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緊張したら莫迦になれ!

見所がゼロ!?


「ステンバーイ...ステンバーイ...ゴゥ!」

総一郎は食料庫のドアにしゃがみ、FPSゲームのモリゾーの台詞を言って突入いや突撃の準備をする。

ちなみに彼の発音はスコットランド訛りらしい。だからカタカナのように聞えるらしい。by由香里

MP5を握りしめる。

―――この先がワンちゃんの巣か・・・こえぇな。

別に勘が鋭いわけでもなにのであるがこの先が危険であることがビシビシと伝わって来た。

しかし、ワクチンは打った。これで感染の恐れもない。存分にやれる。


ワクチンを一箱分を持った。これで二度目のパンデモニックも防げる。

「こんなバカげたもんはぶち壊してやる!」

ケツを上げて扉を開いた。すると待ってました!と言わんばかりにバイオドックが一斉に襲い掛かってきた。

「うらあああぁぁぁぁぁぁ」

声がかすれる位の叫び声を上げた。MP5の銃を乱発した。

バイオドックの数体が倒れた。一体は飛び掛ってきた。

左腕を身体の前に出した。牙が左腕に突き刺さった。けど左腕は既にさっきの戦闘の際に瓦礫で潰されてるので今更、どうってことない。将来?ここを脱出したら隠居しますので・・・・。


「クックック・・・いってぇなぁ」

ナイフを抜いて、首に突き刺した。死体を引き剥がし、退けた。

こんな場面で正気でいたら恐怖で動けなくなる。それならイカレていることを自作自演すればよい。



「さてさて~、ワクチンは効果ありかな?」

そして、エレベータまで戻る。

開けて、梯子を炎の光で見つけ、登っていく。

左腕を負傷したので多少であるが辛い。ワクチンの実験の為とはいえ、無茶だったかと少しだけ後悔する。

「そろそろ、横沢たちも心配だしな・・・」



一方


「総一郎は本当にいるのか?」

美月は真っ暗な廊下を歩きながら呟いた。

「・・・・・居る。」

「え?何でわかるの?」

「あそこの扉が開いている」

真っ暗だというのに葵は廊下の先を指す。美月にはまったく見えなかった。

よく見えると思う。

「研究室・・・?」

「そのようね・・・」

部屋には爆破した後なのか穴が開けられていた。

中では資料が散乱していて、まるで誰かが押し入った後のようであった。


「総一郎かしら・・・?」


「・・・・・たぶん」


現状、ここでこんなことを出来る装備を持つ人は限られる。

・・・・総一郎か・・・・。何でこんな事をしたのだろうか?

この研究所には何があるのだろうか?


「・・・・・この資料・・・ワクチン?」

葵が何かを見つけたようだ。

美月がそれを見ると総一郎が見て行ったのか開っきぱなしの紙にはワクチンについて書かれていた。それもこのゾンビ化を引き起こすウイルスの対抗薬であった。


「総一郎の狙いはコレね・・・私達も行きましょう・・・エレベータは・・・?」


「・・・・こっち」


葵が案内を始めたので付いて行く。

この資料にはゾンビについても書いてあった。

まず、私達を危うく壊滅までさせそうになった。巨大なモンスター名称は『ギガス』。これはウイルスを圧縮したものを人体に投与して現れたゾンビであってゾンビでないものだ。空気感染はない。基本的にこのゾンビのウイルスに空気感染はないと聞いた。特殊な環境を作り出さないと空気中ではウイルスが生存することができない。

『ギガス』の説明に戻ると通常のゾンビでも人をはるかに超えた怪力を人間にあるリミッターを外すことで行使することが出来るがその力を更に強めるために開発された。完全に戦闘用の生物兵器だ。

次に知能で私達を圧倒した緑色のゾンビ。これはウイルスに葉緑体の役割を持たせ、通常のゾンビよりも頭の方にエネルギーが行くようにし、ゾンビ化による知能低下を防いだものである。

そして、『進化の種』・・・?

このウイルスは人体に用いることによって、知能の低下などを抑え、今の人格も全てこのままでゾンビになり無敵の身体を得られる物。

しかし、注意書きがあった。このウイルスを投与した人は暴走する傾向にある。よって、人類の進化計画は凍結する。と書いてあった。

と・・・なるとこの計画は凍結されたのかと美月は安心した。



しかし、この計画の被験者が身近にいることを彼女らは知らなかった。



「ここがエレベーター・・・まさか・・・降りていったのかしら?」


「上がってきている・・・・・・。」


「え?何が!?」


一応、目が慣れてきていて何かが動いているのは分かったが何が上がってきているか分からない美月は新手かと身構えた。

「・・・・違う、総一郎。」


「へ?」

間もなく正体を現したのは総一郎であった。


「よぉ、二人とも・・・無事そうで」


総一郎は這い上がった。


「だ、大丈夫!?その怪我・・・・・・・感染・・・は?」

美月がまじまじと総一郎の左腕を心配そうに眺めた。


「安心しろ。ワクチンの投与は完了している。」


「ワ、ワクチンがあったの!?」


「ああ・・・・・・・横沢はどこだ?」


「入口で見張ってるわ。」


「ここに立て篭もる気か・・・まぁいい。合流しようか。」


「・・・・・待った。」

呼び止めたのは葵であった。


「なんだ?」

総一郎は振り返って、葵の話を聞いた。


「・・・ワクチンは秘匿事項?」


「ああ・・・・そうだな。効くかどうかはともかく、奪われかねないな・・・」


「・・・・・・それに・・・その傷では感染したと思われるかも・・・・ワクチン無しでの説明は意味がないよ。」


「・・・・・む、確かにな・・・なら、ヘリをここの屋上に呼ぶ、ヘリポートになっていた筈だ。屋上で俺は待機している。二人は戻ってくれ。」


「分かったわ、一応だけど気をつけて」


「ああ・・・後でな」


三人は別れた。

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