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三浦翔太先輩。



陽菜より一つ上の中学一年生。



翔太先輩と陽菜の出会いはいつ思い出しても恥ずかしいもの。



一年前、陽菜が花粉症に頭を抱えている時だった。



急にティッシュが切れて鼻がずびずびだったのだ。



そんな所を翔太先輩が駆け寄ってきてポケットティッシュを一つくれた。



「花粉症?辛いよね、オレも!」



六年生の卒業間際だった、花粉症の時期。



改めて翔太先輩を見てみると、女子からも男子からも人気があるみたいだ。



陽菜の名前を覚えてもらったのは、ポケットティッシュをもらったお礼にクッキーを持っていった時だった。



「ポケットティッシュの件はありがとうございました。」



帰り際に先輩に声をかけ、渡した時にすごく嬉しそうな笑顔で笑った翔太先輩。



「ありがとう!オレ、三浦翔太。君は?」



「えっと、綾瀬陽菜です…。」



「陽菜ちゃんか!ありがとう!」



ありがとう。



友達から言われても何も感じないのに翔太先輩に言われると真っ赤になってしまいそうなくらい、嬉しい。



頬が赤くなったのを見られなくてよかった。



「好き…。」



自然に漏れていた言葉にびっくりした。



私…翔太先輩好きなのかな。



“陽菜ちゃん!”



呼んでもらった名前が頭に響く。



初恋は終わっておいてよかった___。



セカンド・ラヴは翔太先輩?



陽菜は”ありがとう。”という言葉を心にしまい、前に進んだ。



翔太先輩。



私は、貴方とお喋りしたいんです。

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