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デストピア 監視社会の井戸端会議

作者: 村松希美

 繁華街に近い集合団地の道で。


主婦A「あっ、奥さん、久しぶり。奥さんもやっと外出できるようになったのね」


主婦B「そうなのよ。奇跡みたい。何しろ、あれ、電磁波攻撃っていうの? 耳元で一日中チリチリ音が聞こえて、身体や頭に圧迫感があって、思考盗聴もされているんだもの。こんなことをされたら、みんな、布団から出られないわよ」


主婦A「そうよね。横暴よ。私も、こうして、布団から起き上がって、外出できるようになるまでに半年かかったわ。滅茶苦茶よね」


主婦B「そうよ。私たち国民のことをあの女王様たちは何と思っているのかしら? これでは奴隷よねー」


主婦A「全くそのとうりよ。ねえ、奥さん、最近、42棟の402号室で殺人事件があったのご存知」


主婦B「ええ、知ってるわ。あそこの高校生の息子さん、とっても優しい子だったけど、繊細過ぎて、家の中を覗かれたり、思考盗聴される生活に耐えられなかったのね」


主婦A「そんなの当たり前よ。誰だって耐えられないわ。402号室の息子さんがお気の毒よ」


主婦B「ホント、そうよね。でも、そういう事件増えると思うわよ。それにしても、ここは繁華街に近いのに、人通りがめっきり減ったわね」


主婦A「そんなの当たり前だわ。みんな、外出できないわよ」


主婦B「それもそうね。でも、電磁波攻撃って、誰が遠隔操作でしているのか知らないけど、⚪⚪ピーや▲▲ピーにまで、電磁波攻撃するなんて、かなりな変態よね」


主婦A「あら、奥さんもそうなの。私だけかと思って言えなかったけど、実は私も、そんなことされているのよ。変態よねー」


主婦A、主婦Bの笑い声。


主婦A「それじゃあ、奥さん、今から買い物に行ってくるわ。今日は奥さんと話ができて良かったわ」


主婦B「私もよー、奥さん。でも、こんな監視社会なんて、みんな反対よねー」


主婦A「そうよ。こんなことされて仕事なんかできないわ」


主婦B「そうよ!、そうよ!。私たちどうなるのかしら?」



 △△△



突然きた2人の警察官。


警察官「東道代、田中涼子、国家反逆罪で逮捕する!」


東、田中「えー?私たち何もしていないわ」


警察官「さっき、女王様たちの悪口を言っただろう?! それが、国家反逆罪だ!」


東、田中「えー?、酷い!、放して!、放して!」


東道代と田中涼子がどんなに抗議しても、2人は警察官に手錠をはめられ、パトカーに乗せられて、留置場に連行されました。



 

        ー了ー





読んでいただき、ありがとうございます。


そんなことって?!


と思うでしょうが、これが、独裁国家の監視社会だと思います。


そんな社会にしないためにも、まともな考え方をしましょうね。


感想、評価、ブックマークをいただけたら、ありがたいです。


 よろしくお願いいたします。

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