異世界にエントリー
不定期投稿なので悪しからず
「…何処ここ?」
現在、辺り一面は草原が拡がっており、何か見たことが有るような無いような小動物が原っぱの中から顔を覗かせていた。
そしてこの男 御波 栄堂がそう呟くのも無理はない
何故なら…
「…俺、確か海にエントリー(着水)したはず…だよな?」
そう、栄堂はつい先程まで船の上に居てマスクを被りフィンを履きオモリを巻いてタンクを背負って海に入る準備をしていた。
所謂、スキューバダイビングである。
海原に飛び込んだはずなのに草原の中でつっ立っているこの状況、パニックにならない奴がいたら紹介してほしい。…崇め奉るわ
「えーと…もしかして異世界?」
「正かーーーーーーーーーい!!」
「へぁ!?Σ( ̄□ ̄;)!!」
想ったことをぼそっと言った言葉に右斜め後方から金髪のチャラそうな謎のおっさんからの全力解答、明らかに限界3分以上闘わされてる労働基準法?を無視している超人が軽く気張ったような声と顔文字になるのは仕方がない
「フッッ!?ふーぅあぁ➰ゆーーーーー!!?」
「いや何故に英語?しかも発音悪!」
いやだって海から草原・草原から異世界と今現在の把握を混乱しながらも把握しようと頑張っているところに、イタズラ心満載に後ろから大声で叫ばれたらそらもう頭真っ白になりまんがな(怒)
「さて、僕のなま…」
「取り敢えずお前を殺るとして遺言があれば軽く聞き流そう」
「いきなりの死刑宣告!?そして遺言の意味は!?」
「聞いてやるだけ有難いと思え」
「いやいや記憶に残らない時点で遺言と言わないよね!?兎に角落ち着いて話し合おうよ。ね、だからね、まずはね、そのタンクを下に降ろしましょうね、ね。」
「あい どんと すぺーく いんぐりしゅ」
「なしてーーーーーーー!?」
注:ちなみに俺の背負っていたタンクはステンレス製の重さ約18㎏。
決してタンクを上段に振り上げ、頭上に叩きつける物ではありません。
皆さんお気をつけ下さい。
・・・
つん
・・・・・・
つんつん
・・・・・・・・・・・・
反応がない屍のようだ
「だが悔いはない!!」
「いやしてよ!?」
ちっ 生きていたか、なかなかに渋い
打ちつける角度が悪かったのか仕留めきれなかったようだ
今度は絶対…………殺る
…ぶるっ
「ちょっ何か不穏なこと考えてません!?」
「悔いのない人生を送るための強い思い(殺意)と(確実に仕留める)決意」
「…取り敢えず私の未来が暗いということが分かりました。」
謎のチャラそうなおっさんはorz状態で俯いてしまった。
ふぅー だいぶ落ち着いてきたな。
やはり自分のペースで話しを進めると頭がスッキリするな。
さてコイツには色々と聞かなければ事がありそうだ。
初投稿ドキドキしますねー