあえず、ゆっくり誰にも気づかれないようにトイレを出た。


そうすれば、他の人がまたトイレに探しに来るかもしれないからだ。そうなれば、その人は時間を食うだけだ。


俺は次に寝室に行った。特に理由はない。結局、勘以外頼れるものがない。


……………………………


なかなか見つからない。ここにもないのかとも思ったが諦めずに探した。


すると、


やった………


俺はついにやった。


やっとナイフを見つけた。


今大声で騒ぐと100%バレるので静かに自分を落ち着かせた。


問題はこれからだ。


残りの3人を殺さなければならない。


前にも言ったが、心残りがあるわけではない。


前まではさすがにあったかもしれないがあのパソコンの動画を見て、

かつ1人しか生きれないと考えると自然となくなった。


本当の問題はこれから周りに気づかれずにどうやって1人ずつ殺していくかだ。


そう自分に問いかけた瞬間、良い方法を考えついた。


俺はすぐに親父に電話をした。

1……2……早く出ろと心のなかで携帯に暗示をかけていた。


「もしもし。ああ、明弘か。どうしたんだ?」

よし!やっと繋がった。


「もしもし、実は……」


俺はある提案をする。

「寝室でナイフを見つけたんだ。布団の中にくるまっていた。それで提案なんだけどお袋をはめないか?」


「何、七佳を……」


携帯を通してでも少し戸惑っている感じは分かった。それが俺の発言に対してかお袋を殺ることにかまでは分からないが……。


前者なら向こうがどう反応するか分からないが後者ならこの誘いすら断る可能性がある、それは避けたかった。


俺は親父をそそのかす。


「ああ、さっきあんなことされたんだ。目には目を歯には歯をさ。詳しいことは一緒に決めたいから寝室にきて」


「分かった、一緒にはめよう」


一瞬笑いそうになったが必死で堪えた。

うまく策にハマってくれた。

あの「分かった」までの間は先程でいう後者だったのだろうと勝手に予想立てた。


親父は家族のなかで1番バカなので楽だ。


そんなこんなしていると親父がやってきた。


「よう、明弘。ナイフを見つけたって本当か?」


「ああ、そこの布団にくるまっているだろう?」


親父は布団に近づく。俺は後ろから親父に近づく。


「ここか?」


「ああ」


隠していたナイフを振り上げる。


「おい、どこにもないぞ」


親父がそう言ったときには俺は完全に笑っていただろう、狂人のように……。


「ああ、じゃあな親父」


俺は振り下ろした。血しぶきが舞っている。もはや、後悔など微塵もない。


親父が息をしていないのを確認して、再び携帯を取った。


「もしもし」


お袋に電話した。


「もしもし。明弘、何のよう?」


「実は玄関のドアの開け方が分かったんだ!2人で逃げよう」


「何ですって、よくやったわ、分かった。そうしましょう」


「じゃあ、玄関にきて。待ってるから」


電話が切れた。


計画通りすぎて逆に怖いくらいだ。何も起こらなければ良いが……。


そんなことを考えていたらお袋が玄関にやってきた。


「早く、気づかれるよ」


「はあはあ……」


完全に息が上がっているな。部屋は狭いがそれでもお年寄りには辛いだろう。

お袋がドアノブに手をかけた。

俺はお袋の後ろに回り込む。


「ち、ちょっと……、開かない……じゃない」


後は親父の時と同じように振り上げたナイフを振り下ろした。血が舞うのも親父と同じような感じだった。


…………………


これで後は沙耶だけだ。さっきあんな絶望的な顔をしていたのだからもう問題はないと思っていた。


居間に入るドアの前で様子をうかがう。

どうやら、さっき居間を通った時と変わっていないようだ。

俺は満を持して居間に入った。


「ちょっと明弘、何を持ってるの?」

俺はもはやナイフを隠していなかった。


「ちょっと、赤い血のようなものがついてるけど……まさか……!」


沙耶は頭が悪いわけではないのですぐに察しが付いたようだ。


「ああ、そうだよ。親父もお袋ももうこの世にはいないよ」



「明弘、もうそんなことはやめなさい」


「ああ、分かった。お前を最後にするよ」


「明弘……」


「この家族の中で1人しか生きれないんだ。だから、生命力の強い人が勝つ。そこで呆然としていたお前に負ける訳がない」


「明弘……」


「じゃあな、沙耶」


俺はナイフを持って沙耶に向かって走り出した。


そして、ナイフが体に刺さった。



…………俺の脚に。


どういうことだ?


「残念だけど、私もナイフを見つけていたの。」


沙耶は人が変わっていた。ここに来てこんな思い違いをするとは……、俺は浅はかだったようだ。


「ど……こで、それ……を?」


「私は居間から出ていないのだから居間で見つけたに決まってるでしょ。灯台下暗しよ」


「ま…さか…動か…なか…たの…は?」


「さすがね。そうよ。作戦よ。元々3人で殺し合うのは目に見えていたからね」


「……」


「明弘は生命力が強いから勝つって言ってたけど、私だってこの子と暮らしていくって決めたの。」


「じゃあ、明弘、トドメを刺さしてもらうわ。お母さんとお父さんにもよろしく言っといてね。」


「……」


沙耶が俺の脚に刺さったナイフを抜こううとするが、俺が勢いよく走って来て刺さったためかなり奥の方まで刺さって抜けないようだ。


「やっぱり。そんなことするからだよ」


「……」


抜こうとしているが全く抜けない。


「さっきの言葉訂正するよ。生命力が強くて、頭が切れる人が勝つ。」


俺はナイフを振り上げた。


沙耶は逃げ出した。その先は玄関だった。


「この部屋は1つながりじゃないんだから走った先は絶対に行き止まりだよ」


沙耶はドアを背にして向かい合っている。


「く……」


しまった。刺された痛みが増してくる。さすがに時間的にキツい。


その隙に沙耶は逃げたようだ。今、隠れたりされるとさすがに俺が先に死ぬ可能性の方が高いので最後の力を振り絞って追いかけた。


俺は刺されたので上手く走れない。


しかし、沙耶も元々走るのが速くないので何とか離されずに済んだ。


着いたのはバルコニーだった。


「そろそろ……決着を付けようか」


「ええ、そうね」


沙耶は俺の脚に飛びかかる、俺は倒されたが脚で沙耶を掴んだ。しかし、沙耶は俺の脚からナイフを抜いていた。


「じゃあな」


「こっちのセリフよ」


血しぶきが空に舞う。


時間が止まったように静かだ。


目の前には沙耶が横たわっていた。手にはナイフ。数秒の差だったのだろう。


終わった……のか?終わった……んだ。俺は勝ったんだ。


1日で家族がいなくなった。こんなことめったにないだろう。


俺はこの家族が嫌いだった。今も考えは変わらない。だから、生き残れたのかもしれない。


とにもかくにも、この泥仕合は終わった。


俺はドアが開いているか確認に行った。


ドアノブを回す。


開かなかった……。


何故だ?まだ、閉じ込めた人は俺だけしか生き残っていないことに気づいていないのか?


それともこの部屋から出す気がないのか?


そもそも誰が俺たちを閉じ込めたのか?


謎だらけだ。


「あ……」


俺は気づいてしまった。急に後ろに何か気配を感じた。




「私、このホテルの支配人の“桂木”です。今回のご旅行いかがでしたでしょうか?では次のご旅行も楽しんで“逝”ってきてください。」

―――――――――


(沙耶と明弘は早河七佳と七佳が勝手に捨てた“桂木”歩の子供です。早河七佳はあなた達の本当のお父さんを死に追いやりました。)


皆様お楽しみ頂けたでしょうか?この作品は高校時代に書いた作品で実質は第2作目でした。正直、自信はありませんが出来れば感想等よろしくお願いします。これからも随時小説を書かせて頂きますのでぜひ次作を楽しみに待って頂けたらと思います。因みに次も高校時代のものを持ってくるつもりなので多少早く上げられるかなと思います。では、最後になりましたがこの「家族」を読んで頂きありがとうございました。あなたの身にこのようなことが起きないことを祈っております。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の詰め込みにセンスを感じました。 予想を裏切る展開が良かったです。 [気になる点] 少しだけ言わせてもらえば文章量に不安があるかなと思いました。ストーリー構成が上手だっただけにさらに良…
感想一覧
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