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【俺のマイフェイバリットゲーム!】

***********************************************

こんにちは!「クロ」って言います。


 昨日、俺はなんかすごい人に会いました。俺は『カオス・アリーナ』っていうロボットゲームをやっているンですが、負けてばっかで……。って、これは以前にもお話した通りですよね。

 

 それで少し昨日トラブルがあって、俺のカードを賭けてバトルしよう、なんて奴が俺の前に立ちふさがったワケです。なんでもそいつは俺のホームのゲーセンを最近荒らしてるヤツらしくって、俺そいつに負けちゃったんですよね。


 もう引退かナって思ってた時にその人が来たんです。そのゲーセンで今まで見たことなかった人なんだケド、強いのなんのって!

 俺のマシンを1から10まで使いこなしちゃうんです!いやぁ凄かった!

 (ちなみにその人なんかデータ持ってなかったらしくて俺のカードを貸したんですケドね。)

 

 あの人にはまた会ってみたいなぁ、なんて。そんでもってコーチングでもしてもらえたらなぁ、なんて思っています(笑)

 俺弱いから、少しでも自分のマシンで勝てるようになりたいんですよね。




 まぁ、そんなことはどうでもよくって、今回は気になる人もいるみたいなので、この『カオス・アリーナ』についての基本的なお話をしたいと思います。

 このゲーム、やってみたいって人はいるみたいなんだケド、操作が難しいとか、覚えることが多いとかっていうので敷居が高いって話をよく聞くんですよね。(あと、正直金掛かるしネ)


 だけど、ロボ好きな人にはハマるとすごい引き込まれるゲームなので、是非俺の話で興味持ったらやってみて下さい!



①:カオス・アリーナってそもそも何?

 カオス・アリーナは今から5年前くらいの20△△年に出たゲームです。開発元は「シースネーク」って会社。

 設定的には、「カオス・アーマー」って言われるロボットを俺たちパイロットが操縦して、最強の「カオス・アーマー」をクリエイトする、って感じ(だったと思う;;)


 ゲーム的にはよくあるロボアクションゲームなんだケド、最大の特徴はカスタマイズの幅がすごい事!

 色変えは勿論、フレーム形状、武装位置とか細かく弄って正真正銘自分だけのロボットを作れる!


 ゲーセンにも設定用のターミナル筐体があるんだケド、専用のWEBページに行けばめちゃめちゃ細かく設定できるし、公式がパーツ形状をクリエイトできるアプリも出してるから、スゲー拘ってる人はそれで自分好みのパーツ形状を作ってたりする。ぶっちゃけそれだけでも面白いから、是非触ってみて!


②:カオス・アーマーについて

 パイロットが操縦するロボット、「カオス・アーマー」は基本的に1枚のデータカードに1機。

 もっとも、武装を変えたり、フォルムを変えたりもできるからあまり気にならないケド。


 カオス・アーマーは「フレーム」、「ギア」、「武装」の3つの要素で構成されていて、それを組み合わせて自分のマシンを創る。それぞれ解説します。


 (1)フレーム

    フレームはマシンの基本となる部分。土台って言い換えてもいいかも。

    フレームは今現在、「パワー」、「スピード」、「ブラスト」、「ディフェンド」の4つの種類

    があって、それぞれ特性が変わってくる。


    ・「パワーフレーム」は物理的な攻撃力重視! 格闘戦をしたいならこれ。ただしスピードに

     ややマイナスの補正がかかるから注意。噛みつければ一気に試合を動かせるケド、それまでが

     大変だから玄人向けって言われてる。

    

    ・「スピードフレーム」は機動力重視! スピードが上がれば逃げも攻めもどっちもできるから

     個人的に一番オススメ!今一番シェアが広いのはこれかな。一応、耐久にマイナス補正が

     付く。

     

    ・「ブラストフレーム」は射撃特化のフレーム! このゲームは今射撃が結構強いから、

     このフレームも増えてる。俺は近接機使ってるから、正直すごい苦手(苦笑)

     だけど、格闘にマイナス補正がかかるのと、アプデで耐久もマイナスかかるようになったから

     一気に攻め込むと良しかも。


    ・「ディフェンドフレーム」は名前の通り防御重視のフレームで耐久にプラス補正が付いて

     被ダメを抑えられるようになる。……だけど、あんまり使ってる人見かけないなぁ。

     このゲーム、「攻め」が結構強いから、「受け」のこのフレームはあまり

     流行ってないね。スピードにマイナス補正が付くのがやっぱり痛いのかな。知らんけど。


 まず、マシンを創るときはこのフレームの中から1つ選ぶ。注意点としてフレームは変更できないから良く選ぶこと。正直、この使用だからサブカード使ってるのも増えると思うんだけどなぁ。


 (2)ギア

    ギアはフレームに5つまで付けられる補助パーツ。

    耐久アップのギアを付けて耐久を上げたり、射撃アップのギアを付けて射撃の威力を上げたり

    みたいな感じ。

    ちなみに、5つまでギアは付けられるケド、3つ枠を使って武装を増やしたりとか、強力な奴は

    多く枠を使うものもある。


 (3)武装

    相手に直接攻撃する武器のパーツ。これも基本的には5つまで装備ができる。

    剣とか銃とかみたいなやつもあれば、罠を一瞬で設置したりとか、上からトラック降ってきたり

    みたいな、まさにカオスなものもある。

    あと、武装って言っても直接相手にダメージを与えるものだけじゃなくて、高速移動できる

    みたいなパーツがあったりとか色々。

    ここも好みというかスタイルによって変わってくる。好みを見つけてみよう!


    以上の要素を使って「カオス・アーマー」を創る。パーツの構成によって耐久とか攻撃値とか、

    機動力とかが自動算出される。だから微調整とかが必要になるんだけどね。

    あと、パーツ集めるのにもクレジット必要だよ。辛いね。



③:対戦

 対戦はオンライン対戦と店内対戦がある。

 基本は1対1での真剣勝負!

 相手の耐久を0にするか、タイムアップ(300秒)までに耐久を多く残した方が勝利!


 「カオス・アーマー」は「カオス・エネルギー」という無限エネルギーが動力源になっているから

 耐久があるうちはずっと動けるし、そのエネルギーを使って壊れた部分の自己修復をしたり、

 武器の弾の回復もできちゃう。(もちろん、ゲーム的な耐久は自動回復なんてしないケド)

 

 はじめは緊張したり、勝てないかもだけど、自分のマシンが綺麗なグラフィックで動くのはホントに

 最高!ハマると思うよ。


 あと、対戦相手煽るのとかは御法度ね。

***********************************************


 「ふぅ。とりあえず、今日はここまででいいかな。」


 ダイヤはそう言うと、パソコンから指を離して、机の上に置いてあったコーラのボトルを開ける。

 ふしゅ、と気の抜けた音と共に炭酸が外へ漏れる。


 「それにしても、本当にあの人、誰だったんだろ。でも、なんかどっかで見たことあるような……。」


 ごくごくと黒い水を喉へ流し込む。柔らかいぱちぱちとした感覚を喉に感じながら昨日のことを思い出す。乗ったこともないマシンをあそこまで乗りこなす男の事を。

 ボトルを口から離す。外へ出そうなげっぷを飲み込んで、ダイヤはパソコンの画面を見た。液晶には彼の書いているブログのページ。文字の羅列とできる限りの熱意がそこにはあった。


 「・・・・・・」


 ダイヤはマウスを操作して、画面に新しいタブを開いた。検索バーに何気なく打ち込む。

 【KOC カオスアリーナ】

 KOC。すなわち「キング・オブ・カオス」、『カオス・アリーナ』の全国大会の事である。

 検索をすると記事がでてくる。約1年前に行われた前年の大会ページやら結果をまとめたページやら、なにやら。ダイヤは検索欄を【すべて】から【画像】に切り替えた。

 

 そこには、大会の様子や優勝した人の画像、大会に出場したと思われるカオス・アーマーの画像などがあった。そしてその中に……


 「やっぱ、これって……。」


 ダイヤは見た。顔つきや雰囲気はやや異なるものの、昨日の男。そして画面に覇王の如く立つ黒い機体(カオス・アーマー)を。

 

作品を見ていただいてありがとうございます。


よろしければコメントくれると嬉しくてむせびます。


X→https://x.com/Uvataman2000

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