異世界攻略編
第一話:異世界転生
空気すら凍てつく冬のある日、○県○市○地域の信号で十六歳の高校生がトラックにはねられ、、即死した。
ーーー目の前が真っ暗になった。しばらく体の感覚がなく、真っ暗な世界を漂っていた。しばらくすると目の前から小さな女の子が歩いてきた。生気のない目をして美しい白い長髪をなびかせながら。
自分の目の前に来てピタっと止まった
「何してるの?」
声を出すことができない。
「一人で辛そうだね」
そう言いながら悲しげに笑っている。
「そうだ!」
思い立ったように何かを提案してきている。なにをいっているかはよく聞き取れなかった。うまく何かを考えることすらもできない状態。そんな中少女が自分の体の中に入ってきていることをはっきりと感じた。
急に眠たくなり、意識が飛んだ。
次に目が覚めると生い茂った木々の下で座り込んでいた。
「ん、、、」
そう言って起き上がると目線がやけに低い。
「ん?」
手を見ると小学校低学年くらいの小さく柔らかそうな手。
「ん!?」
近くに川があったからそれを鏡代わりに自分を見てみると中性顔絶世の美形が映っていた。何より驚いたのは自分が子供になってしまっていることだそれと、、、、
「大丈夫?」
さっきの少女が目の前にることだ。
俺はとにかく少女に問い詰めまくった。そうすると少女は丁寧に俺の質問に答えていってくれた。
少女は自分が堕天した不死神であること、死んだ俺は天界の上層部から転生候補に挙がっていて、俺の魂が迷って少女が閉じ込められていた牢獄に入ってしまい、俺の魂に支配されることを条件に俺の魂と一体化して一緒に異世界に来たらしい。んでここの場所についてはよく知らないということ、かろうじて知っていることは、この世界には魔法があること、様々な種族が大陸を分けて暮らしていること。
堕天した理由を聞いてみると少女はうつむいて「喋りたくない」といったので無理に追及しなかった。
「大体今の状態は察した、だけどな、これからどうするんだよ」
「わからない。でも、この世界に一緒に来たんだし、よろしくね。」
なんというか喋り方に抑揚はあるのに感情がまるでないように感じる。
「名前、、、名前がほしい」
「名前?名前がないのか」
「ない」
「そうかー名前か、、、よし!ルウナでどうだ?」
「ルウナ、、気に入った。ありがとう。」
「じゃあ私も君に名前つけてあげる」
「え?俺にはちゃんと名前が、、てあれ?俺の名前なんだっけ、、、うん!忘れた!
じゃあせっかくだ、これから一緒に暮らすことになりそうだし名前決めてもらおうかな」
「じゃあ、あなたの名前はカルマでどう?」
「いいじゃん。それじゃあこれからよろしくルウナ」
「うん、よろしく、カルマ」