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2022/1/23_16:31:07

第四話:王国にて

丸三日走りっぱなしでようやくついた。城塞国家というべきか、分厚く硬く、高いコンクリ(?)のようなものが内部を見せないように王国の外回りを覆っていた。大きな門を抜けると。小窓から形は違えど、同じような家が隙間なくたっており、外から見た時より中は広かったようで、中心に建っている城は圧巻だった。

「すごいな」

「うん。すごく大きい」

「うわっ起きてたのか」

膝枕で寝ていたルウナがむくっと起き上がった。

「え、、、、いつから起きてたんですか?ルウナさ、、ん?」

「カルマのズボンが膨らんだ時」

体中から血の気が引いていくのを感じた。

そりゃあ男の子ですし異性の美少女が自分の膝で天使みたいな寝顔してたらちょっとぐらい反応しちゃうじゃありませんか、もうちょっと遠回しにつたえてほしかった(泣)

そうこうしていると馬車の扉が開いた。

「降りろ。」

兵士たちはまだ自分の置かれている状況を理解していないようだ。

「言葉遣いには気をつけろ。今お前を殺すくらい簡単なんだからな。」

ちょっとだけ脅すと兵士が青ざめていった。だが怯まない。おそらくここは城の門前。滑稽な姿はさらせないんだろう。別の兵士たちが城への入場について交渉しているようだ。戻ってくると俺とルウナに手枷を付けた。

「頼む。こうしないとは入れないんだ。」

魔力が使えなくなっている。多分拘束を条件に入れていいといったんだろう。そこは察しておこ。

「わかった。早くしろ」

そういうと城の中へ入り、王座の前まで来た。王座に座ってるのは初老の男性。手枷をした状態で多分国王を見ていると。国王がしゃべりだした。

「いつまでそこに立っている?三秒待ってやる。そこに平服しろ。」

すごい上から目線な奴だな。

そう考えていると隣の兵士が無理やり頭を床にこすりつけさせてきた。俺だけならまだしもルウナまで。

それを見て考えるより先に手が出てしまった。同じようにひれ伏しながら俺とルウナの頭を押さえつけている兵士の頭を風魔法で飛ばした。

周りに杖を持っている魔術師(?)や兵士が俺とルウナを取り囲み、その刃を向けてくる。

「な、、、、」

国王が驚いている。風の斬撃が見えなかったんだろう。

「おい、兵士ども。今すぐその矛を収めなければこいつと同じように首を飛ばす。三秒くれてやる。離れろ。」

全力で威嚇すると兵士たちは下がっていった。

「よし、国王。まずは自己紹介をしようじゃないか。」

「う、、うむ」

そう言って国王に近ずく。かなり警戒しているようだ。体に保護魔法をまとっている。だが、弱いな。簡単に割れそうだ。

「なに、そんなに警戒するな。挨拶をしようというだけだ。俺の名前はカルマ。あといっしょにいるあの美少女はルウナだ。」

ルウナを見た瞬間一瞬国王の顔が下種になった。

「ちなみに言っておくが、ルウナに触れたら。首を飛ばすだけじゃ絶対に済まさないからな☆」

下種の顔から青ざめていくのがよくわかる。いい気味だ。

「そっちからも自己紹介してくれ」

そういうと面持ちがガラッと変わり、この王国を支配しているであろう国王の顔になった。

「我が名はリーク・サングリアこのワルド王国を統べる王である」

「そうか、国王サングリア、ここからは交渉のお話をしないかい?」

そう提案すると別室に移され、話を聞かされた。

「君たちが魔術を放った時君の魔力が垣間見えた。とても深く、底が見えない。本来その魔法具を付けているにもかかわらず、魔術が使えることがおかしい。それも無詠唱で。」

この部屋には国王以外誰もいない。風魔法で部屋の周囲をくまなく探したが抜け道も盗聴器もなさそうだ

「詠唱とはなんだ。ずっと森で暮らしていたものでよくわからん。」

「詠唱とは魔術を発動するうえで必ず必要な、いうなればスイッチだ。詠唱を終えると同時にスイッチが押され、魔術が発動する。」

「なぜそんなめんどくさいことをわざわざするんだ?」

「できないからだ。詠唱なしでは魔術を使うことすらままならん」

「ばかばかしいな。かといって無詠唱魔法を教えることはしないけどな。」

「それは君らの自由だ。本題に入ろう、交渉というのなんだね?」

「その前に。まずなんで俺たちの存在に気付いてわざわざ奇襲をかけてきた?」

「その話題に触れるのは君らの癇に障ると思って出さなかったんだがな」

「そのことなら大丈夫だ。もうルウナも落ち着いてる。」

終始無言だが、おかしくねえかと言わんばかりにこちらを見ている。あとで理由を聞いてみよう。

「君たちがいた森は私たちの食糧供給源だったんだ。だが、その森を保っていた二本神樹がある日を境に急に姿を消したんだ。そこからはもう地獄だ川の水は絶え、あふれていた実りは消え、そこにいた生き物たちも姿を消した。」

片道三日もかかる森を食糧供給源にしてたのパネえ。

「そこで、神樹が消えた原因を探るよう偵察隊に命令したんだ。報告には神樹を材料にした家、その中に強大すぎる魔力を二つ感知したらしい。知識を持った魔物かと思い、この国の最高戦力をすべて費やした部隊を派遣したが、帰ってきたのはこの国の最強戦力の十大列強人間族の兵士だけだった。」

生き残りがいたことにルウナは驚いている様子だった。

「ありえない。逃げられないように結界を重ね掛けしてたのに。」

そう独り言をつぶやいていた。

「その兵士の報告によると、その強大な魔力の正体は年は十三ほどの少年少女だったという。奇襲で少年のほうは死亡を確認。途端に少女がけたたましい叫び声をあげ、次の瞬間には私以外の兵がすべて肉塊になっていたと。」

「今その十大列強とやらはどこにいる?」

「治療中だ、場所は言えん。魔術に押しつぶされそうになっていたところを結界が消えるまで保護魔法で守っていたらしい。」

「そうか、深く詮索はしないでおこう。」

「それではそろそろ本題に入っても構わんかな?」

「そうだな。」

「俺が提示することはこの国に俺が居座っている間国の安全と食糧の安定を保障しよう。そのかわり、この国で俺の家を作れ。そして俺の生活を保障しろ。」

「そんなことでいいのか?」

「俺の提案に不満でもあるのか?」

「い、いや。そんなことはない。だが男女二人の家を用意してその生活の安定の保証など、規模が全く違うのではないか?」

「俺がいいと言っている。そちらの常識に合わせてもらっても構わない。その代わり早急に手配しろ」

「承知した。できるまでは城の一室を貸そう。それと家の希望はあるか?」

「訓練場とキッチンと風呂、トイレは完備してくれ。」

「いいだろう」

そうして貸し出してもらった一室のベッドにルウナと一緒に寝そべる。

「あーやっと楽になったー凄みを見せるために口調変えてたからすっげえ疲れたあー」

「なんかすごい違和感あった。」

ルウナが俺の頑張りを一蹴するように言った。

「え、俺めっちゃ頑張ってたじゃーん。ほめてくれたって罰は当たらないぞお?」

「そういえば国王と話してるときすごいおかしくねえかって言わんばかりにこっち見てたけどどうした?俺の美形に惚れた?」

「そういうわけじゃない。馬車に乗る前こっちから手を出しちゃいけないって言ってたのにがっつり首飛ばしてた。」

そういうわけじゃないって言葉が俺の心をえぐるのがわかる。結構顔には自信あったんだけど。

「そういうことか、すまんすまん。ちょっとカッとなった。」

「でも、カルマのことはかっこいいと思うし、すごく好き。」

そう言いながら顔を赤らめている。唐突に言われて思わず照れてしまった。

「え、ちょあの、お、俺もす、」

部屋の扉をノックする音が聞こえた。侍女だ。

「お食事の用意ができています。食堂の方までお越しください。」

「は、はい」

呆然として何を言おうとしたか忘れてしまった。隣では頬を膨らませたルウナが俺をジーっと見ている。

「しょ、食堂行こうか?」

「ふんっ」

怒らせてしまった、、、この後機嫌取っておかない後々大変だな。

ー食堂ー

最近は猪と魚しか食べていなかったもんで野菜が恋しくなっていた。出してくれたのはサラダ、パン、大根と人参のスープ。品数は少なく感じるが、どれも最高品質だ。今までが良くなかったのかもしれないがこれからの食べ物はもう少しまともになりそうで助かる。

「食べさせて」

「ん?」

「食べさせて!」

あーんしてくれと言ってるんだろうか。まあそのくらいなら喜んでしようじゃないか。

「あーん」

「ん」

サラダをフォークで刺してルウナの口元まで運ぶと、サラダに食いついた。

「ん、おいしい」

か、可愛い!びっくりするほど可愛い。ずっとあーんしていたい。思わずにやけてしまう。

心の声「落ち着くんだ俺!ルウナはもともと美人で可愛かったじゃないか!今更驚いてどうする!は、はやく食べさせてあげよう。」

結局自分の分まで全部食べさせてしまったカルマであった。(機嫌はよくなったよ!!)

ー翌日ー

部屋の扉をノックする音が聞こえた。扉を開けると国王の姿がいた。

「よく眠れたかな?」

今までにないくらいふかふかなベッドですぐ眠りにつきそうだったが、思春期真只中なこともあり、最近さらにくっつくようになったルウナを意識しすぎて一睡もできなかった。だがそんなことは言えない。案外国王は信用できそうな人間だからあんまり文句は言ってやりたくない。

「よ、よく眠れたよ」

「そのようには見えないがね」

「まあいい、君たちの家が完成したよ」

「え?それはなんでもさすがに早すぎない?」

「随分とラフな口調になったね。家は普通そんなに時間がかかるものでもない。魔術で作れるじゃないか。不思議だったんだ。膨大すぎる魔力に卓越された魔力操作能力なのにわざわざ神樹を倒して家を手作業で作ることが。」

てことは俺は神樹を倒す必要がなくて自分で作れたってことか。ん?それって俺の知識不足で一国が飢饉になりかけてるってことか。

「すまない!!国王!この国の食糧問題は俺が必ず解決する。それで何とか俺の知識不足で起こってしまった状態を水に流してくれ!」

虫がいいことは理解しているだがもうすでに提示してる条件をやる。から必ずやる。に引き上げた、これで何とか手を打ってほしい。

「構わんよ。それだけ頭を下げられると聞かざるを得ない。僕は君を友と思っている。」

「助かる」

やっぱりいいやつだった。国王とは仲良くしておこう。

NEWマイホームを見る前に個々の食糧問題を解決しておこう。

「国王」

「リークでいい」

「リーク、水路を通す。通してほしいところを教えてくれないか。」

「もちろん、ついてきてくれ」

王城の地下に降りてきた。そこには巨大な空洞になっていて、下の方には大量の水が溜まっている。備蓄があったのか。

「ここか」

「そうだ。ここはもともと満杯になっていてね。本当はこうやって地下に入ることはできないんだ。だが、水の供給が止まってしまってね、ここに水は減るばかり。大量にあるように見えるが、人間の支配するこの大陸一の人口数と面積を持つこのワルド国ではあと一年持つかどうか。」

「ここの水を満杯にするだけでいいんだな?」

「簡単に言うが、この地下の空洞の大きさは国の二倍はあるんだぞ。いくら魔力があろうと休み休みでないと無理だろう。」

「そんなことは見てから言ってくれ。」

属性を水に変化させ、魔力でこの空洞を隙間なく埋める。

「ルウナ」

保護魔法を俺たちのいる足場全体に張る。

「カルマは無属性魔法を使うことができない。でも、属性を持つ魔法は私よりも強力。」

ルウナが言い終えたのを合図に魔力を一気に変換した。目の前から大量の水が現れ、空洞を満たした。

「あ、、、」

リークが絶句して冷や汗を流している。

「な?簡単だろ?」

「今まで様々な力を持った人間にあってきたが、その中でも君は、、いや、比べられないレベルだ」

ほめられたんだろうか?まあほめられたことにしておこーっと。

「ルウナ、今満杯にしてもいつかはなくなる。だからそこの壁に【刻印】を入れてくれ。」

まだ森にいるときルウナが編み出した魔力を込めることで特定の魔法を発動させてくれる特殊な文字だ。

天界譲りのものだろうか?俺にはできそうにないとよくわかる。無属性魔法を見た時と同じ感覚だ。

ルウナが刻印を済ませると俺が設置型の【魔力球】を出した。どの属性ににもなっていない素の状態の魔力の塊俺の魔力は無限だから俺が意識して解除するか、俺の命が尽きるときまで魔力を発生させ続ける球。これはルウナが刻印を作ってから何となく作ってみたものだ。

これを刻印に吸収させると青く光りだした。ルウナが気を利かせてくれたようで、水に触れると水の生成を止めてくれるようにしたらしい。つまりあふれることがない。便利だなあ。

「水の問題はこれで解決か?」

「あ、ああ。十分すぎるほどだ」

「次は食糧問題か、どうするべきか。」

「私なら解決できる。」

ルウナが名乗り出てきた。どうやら自信満々なようで、張り切っていた。

「この国に使われてない広い土地はある?」

「あるにはあるが、どうするんだ?」

「見たらわかる」

「何かあることは分かった。案内しよう」

地下から玄関に来て外に出た。改めてみるとかなり広い土地だ一面が家で埋まっていたりするところもあれば、大通りのようなところで屋台を出していたりする。店の種類なども豊富なんだろう。NEWマイホームでしばらくゆっくりしたらリークからお金もらってルウナとショッピングにでも行くか。あたりを見回していると大きい学校(?)のような建物が目に入った。

「あれはなんだ?」

「ん?ああ、あれか、魔術学校だよ。ワルド王国は城塞国家と魔術国家という別名があるんだ。他と比べるとここは魔術の水準が高いんだ。君らレベルだと学校に通うまでもなんだが、こっちの基準に合わせてくれると言ってくれたから君らをあの魔術学園に特待生として通わせようと思ってるんだ。」

「魔術学校か魔法を学ぶ場ってことか?」

「大方そうなんだが、ここでは実技をメインにしている。くれぐれも生徒たちを殺さないでくれ。怪我程度ならなんとかできる。」

俺を何だと思っているのか。イラついたらすぐ人を殺すような奴だと思ってるのか?

「俺とルウナを学校に通わせようと考えてるのは分かった。とりあえず長くなりそうだからいったん切って食糧問題を解決しよう」

「そうだったな」

そう言って歩き出した。

「土地についてなんだが、あるにはある。けどまあ今いるここからかなり遠いところにあるんだ。今から歩いていくとなると五時間はかかる」

そんなに歩いてられっか!!と言いたくなるが、風魔法で飛んでいけばいい。

「そんなことに時間は割きたくない。飛んでいくぞ。ルウナ、保護魔法をかけてくれ」

「何をするつもりだ?」

「飛んでいくんだよ、一秒で」

「は?」

そう言ってルウナとリークの足に風属性に変換した魔力球を付けて一気に飛翔し、リークの指さした方向に飛んだ。

一瞬視界が白くなり、視界が戻るとそこは整備だけされた広い空き地だった。

「国王になってからこんなに驚いたのは初めてだ。それとこんなに疲れたのも。出会ってまだ二日だが、こんなにフランクに話しかけてくれる人は今までいなかった。ここが今空いている中で一番広い土地だ。」

なぜこんなところで全く関係ないことをしゃべってるんだろ、それと倒置法を入れてくるタイプのやつだったか。わかりにくすぎて困る。

ゆっくり高度を落として、足が地面につく寸前で魔力球を解除した。思ってた以上に魔力球は便利かもしれない。

「カルマ、来て。」

なぜか表情が死んでいる。とりあえず今は言われたとおりにしておこう。広大な空き地のど真ん中まで来て、しゃがんだ。

「ここにこの土地を出ない程度の大きさの木をはやして。」

言われた通り木属性魔法で巨大な木を生やす。すると、ルウナが木の表面に触れて細胞の再構築を始めた。

十分ほどたっただろうか、大量の枝から弦のようなものが伸びてきて俺の頭上で伸びが止まって、弦の先端から果実ができた。リンゴのような形をしている。大量にできたリンゴを一つ手に取り、一口かじった。味は洋梨とリンゴの中間のような味をしている。明確なことは普通にうまいことだ。

「すごいな!こんなことできたのか、無属性魔法に関しては出来たとしても絶対にルウナレベルにはなれないだろうな。」

褒められたからか、死んでいた表情にせいきが戻った。

「そんなことない、カルマにもきっとできる。」

「そうだといいけど」

ハッと思い出してリークの方を見ると腰を抜かしている。国王という身分であるのにとてつもない醜態だ。

「神樹が、、、、神の樹を、、生み出した???」

かなり困惑しているようだ。

「大丈夫か?」

「君は我が国の救世主だ!!報酬は言い値で支払おう!この神樹を譲ってくれ!!」

かなり大げさな物言いだ。確かにルウナが作り出したこの樹は俺でも驚くほどのものだが、神樹まではいかなんじゃないか?まあ報酬がもらえるならそういうことにしておこう。

「報酬は俺が必要としたとき、確実にこの国の通貨を寄こすことだ。」

「カルマ、ちょっと悪いやつみたい。」

ルウナに言われると心に来るが、そういわれても仕方ない物言いだから何も言えない。

「これで国の食糧問題が解決するなら大丈夫だろう。じゃあ俺たちは案内されてるNEWマイホームに行くから。金はまた俺が城に来た時手渡ししてくれ。」

俺とルウナは風魔法で飛翔して案内のあった場所まで飛んだ。

「あ、リークおいてきちまった。まあいいか。」

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