天馬行空フルスイング
産まれたての赤ちゃんの
初めて握った拳が
僕等の行く先
つまり 成り得る全てを
示している
それを 未来と呼ぶらしい
僕等の大半は
学ぶ事で忘れて
忘れて 忘れて
縛られていくよ
掛け離れていくよ
あの日から
産まれた瞬間に
与えられた未来を
日に日に腐らせてる
僕等の力無き命は
自分自身で作った
運命の箱の中で
必死に踠いて居る
ある人は 涙を流し
ある人は 汗を流し
ある人は 血を流し
ある人は 時を流し
ある人は 命を流した
箱の中から
穴をブチ開けて
出て行った英雄達は
薄壁一枚の向こう側で
命を楽しんでる
フルスイング
ブン殴った壁にヒビを
握った拳は縦横無尽
忘れてねぇって
叩きつけろ
僕等の
天馬行空フルスイング
本当は薄さ1ミリの
壁の内側と外側
その中で終わるか
その外で終わるか
それが選べるか
その意識はあるか
未来を想像出来る
人間として生きているか
それとも
獣として生きているか
忘れたままの
あの日のノートは
時間と共に
文字だけ鮮明になっていくよ
閉じ込めて
鍵を掛けて
悪戯に動かない様に
閉じ込めて
鍵を掛けて
目の前の風景が
平穏無事である様に
平和だから言える
屁理屈か
平和だからこそ出来る
贅沢か
死んだ後に
魂の国があるなら
そこで胸ぐら掴まれるぜ
命の使い方が
なってないってさ
英雄達は
死して尚楽しむ
苦しむ度に
笑顔になれる術
知っているから
フルスイング
蹴り飛ばした柱にヒビを
耐えた脚は堅城鉄壁
今迄
踏ん張ったコト
ナメるんじゃねぇって
叩きつけろ
天馬行空フルスイング