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とある狂人の語り  作者: 長谷川真吾
6/8

職を転々とする日々

 20歳の時に母に誘われるまま僕はパチンコ屋の店員となった。

 ちょうどCR機全盛期で、まだ若かった僕は一番忙しい花満開のコースを任され、バイトのまとめ役もしていた。

 務めること二年、僕はハラダ氏病という目の病気をわずらい失明寸前となった。

 この病気で入院しているとき、その病室の天井の隅に蒼く輝く蜘蛛の巣のようなものを見た。

 病気から快復すると、退院した僕に待っていたのは、母が業務上横領で退職させられたというニュースだった。

 以降は職を転々とする日々を送った。

 別のパチンコ屋、倉庫管理、印刷工場員、契約社員。

 どれも長続きせず、うまくは行かなかった。

 僕はストレスに非常に弱かったのだ。

 ストレスのはけ口は買い物だった。

 やりもしないゲームを買い、弾けもしないギターを並べる。

 ストレスケアができていれば、僕はこんな病気にならなかっただろう。

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