表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある狂人の語り  作者: 長谷川真吾
2/8

幼少期 愛甲石田

 僕は2020年現在、47歳だ。

 今から40年以上も前のことを思い出すのは難しい。

 ただ覚えているのは、僕が産まれたアパートから引っ越して、平屋建ての一軒家に父と母、そして兄と僕の四人で住んで居たということ。

 その一軒家は愛甲石田であったらしいこと。

 よく本厚木のイトーヨーカドーに買い物に行き、たびたび迷子になっていたこと。

 おもちゃをせがんで泣いたこと。

 ネコとイヌ、鶏を飼っていたこと。

 そして、そこを引っ越す原因となったのが、母のいう霊の想念、要するに、幽霊が出たということらしい。

 その家の裏には墓があり、その墓の霊が母親に取り付いて恐ろしい想いをし、引っ越そうということになった。

 だが、霊感のない父は一人そこに残ることを選んだ。

 が、翌日に真っ青な顔をして、母が今現在住んで居る、相武台のアパートに駆け込んできたこと。

 僕が覚えているのは電車の窓を見て、それは今の記憶と照合しても、本厚木から相武台前駅間の景色だったことははっきりと断言できる。


 しかし、引っ越してからが僕の悪夢の始まりだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ