再開
過去の登場人物のオンパレードですかね
一発書き、見直しもしてないので矛盾点とか御願いします。
「・・・何だ?この部隊は!?」
ジョンは中国軍の軍勢が北へと向っているのを見た。
「ブラック、やはり、コレを利用しましょ」
「それはいいが・・・北海道に向う人員が・・・・」
総一郎が眠りから覚めるとこのような会話をしていたので答えた。
「どうしたのですか?」
「ああ、総一郎・・・」
どうやら、由香里はおきていた様だ。
「仕方ない。ここに向え」
ブラックはジョンにそう言った。
「いいか、よく聞け。奴らは僕等が何とかするよ。その隙に北海道へ上陸しターゲットの暗殺。そして、パンデモニックを止めろ」
「ニック、準備をしろ。」
「・・・了解」
そして、辿り着いた先は某ショッピングセンターの大型駐車場。
ちょっと、何でこんな物があるのかな?
駐車場のど真ん中にあるものに総一郎は驚いていた。
MH-53 ペイブロウ。長距離の戦闘、捜索遭難及び、特殊作戦の支援を行う軍用ヘリ。総一郎のお気に入りのヘリの一つである。
「ハハハ、退役したのを買ったんだよ~」
何だこのノリ。自衛隊のグッズ買っちゃったみたいなノリで言うけど規模がぜんぜん違うからね!
ニックがヘリの操縦席に乗って、総一郎にも乗るように言う。
「後は任せた」
由香里はニックにそう言った。
「行かないの?」
「ああ、中国軍を殲滅したら私も行くよ」
「それは・・・死亡フラグですよ」
「安心しろ。私を誰だと思っている。」
由香里は自身たっぷりに微笑んだ。
「急げ!お前等も落としちまうかもしれない!」
ザカエフがそう言った。
「ご無事で・・・!」
総一郎は由香里に言った。
「お前もな・・・今度こそ守るぞ」
「・・・・はい!」
素早くいうとヘリに乗り込んだ。
そのまま、北へとヘリは飛んでいく。
「よし、ブラック、作戦は分かってるわね?」
「勿論だ。エルフ、ジョン!お前達は由香里と潜水艦に向え!俺とザカエフで後方支援だ」
「了解!」
――― 一方、横沢 ―――
「バイオハザードが発生した?」
「ああ、どうやら美月ちゃんたちもそこへ行ったらしいぞ」
くそっ!アレか!
横沢の頭に三日前の記憶が蘇る。
――― 三日前 ―――
「え?横沢、行けないの?」
美月が横沢に言った。
「ああ、俺、その日は訓練日なんだ。」
「そう・・・残念」
「・・・・・横沢、行かないのか」
葵や篠崎も残念そうな顔をした。
「わりぃ、疲れてるし寝るわ」
そのまま、ベットへと向って眠った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「俺も行けばよかったか」
「横沢、中国が攻めてきたらしい。俺らもそっちに行かされるかもしれんぞ」
「・・・・・いや、俺は行けない。美月たちを助けに行かないと・・・・!!!」
横沢の目から本気だというのが伝わってきたのか白澤は驚いた。
「しかしだねぇ・・・別の部隊も向うだろうし、大丈夫じゃないか?」
「いや、何かがあってはならない!」
「そうか、そうか。分かった・・・俺は見逃してやる。行け!」
「・・・・有り難い。サンキュッ!!!」
横沢は走って武器庫へ行って準備をした。
89式、9mm拳銃を装備し、自衛隊の軍服ではなく、暫く前に美月たちに買ってもらった服である。ロッカーへ仕舞っていた。
そして、偵察用オートバイ、ホンダXLR250Rに跨り、走り出した。
「ここから、30分ってとこか!」
屯所の付近はゾンビなどいないが確かにデパート方面などは煙が上がっていた。
――― 美月視点 ―――
「何してんの!葵!」
「・・・・待って・・・コレを!」
そう言って木から太い木の枝をへし折って持つ。
「うわっ、凄いね」
こんな枝を折るなんてどんな力してるのよ!?
「・・・・フフフ」
葵は不適に笑った。
「行きましょう!」
舞が先行したので追いかける。
するとゾンビが前方から歩いてきていた。
其方に気を取られていると急に路地から出てきたゾンビに篠崎が掴まれた。
「舞!」
葵がゾンビの頭を木の棒で殴り、美月はハイキックをゾンビに放った。
ゾンビは手を放した。美月はその隙に背中から蹴り、ゾンビを倒した。
篠崎を引き離し、走って逃げていく。
「待って!立ち上がってる!」
再生が早い!?
三年前のときよりもゾンビの再生が早い。倒すのは無理そうだ。
「何処か立て篭もれる場所は!?」
舞が言った。
呼吸が辛そうだ。この三年間、寝込んでいたのだからしょうがないか。
「えーッと・・・・」
辺りを見渡し隠れられそうな場所を探す。
「・・・・あそこはどう?」
葵の言う先には銀行があった。
防犯シャッターを下ろせば何とかなるかも知れない。
そして、銀行の中に駆け込み、葵がシャッターを閉じた。
「こ、これで、救助を待てば!」
「そ、そうね。待ちましょう」
横沢!早く来なさい!
早速、シャッターをガンガン叩く音が聞こえたが私たちは脅えていることしかできなかった。
「まだですか?」
「現在、北海道の上空までやって来た。森の位置はだいたい分かったか?」
「はい、ここの研究所に潜伏してますね・・・」
そう言って、地図を見せようとするが既に見たらしく「いらない」と言われる。
それにしても森め!何故、こんな事をやっているんだ?
サーマルスコープを使って地上を見ると各地で炎が上がっていた。
恐らく、バイオハザードによって事故などで発火して火事になったり、車両の事故で発火したのだろう。
「よし、着いたぞ!」
「了解、降りる。」
総一郎はGLOCK17をホルスターに刺し、超小型拳銃のM1906拳銃の2丁を両足のレッグホルスターへとMP5を肩から掛け、弾薬を持ち、フラグ、フラッシュバン、フラッシュライト、ファイティングナイフを体中に装備し、C4と食料その他機器を持って、ラペリングで降りる。
到達先はビルの屋上であった。
「此方、総一郎。これより、アクションを開始する。」
そして、ビルを駆け下りて行く。
大した大きさではないのか直に降りていくことが出来た。
1階に辿り着くと一般民が居た。
シャッターが落ちていてここに立て篭もっていたようだ。
ここは銀行なのかATMが沢山あった。
端っこには女性が三人居た。
「おい、大丈夫か?」
手を差し伸べると顔を上げてきた。
「誰……?」
思わず絶句した。
「あ、あなたは!!!」
横から聞き覚えのある声が聞こえた。
「そ、総一郎・・・?」
「きゃぁぁぁぁぁ!」
「わっばっ!!叫ぶな!」
葵が絶叫して抱きついてくる。
それを引き剥がす。
どうやら、葵、美月、舞のようだ。
「・・・・どうして、生きてるの?」
葵だけが冷静に訊ねてきた。
≪総一郎!目標が逃げるようだ!護衛はついてない!≫
「了解!・・・・悪いがここに居れば、安全だ。ホラッ」
右足からM1906を取り出しそれを手渡す。
「護身用だ。」
短くそう告げると階段で二階へ向った。
そして、窓から消火栓のホースを伝って降りた。
そして、走って行く。
研究所に走っていると黒服の男が走っているのが見えた。
只のサラリーマンにも見えたが機関銃を持っていたので追跡を開始した。
追跡には気づいてはいないようだ。
総一郎はMP5を男に向けて、発砲をした。
足に当たって倒れた。
「貴様は何者だ?」
MP5を男の頭に向けて聞く。
「くっ!ハァハァ」
足から血がドップドプ流れていた。
「答えろ!3、数える。」
「1、2」「待て!待ってくれ!」
「何者だ?」
「俺は只の警備員だ!」
「只の日本の警備員が・・・銃持ちとはね・・・」
とりあえず、顔につけていたサングラスを奪い取った。
男は顔を露にした。
「貴様が・・・森だな?」
「お前こそ・・・総一郎か?」
「ハッハハ!こんな場所で再開できるとはね」
森が狂ったように笑った。
「ハートマンはお仕事が出来なかったようだな・・・」
「そういうことだ。お前は何なんだ?」
「お、俺は幼い時に中国に拉致された。」
「は?何を言い出すんだ?」
「そこで俺はスパイとなった。」
「ふ~ん、それだから俺は悪くないと?ふざけるな!パンデモニックを起こしたのはお前だろ!?」
総一郎は引き金を引いた。
「あばよっ!」
「ニック、始末した。」
≪早いな。書類を持ってなかったか?≫
「書類?探してみる。」
男の身体を漁っていると書類が見つかった。
中を拝見してみると抗ウイルス剤やワクチンについて書いてあった。
「こ、これは・・・」
「ニック!抗ウイルス剤やワクチンについて書いてあるぞ!」
≪分かった!その書類は死守しろよ!≫
「了解!迎えはどうなる?」
≪それが・・・だな。できない。≫
「出来ない・・・?」
≪燃料切れだ!≫
「ああ・・・燃料の補給完了まで待ちます。」
≪了解≫
その時、背後で何かが蠢く音が聞こえた。
「な!!!」
森の身体が肥大化していく。
そして、肌が爛れていく。
「化物が!」
MP5を撃つが血が流れるだけで効果がない。
「ニック、大型感染体が出現した。急いでくれ」
≪始末しろ!あと、中国軍を阻止するのにEMPを使用する。よって、ヘリの救助が遅れそうだ。ヘリを範囲外に飛ばし、EMPから逃れる!≫
「くっそ、また、建物を使うか・・・」
総一郎はいい感じの建物を探し、走り出す。
バイクで走り出して。
早25分、辺りにあるのは三年前の悲劇と同じ状況が広がっていた。
「無事でいてくれ!」
横沢はバイクで走り回っていたがゾンビしかいなかった。
民間人はまたしても、感染してしまったのだろうか。
その時、大きな影が見えた。
そして、発砲音が聞こえた。男が化け物に単発で撃っていた。
「そぉいいぃぃちぃぃろぉぉぉお!」
何か、化け物が叫んでいたのが聞こえた。
そして、男の顔が見えた。
その顔は三年前に海の藻屑となったであろう総一郎であった。
「まさかな、バイクから降りて追ってみた。」
横沢は化け物に向けて89式小銃で撃ったが三年前のギガスと同じく、効果はなかった。
「自衛隊では・・・ないようだな!」
総一郎が叫んだ。顔は見えていないようだ。
「お前こそ!一般人ではないな」
冷たい声で総一郎が言った。
「どうするんだ!?」
化け物を挟んで話しているので叫んで会話していた。
化け物が此方を向いた。
「ビルの下敷きにする!爆薬は持っているか!?」
「分かった。とりあえず、そっちへ行く!」
化け物に走って行く。
化け物は手を伸ばし、横沢を掴もうとしたが横沢はヒラリとかわし、総一郎の元へ走って行く。
「ほう、いい動きをするな」
「ふん、ほざけ!」
「ん・・・?お前は横沢か!」
総一郎は驚きの声を上げた。
「お前!生きてたなら連絡ぐらい!」
「残念。お前なら仕方ないな。行け・・・この先の銀行に美月達がいる。」
「お前ら、会ってたのか!?何で置いてきた!?それにお前を見捨てろと?」
横沢がゴチャゴチャ喚く。
「俺が・・・三年間、やっていたのはこういう対策だ!行け!」
「ダメだ!」
「くそっ!わからん奴め!」
総一郎は走った。化け物の優先順位は総一郎らしくそっちの方を追いかけていった。
「畜生、信じるぞ・・・」
総一郎の援護に行っても邪魔者扱いされるだけだろう。
それなら、いっそのこと当初の目的である。三人の救出のがいいと判断した。
ご意見御感想をお待ちしています。