3(:D)┓ペコリンチョ
わたしの言葉?に時子は目を見開き呆然としている。
……か、可愛い。
わたし小さい頃から猫を飼うのが夢だったんだ。だから、このまま時子を我が家へ…ソワソワ((・ω・))
あ、夢だったわコレ。
(ねぇ、実際ロザリアはアイラに何をしたの?)
「…え、それ聞く?」
(え、聞くでしょ。普通に)
時子は言いにくそうに口を開く。
そして出るわ出るわ…ロザリアの愚行…。
「……公衆の面前で毎日のように罵詈雑言を浴びせ、平手打ちも常にしてたわね。あと学校のカフェテリアやサロンを使わせないとか…、横を通る時足を引っ掛けるとか…聞こえよがしに悪口を言うとか…」
おいおい…。
さすが悪役令嬢だなフフフ(´^∀^`)フフフ…
(やってんなぁ、ロザリア)
「…えぇ、まぁ、それなりに…?」
(…断罪されても仕方ないんじゃない?)
ちょっと処分は厳しすぎるけど、異議申し立てとかしたら減刑なるかもだし…。
「違うの!最初はそんなことしてなかったの!ローズはとても優しい女の子なのよ!」
信じないよ。
優しいだなんて信じられないよ。
だって、わたしの夢だもん。確実に悪役令嬢だもん。
でも一応きいてあげる。
(それじゃあどうして?)
「…分からないの、殿下がローズに冷たくなり始めたと同時期くらいに人が変わったみたいになって…」
( ˘•ω•˘ )
時子が嘘を言ってる様には見えない。
いやむしろ猫だから。
猫は正義だから。
(……ねぇ、ちょっと今度はちゃんとロザリアの方へ送ってみてくれない?)
「つ、次は大丈夫よ!ちゃんと送れるわ!…でも、操作は出来ないのよね…?」
(うん、だから一瞬でいいの、シュンッシュンッ!って感じでお願い(((uдu*)ゥンゥン)
「分かったわ!じゃあいくわよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
(………(ˆˆ))
そんな感じホントに一瞬で戻された。
何?居すぎたら生気でも吸われんの??
若干の不安を覚えつつも、ただいまと時子に言ったけど、時子からの“おかえり”は頂けませんでした。
「…何か分かった?」
(分かったよ。案の定って感じだけど、レオナルドの記憶の中の人物はアイラじゃなくてロザリアだった)
ロザリアの記憶にも同じシチュエーションで屈託のない笑顔を浮かべる幼いレオナルドがいたし。優しい声で“ロージー”とも呼んでいた。
「…そう。アイラの仕業だったのね」
許せない。
と時子は歯ぎしり?らしきものをしてるらしい。
そして、あの子は…とても嫉妬心を煽るのが上手だと言うことも分かった。
放課後レオナルドと約束したサロンへ行くと、ロザリアより先にアイラが居て、レオナルドと仲良くおしゃべりを楽しんでいたり。
会話の途中でレオナルドの手を握っていたり。
まるでロザリアに見せつけるかのよう…いやアレは実際に見せつけていた。
そして嫉妬に狂っていくロザリアに辟易しだしたレオナルドの心の隙をついてジワジワと洗脳していったんだろうな、アイラは。
………アイラ…恐ろしい子:(っ'ヮ'c):
「…だけど、アイラの仕業と分かったところで…あなたの意識は反映されないのよね…」
時子は落胆するけれど…
多分…多分だけど、
(方法はあるかもしれない)
「!!ホントに!?」
時子がキラキラ眼をこちらに向ける。
…わしゃわしゃしたいソワソワ((・ω・))
(意識は反映されなくても…予期せぬことが起きたら行動変わってくるでしょ?)
例えば、風邪とか。
(ねぇ、未来で起こる体調不良だけを操ることって出来
る?)
「…まぁ、やれなくはないと思うけど。体調不良の前倒ししてどうするつもり?」
(ふふふ、同情&嫉妬回避作戦よ)