第3章51話 三度目の邂逅
ーー無限に続く暗闇の中、彼は歩みを進める。
光で照らしてはいけない。影が出来てしまうから。
暗闇の中、もはや床か壁か天井か、それすらもわからない空間に一人、孤独を歩く。
「これが、罪深きフィラウティアの一族の末路か〜もね。」
ふと呟いたその喋り方に、怒りを思い出す。
道化を演じるには、もはや時は経ちすぎた。
ここに閉じ込められる前に、彼は全ての戦況を把握していた。
「ストラトスに、また怒られてしまう。」
後から気づいたようかのように、彼は笑った。
もう一人、いるではないかと。
「ミスター・イロアスにも、怒られてしまうね。」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
亜人の憎悪の炎は、一人の亜人によって空へと昇った。
マギアが焚き付けた復讐心は、彼によって浄化されたのだ。もはや亜人は武器を持たず、倒れた仲間に目を向ける。
「どうだ、マギア!!これがお前の道の間違いの証明だ!!」
心のままに叫びを上げたミューズは、遂にその場に倒れて自らの役目の終わりを理解していた。その彼を守るように、リアは仁王立ちで剣を握っている。
マギアは、その先に目を向けていた。
「あの亜人だけでは不可能だった。・・・何故、何故だ、アルテミア!!」
「いい加減にしろ!!もう誰も、お前の道に付いていく奴はいねぇんだよ!!」
剣に炎を纏わせ、残像が美しく弧を描く。
剣先はマギアの肌に触れるが、斬った感覚はしない。
黒い外套から見える肌の色は、真っ黒でその先が見えない。
「服の下も影ってかよ。ズルすぎるだろそれ。」
そう考えたが、そもそも前提が違うとイロアスは悟る。自分が攻撃出来ていることが奇跡に近い。
その理由は、マギアが今アルテミアのことしか見えていないからだ。
敵として認識され、名乗りをお互いにあげた。しかし、亜人戦争を止めたのがミューズの叫びだったとしても、それを伝えたのは間違いなくアルテミアであり、それは確実に兄との道を別けたと言っても過言では無い。
900年という長い年月の先に、救ったはずの妹が自分の道を邪魔する。
力を半分しか出せない中、耐えて、
耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて、
耐えてきたのだから。
「こんな事が、あっていいはずが無い!!」
王朝中に散らした影がマギアの元へ一斉に集まる。
最早出し惜しみは不要だ。
「いい加減に目を覚ませ!!」
「黙れ小僧。俺は『戦争』だ。最早誰の理解も要らない。どうせ今ここに、俺に勝てる者など居ないのだから。」
その言葉は真実だ。
イロアスも強がってはいるが、目の前の圧倒的で暴力的な魔力に、冷や汗を流さずにはいられない。
「クソ、何やってんだダスカロイ!!」
マギアの影から、おびただしい量の武器が造られる。
「カンピアァァァ!!全員ここから退避させろ!!」
イロアスの叫びは虚しくも、マギアは無慈悲に全ての影の武器を打ち下ろす。
慌てて作った炎の壁も全てを防げるわけでは無い。その場にいる多くの亜人、貴族の肉体を影が貫く。
「全員宮殿まで退避である!!」
カンピアの言葉と共に動き出したのは、アストラ、フェウゴ、リア。殿を努めようと戦線に立つが、うち下ろされた影は今度は逆にマギアに向かって戻っていく。
この魔法を、繰り返すつもりだと、全員がそう悟った。
エナリオスの雨が降り続ける限り、王朝中にある地面の影を利用されることは無い。だが、マギアは影の定義を拡張している。
最早魔力も肉体も再生し続けることはない。だが、そもそも『戦争』は強い。
「テメェ、アルテミアの想いを無下にしやがったな。」
「最早、誰の理解も要らないと言ったはずだ。全てが終われば理解するだろう。これが、正しかったのだと。」
「てめぇこそ、何度も言わせんじゃねぇよ。今のアルテミアを見ろって言ってんだよ!!」
「今を見て、俺は未来が必要だと、そう言っているのだ!!」
「馬鹿野郎が。」
言葉では、分かり合えない。
ならば、後は戦って分かり合うしかないのだ。どちらかが、負けるまでやるしかないのだ。
「小僧、貴様が倒れれば、俺の勝ちだ。南も北も王朝も、俺が張り巡らせた戦争の火種を全て消し去った。それは『冠冷』や『大将軍』という理不尽が居たからだ。だが、今はもう貴様のみ。」
イロアスは、『戦争』の権能を聞いた時、本気で世界を潰しにかかっていることを理解した。
南のノートス帝国がそのまま侵入してきたら、起きるのは間違いなく戦争。
北の魔獣の群れが侵入してきても、戦争は起きる。
王朝の結界を破壊し、事実亜人は流れ込み戦争が起きた。
全ての戦争が起きていたら、イロアスたちに勝ち目など万二一つもなかったのだ。
誰か一人でも欠けていれば、絶対になし得なかった偉業。
「皆気張って、本来の実力以上を発揮した。じゃあ俺の正念場は此処だろうよ。」
止めれば英雄、負ければ世界の崩壊。
「そして、お前の心の内全部さらけだした後に、お前をアルテミアの前に引きずって、仲直り。これが、俺の今見えてる道だ!!」
「・・・やはりお前には、敬意と最大の敵意を払おう。」
マギアは真っ直ぐにイロアスの目を見つめた。
「お前のことを生涯忘れることは無いだろう。誰よりも『戦争』と向き合った者として。」
イロアスもまた、真っ直ぐ目を見つめ返す。
「滅びた後の世界で、また会おう。」
「滅びは来ねぇよ。俺は『英雄』だからな。」
雨音が、奇妙な静けさを殺す。
だが、互いの心臓の音と、それを掻き切ろうとする殺意だけは消せなかった。
初めに動き出したのはマギア。
自分の足元にある影から幾千の武器を型どりイロアスに向かって放つ。それは無造作にではなく、一本一本が狙いを定めて、その鼓動なる心臓を止めようと放たれる。
水魔法の感知能力を遺憾無く発揮し、殺傷能力を持った全ての影をかわす。
戦ってきて分かったのは、魔力がある限り、あの小さなマギアの影は無限に広がっている。
そして、自分以外の誰かの影を操ることは出来ない。
物の影はどうやら操ることが出来るが、その影は脆い。今はエナリオスが降らせる雨によって、物から作る影はすぐに集中攻撃を受け、崩壊させられる。
更に、1度マギアの影から放たれた影は、数秒後には元に戻ること。
ここまで分かっているのに、今はかわすことに精一杯なのだ。
バカげた魔力、権能が発揮されていなくても底が見えない。先程から投げられる武器全て心臓目掛けて投げられているその繊細なコントロール。
900年を生きた『戦争』の経験と類まれなる努力の末の結果。水魔法で感知しなければ即死は免れない。
だが、既に打開する術はある。
「俺の動体視力ならいけんだろぅがよ!」
マギアを中心に、死角に回るように逃げていたイロアスは急な方向転換をする。それは逆に真っ直ぐにマギアに向かうこと。
狙いは心臓だと言うのならば、その正確さが仇となる。
イロアスの生まれ持った天性の身体能力は、マギアには無いイロアスだけの武器。剣に炎を纏わせ、斬れ味を増させる。
目の前に来る影だけを注視し、自分の心臓を狙う瞬間を弾けばいい。
無論、イロアスにのみ為せる技である。
無傷でマギアの元まで到着することなど、本来誰が予想し得ただろうか。
「貴様、死が怖くないのか。」
「みんな命懸けて戦ってんのに、俺が自分可愛さで後退るわけにはいかねぇだろ。」
持ち味の身体能力と剣に付与した炎、影で造られた剣。その2種がまるで金属の音を出して剣戦が繰り広げられる。
イロアスの真下、マギアの影から唐突に現れる槍の雨も水魔法で感知し続けることによって回避。
影がムチのようにイロアスに襲いかかるが、マギアの剣を捌きながらそれも回避。
マギアの影が巨大に膨れ上がり、何もかも呑み込むブラックホールとなる。
「足元が留守だ。」
「バカ言うんじゃねぇ、お前の影からヒントは貰ってる。」
定義の拡張。
やってのけるなら、今しかない。
「死ぬくらいなら!!イチがバチかってやつだよ!!」
エナリオスの雨が降り続ける。
それは、空中にあるおびただしい量の水。
「これが!!命懸けるってことだよ!!」
空中を蹴る。正確には1ミリの水滴を蹴り続け、空中を舞う。エナリオスが魔力を凝縮させて作り出した雨ということがこの技法を生み出しているという前提があるが、イロアスは雨が降っている空間の定義を拡張した。
再びマギアの元まで辿り着き、一度見た剣を振りかざすが、イロアスに二度目はない。
「バカげた魔法に勝ち目はないけどな、身体能力という一点を置いて俺は絶対に誰にも負けない。」
マギアから、血が流れる。
イロアスの剣撃が、マギアの左肩を斬る。
瞬間的に危機を察知したマギアが、再び影で呑み込もうとする。
一度でも影に飲まれれば終わり。
それを直感で理解したのだから、イロアスは無理やりにでも空間を蹴って脱出した。
「魔法で押してくる道化よりも遥かに戦いづらいな。それに、この影の恐ろしさをより理解している。」
「危険信号が止まらないんでね。」
「影は異界だ。無限に広がり続ける次元の違う空間。そこに閉じ込められれば、逃れる手段は無く、永遠の闇を彷徨うだろう。あの道化のようにな。」
「・・・!!道理でダスカロイが来ないわけだ。お前を倒せば、助けられそうだな。」
「確かに助ける方法はあるが、それまでには貴様との決着はつきそうだ。」
「・・・」
「貴様の身体能力は脅威だ。恐らく、身体能力だけで言うならば『闘神』に匹敵する。だが、魔法が未熟だ。」
「もう近づけさせねぇってか?」
「貴様の魔力は底が見えない。だが、扱う力が幼稚だ。学校で基礎を学んだが、実戦経験があまりに乏しいのだろうな。持ち前の身体能力を全力で信頼した戦い方には、大きな弱点がある。」
影とは、光の当たらない場所を指す。
光は何でもいいのだ、ちょっとでも明るい光源であれば、わずかな炎でも構わない。
だが、世界中の誰もが知る光源は一つだ。
「強大な魔法の前では、貴様の身体能力は全て無意味だ。」
雨が降っている。エナリオスの作り出した雨雲は、これまでイロアス含め様々なものたちを助けてきた。王朝にもうマギアの影武者が現れていないのも、この慈雨のおかげ。
しかし、この雨雲は太陽を隠したのだ。
「戦火やアルテミアの光が、僅かに作り出した影と、外套や影の上に造られる更に濃い黒から、俺は今まで戦ってきた。」
太陽なきこの世界は、影の中。
「 臨天魔法 」
マギアの臨天魔法は、イロアス同様あまりに特殊である。
それは、太陽の隠れた日中にのみ発動可能であり、特殊条件という縛りを設けたことによる持続発動型である。
更に言えば、この雲はエナリオスが魔法で作り出したものではあるが、解除することは出来ない。もはや天然の雲海として機能してしまっているからだ。
若しくは、エナリオスの普段の力であれば雲海をしりぞけることもできるが、それを許すほどギザの臨天魔法は甘くなかった。
「 境を消す者 世は混沌に落ち 世界は一つとなり再生する 光を求め 操るは闇 混沌の体現者 其は『戦争』也 」
ーー詠唱は祈り。
「 唄は夜鳴きの如し 叫びは其の真意を隠す 」
この祈りに、アーロン=マギア=ボラデルカは何を想うのだろうか。
「 太陽は果て 世界は陰る 」
世界は影の中。
詠う『戦争』の前で、イロアスはこれが最後だと理解した。
乗り越えれば勝利。
呑み込まれれば敗北。
世界の命運を別ける巨大な戦いに、英雄願望を持つ少年は剣を握って立ち向かうのだ。
「自分の真意を何もかも隠して、影の中に呑み込みやがって。俺が照らして引っ張り出してやるよ。」
「アルテミアから何を聞いたかは知らないが、ハッキリしておくことがある小僧。」
マギアのことを、誰もが知った気になっているのだろう。
彼は、『戦争』なのか、アーロン=マギア=ボラデルカなのか。
ーーそれは、間違っている。
「俺は俺だ。」
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彼のことをよく理解しているつもりだ。
彼は『戦争』マギアであって、アーロン=マギア=ボラデルカでは無い。
彼は『厄災』であって、世界の味方を志した少年では無いのだ。
いや、真の意味は違う。
今でも世界の味方を志しているが、今のやり方では決して彼は世界と相入れることなど出来ない。
だから彼は、世界の敵である『戦争』マギアであって、世界の味方であるアーロン=マギア=ボラデルカでは無いのだ。
イロアスはそれを知らずとも、彼に的確な表現をした。
彼は、取る手を間違ったのだ。
彼が取った2つの手。
その1つは、よく知る人物だった。
それを知っているフィラウティアの一族は、たった2人であり、今代になって漸く明かされた真実。
「だから道化だって言うんだよ。自分たち『使徒』が救おうとしている相手は、他ならない自分たちが狂わせた『厄災』なのだから。」
踊って踊って、彼はあの元凶たる女性から全てを聞き出した。
「彼女の罪悪感を拭うことなど、最初からミスター・イロアス一人ではなし得なかった。だから彼女はボックを最初に救うように誘導したんだ。」
知らず知らずのうちに、用意されたレールを走っていた。
自分は道化などでは無いと、そう自信に満ち溢れていた。
だが、決してそうでは無い。
今ようやく、彼は道化の道から外れたのだ。
彼女が持つ罪悪感は、たった一人の女神のため。
『使徒』としての役目ではなく、約束を違えてしまったことへの謝罪。
誰よりも頭が良く、人を垂らしめ、誘導することに長けている癖して、不器用な人。
精霊を連れた少年が特別だっていうことはすぐに理解した。その少年を利用して、ダスカロイ=フィラウティアが背負う業を軽くして、学校の結界を解こうとした。
結果として、学校の結界は思惑を超えて破壊され、『戦争』は妹を救い出した。
それが、彼女が自分に全てを語ったトリガーだった。
「一度に話すことをせずに、小出しにしてボックたちを誘導する。」
性格の悪い悪魔のような人。
そんな人が、自分たちフィラウティアの原初たる人なのだから、嫌になってしまう。
上下左右、あらゆる闇が包む空間で、遂に彼ーー『魔導王』ダスカロイ=フィラウティアは恨み節を語った。
次元すらわかたれたこの空間から抜け出す方法は、外部から光をさして貰うしかないだろう。
ここが地下を利用した空間だと言うのならば、それをする他脱出は出来ない。
ここに至るまでに、既にイロアス含む動けるものは王朝へと向かった。
残って乱入者と戦っているリディアも手負いであり、ここに来ることは不可能だろう。全身の骨を折られて更には隠された真実を目の前に、あの『墓守』もここへは来れない。
北も激戦だ。
逸話として伝わる『魔王』の真の姿を前に、『冠冷』とはいえども時間がかかるだろう。
ストラトスは既に戦闘不能であり、彼は自身の全力を尽くした。
ここに助けは来ない。
「彼の勝利だ。憎きフィラウティアの名を継ぐ『魔導王』はこれにて終末を迎えた。」
脱出するための外部の伝手はない。
これは、本当に『魔導王』の最期でありーー
「さようならだ、フィラウティアという名の道化よ。ボックには、最早不要な名前だ。」
道化の面を剥いだ、ダスカロイ=ドレイペのこれからの始まりである。
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「それは理不尽すぎだろ・・・」
感知能力がなければ即死という状況は、何度も経験した。この魔法にどれだけ助けられているかわからない。
しかし、感知しても、かわせないと意味が無いのだ。
それをイロアスは持ち前の身体能力で誤魔化していた。
感知以前に、マギアの影や筋肉の挙動を見てかわしている。それに水魔法を使ってさらに正確に感知している。
「戦場全体が影だと・・・そんなん、感知のしようがねぇじゃねぇかよ。」
いつか戦った『単眼の死角』首領である『暗影』ミストフォロウは、自分たちの影に転移してきた。それもまた一種の感知不可ではあるが、影にさえ感知を絞ればその揺らぎからイロアスは反応して見せた。
もちろん、同じ感知魔法を持つサンやミューズも原理的には可能ではあるが、身体能力がそれに追いつくことは無い。
イロアスにだけ許された特権であるのだ。
だが、空間全てが影として定義された『戦争』マギアの臨天魔法は、必中効果を含めてイロアスの手に負えるものではなかった。
空間から突如として現れる影ーーいや、最早どの言い方が適切なのかはわからない。
空間が影そのものなのだから。
イロアスの身体能力を持ってして、ギリギリ、本当にギリギリ致命傷を避けている。
だが、最早彼の体はボロボロで血だらけであった。
「クソが・・・こうなったら無理やりにでも・・・」
「結界式の臨天魔法か?やめておけ、空間ごと包んでいる俺の臨天魔法の方が上だ。結界ごと呑み込んで終いだ。」
それでも、それが最後の抵抗だった。
「やってみなきゃ、わかんねぇこともあるんだぜ?」
マギアは、黙って見ていた。
彼の最後の抵抗を、無視できなかったのだ。
ーー認めてしまったから。
それは油断では無い。決して、マギアの落ち度では無い。
だが、世界の僅かな揺らぎに気が付かなかったのだ。
「ミスター・イロアス、君に今戦闘不能になってもらっては困る。」
世界の揺らぎは、イロアスの感知すら超えた。
突然肩を叩かれ、本来なら持ち前の身体能力で振りほどいているだろうが、それをしなかった。
「遅い・・・遅すぎるんだよ、ダスカロイ。」
安心から、足の力が僅かに抜けて膝を着く。
もちろん戦いが終わったわけじゃないことは理解してる。でも、彼が来た安心感は、前からは感じられない何かを感じさせた。
「バカな・・・道化、貴様どうやって!!」
「おっと、その道化呼びはもうやめて頂こうかな?ボックはもうフィラウティアじゃないのでね。」
三度目の邂逅。
一度目は魔法学校フィラウティアで、二度目は革命軍本部で。
「これが最後だからね、改めて自己紹介といこうか。」
道化という名の『魔導王』フィラウティアの称号は、最早捨て去りし過去。
「ダスカロイ=ドレイペ。しがない全属性の魔法使いさ。」




