-この世界の広さ-
僕がジーマ先生の事を書く気になったのは、ジーマ先生の物語が金になりそうな気がしたからである。
カッ
ジーマ先生が緑色っぽい石2つを叩き合わせると緑の光が現れた。その光に先生は手をかざすと、ローズの胸のあたりに持っていった。「これで大丈夫」とジーマ先生はいった。見た事が無い光だった。
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先生がこの村に来た日はすごい晴れていた日だったと思う。
朝、畑仕事をしていると一人の旅人が村に訪れたという噂が流れてきた、村に外の人間が来る事は珍しい事だったので、村の仲間も僕自身も妙な感じとちょっとだけイライラしていたのを覚えている。
その旅人は村に入る時、入口にいた村の青年カートさんに「この村に何泊かさせてください」と頼んだ。
旅人はジーマと名乗り医者だと言った。ジーマは泊まらせてもらう代わりに診断をさせてもらいたいと言ったが、カートさんはそいつの雰囲気をなんとなく気に入らなかった。
しかしカートさんは医者の診断は惜しいと考え、旅人を村長に合わせる事にした。
案内をしている途中その旅人をみた村にすむ小さな女の子ローズは畑仕事中に「モジャモジャ!!」と叫んだ。旅人の髪型はモジャモジャだったのである。