4(:D)┓ペコリンチョ
広い豪華な部屋の中、わたしは天蓋付きのベッドで赤い顔をして寝込むロザリアを見下ろす。
今度は誰の中にも入らずに意識のみを送ってもらった。
これで第一回目の嫉妬煽りイベ?は回避出来たハズだし。上手く行けば…。
「…大丈夫かい?ロージー」
ほら、情けない顔した王子様がお見舞いにやってきた。
その眉毛を八の字にして全身でロザリアを心配している。
「…殿下、伝染ってしまいますので、近寄らないでくださいまし」
息も絶え絶えにロザリアが言うけど、レオナルドは気にせずロザリアの顔を覗き込むと掌をおでこに乗せた。
「…熱いな」
「だから、近寄らないでと…、あぁでも殿下の御手は冷たくて気持ちがいいですわ」
「私の手が冷たいんではなくて、君のおデコが熱過ぎるんだよ」
苦笑いを浮かべるレオナルドにロザリアは悪戯な笑みを浮かべた。
「ふふふ、そうかしら。…でも今日は殿下とお約束してたのに…反故にしてしまい申し訳ありません」
「君の体調の方が大事だよ。…それより君が畏まる方がムズムズするからいつも通りにしててくれないか?」
「あら、いつも通りですわ」
ロザリアはクスクス笑って、レオナルドは少し拗ねた様に唇を尖らせている。
(…これが本来の2人の姿なのね)
【そうよ、あの女が来るまではいつもイチャイチャしてたんだから】
(ふーん、リア充め…(っ`ω´c)ギリィ)
【次はどうするの?】
(…うーん、あまり体調不良ばかりは使えないから……あ!そうだ!)
【??】
(…物を急激に劣化させる。…とか出来る?)
【あら、それなら、体調不良の前倒しより簡単よ】
(さすが時子だね、じゃあ2回目の嫉妬煽りイベに行こう)
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所変わって…ちょっと豪華な応接室のような所に出た。
サロンってやつかな?これは。
そこでテーブルを挟んでレオナルドの向かいに座っているのは、ロザリアではなくアイラだ。
「殿下って博識なのですね」
サロンでレオナルドの前に座るアイラは柔らかく微笑んだ。
やっぱり声がなんだか心地よく感じる。
「…知識がないと王家の者として恥ずかしいからな」
「まぁ!さすがです!」
感嘆の声を上げ、アイラがレオナルドの手へと自身の手を伸ばしたその時、
「お待たせして申し訳ありません」
ロザリアが入ってきた。
(今だ!時子!!やるんだ!!)
【任せといて!】
ドスンッ。
「キャッ」
「?!?!」
アイラの座っていた椅子が崩れてアイラがその場に尻もちをついた。
「アイラさん?!」
慌ててロザリアは駆け寄り、アイラの背に手を当て彼女を支えた。
「大丈夫?立てますか?」
「は、はい。ありがとうございます…」
「心配だわ…医務室に参りましょう」
「…ロージー?」
「申し訳ありません、すぐ戻りますので」
「……致し方ないか。待ってる」
ロザリアに手を引かれてサロンを出るアイラの顔は尻もちの恥ずかしさと屈辱で赤く歪んでいる。
その2人の背中を見送るレオナルドが
「ロージーが座る前でよかった」
と呟いていたけど、上に立つものとしてその意見はどうかと思いますよ、殿下。
とまぁ、そんな感じで嫉妬煽りイベを手折るのを続けること10数回…。
アイラは“破壊魔”の称号を手に入れたwww
学校を備品を壊しまくるから教師陣たちからも目を付けられて始末。
何度目かの説教の時に見兼ねたロザリアが目くじらを立てる教師に「わたくしが弁償しますので、これ以上アイラさんを叱らないで頂けないかしら?」と言っていたのには驚いた。
でも、
「だからローズは優しい子っていったでしょ?」
時子がドヤるのはどうにも納得行かないので、スルーする事にした。
ふふふ、スルーするぅ( ・´ー・`)
(えっと、次のイベは…あれだね、公衆の面前で平手打ち)
「どうするの?」
スルーされて少し不服そうだけど、文句を言うでもなく次の作戦に耳を傾ける時子。
(とりあえず見てみよう。嫉妬心は芽生えてないハズだから…上手く行けば平手打ちは回避できるハズ)
「分かったわ、じゃあその日まで飛ばすわね」
そして、わたし達の意識は数日後のカフェテリアへと飛んだ。
本来ならここでレオナルドにじゃれて小突いたところ、レオナルドの護衛に拘束され、それをレオナルドが庇いみんなの前で恋仲だと知らしめてしまうターンだった。
そしてその後すぐ嫉妬心に苛まれたロザリアがアイラを平手打ちしてしまうんだったかな(((uдu*)ゥンゥン
レオナルドの心がますます離れていってしまうやつ(((uдu*)ゥンゥン