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マジッカー・クリッカー!~魔力が回復しない世界で僕は無限の魔力を手に入れる~  作者: 青猫


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11/11

仮説


「身体強化の魔法はまだきちんと研究されてはいない、ということにあるんじゃ」


「まだきちんと研究されていない?それってどういうことですか?」


僕がそうハイント様に聞くと、ハイント様は続きを説明する。


「身体強化の魔法は、秒間消費魔力の多さから、どんな研究者も研究をためらう分野じゃ。

例えお前の兄のように莫大な魔力を持っていたとしても、10000の魔力を毎秒身体強化に使えば、100秒で魔力は尽きてしまう」


ハイント様は一つ息を吸う。


「人が生きるのに必要な魔力をそんな不確かなことで消費しきるわけにもいかない以上、この研究は他のどの魔法の研究よりも慎重に行われてきた。それに、500の魔力を使っておおよそ二倍の身体能力にしかならないのだったら、普通に魔法を使った方がいいだろう?」


「……たしかにそうですね……」


僕はハイント様の言うことに頷く。


「じゃあ、なんでそれを研究するんですか?」


僕は、ふと生まれた疑問をハイント様に伝える。


「それはな、面白いからじゃ」


「え?」


「たとえ、世の役に立たない可能性が高かったとしても、私はやってみたい。それに、たとえ失敗でも、今後につなげられるだろう?」


ハイント様は目をキラキラさせながら語る。

ホントに研究することが好きなんだって人の目だ。


「まぁ、流石に10000の魔力を使って身体強化しようとしたときは止めたけどね」


そうミュリエルさんが付け加える。

止めたんだ……。


「まぁ、でも君の強みはやはりそこだよ。他の人が躊躇してしまう一歩を、君は他の人より低いハードルで踏み出すことができる」


ハイント様はそう笑って言う。


「それじゃあ、実験を始めようか」




「前にいくつか実験を行った時、興味深いことが分かった」


ハイント様はノートを取り出し、僕にいろんな値を指し示す。


「まず、身体強化を使った際に、無駄ともいえる魔力は無かった」


「それはいったい……?」


「要は、魔力1で身体強化したときも、魔力100で身体強化したときも、どちらも無駄なく自己を強化しているという事だ」


「はい、つまり100の魔力で身体強化をした際にも、99無駄になって1の時と同じ身体強化になってしまう、という可能性が否定されたということね」


「じゃあ、なんで1の時と100の時で強化率がそんなに変わらないんですか?」


「そこなんだが……」


ハイント様は自分の持つペンを動かし、いくつかの文章を書き記していく。


「それには三つほど仮説を立てていてな。まず一つ目が、多量の魔力が魔法に悪影響を及ぼしているのではないか、という可能性。二つ目が、別の何かが大きく強化されていて、身体能力に影響していない可能性」


ハイント様は、一つ、二つと指を立てながら説明していく。


「そして最後」


ハイント様はニッと笑った。


「強化倍率が低い可能性だ」


「強化倍率が低い?」


「そう、例えば、魔力が1増えるごとに能力が1.1倍されるとしたら、魔力を2使っても1.1倍、魔力を10使った時には……」


僕はごくりと唾を飲み込む。


「おおよそ2.3倍。この通り消費魔力に対する身体強化量が低いことが分かる。だがしかし、この場合には、もっと大量に魔力を消費することで消費魔力に対する身体強化の教科率はだんだんと爆増していくようになる」


そして、ハイント様はさっきの本を取り出す。


「私は三つ目の説を推しているが、この理由としてあげられるのが、先ほどの文章」


ハイント様は、僕に『古の戦士ハテム、万を超える軍勢に対し、魔法を用いずに己が最期の覇を打ち立てる』の一節を見せる。


僕はこの文章を見てハッとした。


「確かに、三つ目の説だったらこのハテムさんが成し遂げた武勲が莫大な魔力をつぎ込んだ身体強化になるって言うのにも頷けますね!」


「まぁ、二つ目の説で、何かしら別の強化が勝利を引き寄せた可能性も否定できないがな」


そこまで言うと、ハイント様はにっこり笑う。


「ということでリック君には莫大な魔力をつぎ込んだ身体強化を試してもらいたい」


ここまで読んでくださり、ありがとうございます!


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