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とある狂人の語り  作者: 長谷川真吾
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幼少期 相武台

 相武台に来てから、母はたびたび常軌を逸した怒りを見せることがたびたびあった。

 僕が食事中に居眠りをしたことに激怒し、たばこの火を左手の甲に押し当てた。

 そのやけどの跡は今でも癒えていない。

 ことあるごとに風呂に沈める。

 帰宅が遅いと激怒し、僕が泣き叫んでも家のカギをかけて外に放り出す。

 こんな感じだ。

 今の母はそれこそ人が変わったかのように優しく、特に金銭面と部屋の汚さで僕は母に迷惑をかけているが、怒鳴ったりは一切しなくなったのだ。


 相武台の幼少期の想いでは、兄とよくままごとをしたり、建設中のアパートに忍び込んで悪さをしたりということも覚えている。

 僕は毎日のように母に小遣いをもらい、よくポテトチップスを食べていた。

 豹変するのは怒るときだけで、普段は優しく、勉強の面倒も見てもらっていたのだ。

 貧困ゆえに幼稚園にこそ通えなかったが、ひらがなや簡単な漢字は教わっていたし、僕は算数以外はかなり得意だった。

 そうして僕は小学校に上がり、苦痛というものを心に刻み込むことになる。

 端的に言って、いじめだ。

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