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マジッカー・クリッカー!~魔力が回復しない世界で僕は無限の魔力を手に入れる~  作者: 青猫


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3/18

『実績が解除されました』

――その後、僕は自分の部屋に戻った。というか、戻るしかなかった。

準備は僕でやると言ったのに、兄様は「大丈夫、兄様に任せておきなさい!」と言ってあれこれ準備し始めたのだ。


ベッドに腰かけ、虚空を見つめる僕。静かな環境にいると、色々と考え込んでしまう。


勘当されてしまったが、ルース兄様に拾ってもらえた。


最悪の一歩手前の状況になったことにほっとする一方で、ふと、ルース兄様が心配になる。


——こんなことをして、リック兄様の立場は悪くならないんだろうか?


リック兄様は良いと言ってくれたが、実際僕は魔力0の人間だ。


世間から指を差され、疎まれる存在。


そんな僕が近くにいたら、兄様達に迷惑が掛かってしまうのではないか?


そんな事を考えてしまう。


——ピコン!ピコン!


おかしな幻聴も聞こえだした。

ふと、視界の右下に点滅する何かが見える。

今まで気づいてなかっただけで、ずっとそこに有ったのかな?


どうやら、音はそこから発生しているみたいだ。


僕は手の届きそうなそれに向かって手を伸ばす。

そして、それに触れた瞬間、目の前に何かが表れ、大きな声が響いた。


『初めてマジッカー・クリッカーを起動:実績が解除されました

『はじめてのマジッカー・クリッカー!』

MpCを+1します』


「おわっ!?」


僕は突然響く声にひっくり返ってしまう。

幸い、ベッドに腰かけていたおかげで、ふかふかのシーツに寝転がっただけだった。


「どうされましたか?」


僕の驚いた声に気づいたのか、メイドさんが中に入ってくる。


「いや、突然声が聞こえて、目の前に何かが表れたものだからびっくりして」

「……リック様が驚く声以外何も聞こえませんでしたが?」

「えっ?」


……あの声は、僕の驚く声より大きかったはずなのに?


「じゃあ、これは見えますか?」


と僕は目の前に浮かぶ絵みたいなものを指さす。


「……何もありませんが?大丈夫ですか?医者を手配した方がよろしいでしょうか?」

「あ、いや、大丈夫です」

「……そうですか。分かりました。……勘当されたという話は聞いておりますが、あなたはルース様に気に掛けられている人物。こちらとしても慎重な扱いをしなければならないことを念頭に入れておいていただけるとありがたいです」

「はい、分かりました」


そう言うと、メイドさんは部屋から出ていく。


「……これ、見えてないのかな?」


僕の目の前に浮かぶ絵みたいな何か。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

              魔力 0                    

               ____                    

              |クリック|

               ————

MpD:0.00 MpC:1.00

ショップ◀

称号◀

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「何これ……?」


青白いボードみたいな何かは、様々な文字を出しながらずっとふよふよ浮かんでいる。


「こ、これ、消えるのか?……あ、消えた」


僕が消せないかどうか考えた瞬間に、目の前のボードはシュッと消え、再び右下で小さくなっていた。


僕はそれをもう一回大きくする。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

              魔力 0                   

               ____                    

              |クリック|

               ————

MpD:0.00 MpC:1.00

ショップ◀

称号◀

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「クリック?……触れってことかな……?」


僕は恐る恐る『クリック』と書かれた部分を触ってみる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

              魔力 1                    

               ____                    

              |クリック|

               ————

MpD:0.00 MpC:1.00

ショップ◀

称号◀

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ボードの魔力が1増えている。


「これ、触ると上の数字が増えるのか……?」


『累計クリック回数が1回突破:実績が解除されました

『千里の道も一歩から』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


頭に再び声が響いたが、僕はそれを無視した。


「それに、『魔力』って……もしかして?」


僕はそれからしばらく、ボードをクリックし続けた。

幸いにも時間は沢山あったので、なるべく疲れがたまらないように、でもある程度の速さを保って。

ある程度の時間クリックすると、ピコン!と鳴り、


『一時間が経過しました。今日はこれ以降クリックはできません』


という表示が現れた。

どうやら一日に一時間しかクリックできないらしい。

僕は仕方なく、残りの表示を見ていく。


『累計クリック回数が10回突破:実績が解除されました

『塵も積もれば山となる』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が53回突破:実績が解除されました

『なんで寺院に機械があんだよ……?』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が100回突破:実績が解除されました

『白寿』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が256回突破:実績が解除されました

『1byteの限界』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が334回突破:実績が解除されました

『なんでや!阪神関係ないやろ!』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が666回突破:実績が解除されました

『悪魔の数字』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が721回突破:実績が解除されました

『0はつけないで』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が777回突破:実績が解除されました

『ラッキーセブン』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が801回突破:実績が解除されました

『腐の数字』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が903回突破:実績が解除されました

『誕生まであと89年』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


『累計クリック回数が1000回突破:実績が解除されました

『千手のクリッカー』

実績を有効化するには称号欄から有効化してください』


「ふぅ……」


僕は一息つくと、目の前のボードを見つめる。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

              魔力 1000                    

               ____                    

              |クリック|

               ————

MpD:0.00 MpC:1.00

ショップ◀

称号◀←New!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1000。

これは、貴族じゃない人たちが持つ魔力量としては平均的な値である。

後はこれが本当に自分の魔力なのか、調べないといけない。


ポチポチとして数字が増えていくのは楽しかったが、これで見た目だけのものだとしたら、今までポチポチして来た時間は虚無としか言いようがない。


「ルース兄様の所に行こう!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ここまで見てくださり、ありがとうございます!

2023/7/30 修正 実績『intの限界』→『1byteの限界』

intの最大値は2147483647です、申し訳ございませんでした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!


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