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結局なにを言いたかったの、とか問わないの。

作者: 周防涼白

もしかして、カツアゲですか?


コミックスの新刊が発売されていた気がしたので、本屋さんへ向かおうと思ったのは必然で。

たくさんの本中からお目当てのマンガを発見出来て笑顔になったのは偶々で。普段はあまり表情は変化しないのですよ。

そのまますぐさまレジへと直進したのはごくごく自然なことで。


ミュージック雑誌へ目を通した後、そろそろ時間かなぁ、と思って時計を見たけれどまだまだ時間があるな、と感じたのは偶然で。

なんて思ったが、何時の間にか、地元の女子高生x6 に背後を取られた。一生の不覚。敵に背を向けるなんて(笑

あ~、避けた方が良いのかな? と思い左に移動。

「おい」

知らない人から話しかけられるほど、自分の容姿に自信はない。ナンパとかって物語の中だけに存在するんでしょ?

「おい、お前」

邪魔だったのかな? と思い直しミュージックコーナーは諦め、パソコンなどの雑誌コーナーへ。んー、マンガは家に帰ったら読めるし、少し我慢。

すると、ぞろぞろと団体さんがついてくるではありませんか。

なに、この子連れ。すりこみでも仕込んだのかい?

「おい、そこのお前」

なんかしつこいや、帰ろう。

スタスタ歩き、店を出て、自転車置き場へ。

「ちよっと待たんかい!」

怒られました。怒鳴られました。

え、なに? みたいなそんな心境でしたよ、ついさっきまでは。

振り向くとそこにいたのは顔を真っ赤にさせている背の低い女子高生x6。一年生かな? と思案。

誰、お前? 心の中でつぶやきました。当然知り合いではありません。振り向いた頭をもう一度振り向き直し、自転車の鍵を外す。

「お前だよお前! 眼鏡の!」

周囲には僕しかいません。僕は眼鏡をかけています。


あ、もしかして僕? なに逆ナンってやつですか?


なんて思いませんよ、普通に。

ていうか、お前ら知らないし。

頭が悪そうなカッコすんなよ。

僕まで同類と思われるじゃん。

ていうか話しかけてくんなよ。

ていうか僕は家に帰るんだよ。

そして、マンガを読むんだよ。


「なにか?」


苛立ちを言葉に乗せます。眉間にシワを寄せます。気づかれないように背伸びをします。胸を張ります。

そして、彼女らは一歩たじろいだ後、

「金貸してくんない?」

と、頼んできました。いや、それは人にものを頼む態度とは呼べないでしょうけど。

それは恐喝だとかカツアゲだとか、そんなのに部類されるはずのものなのですが、いかんせん、自分より背の低い相手に対しては、恐いとかそういう感情は湧いてこず、そのまま見下ろし続けました。

「…………」

僕は寡黙のままです。

自転車の鍵は外した状態です。

あれ? もしかして帰れるんじゃね? という考えが浮上します。

思いたったら即行動なので帰ることに。

「ちょ、おまっ!」

とか、そんな声は聞こえません。

~おしまい~

この作品にはオチは存在しません。ただあったことを書いただけですゆえ。別に面白く書こうとかそんな考えは一切ありません。

ただの事実です。もう一度言います。ただの事実です。

あと、語尾というか口調が変わっているのは苛立ちメーターがイライラを振り切ってギア3に移行したためです。意味不明ですね。


あと、以前、自転車で帰っていると、向かいから来た地元高校生(男)に「馬糞」と言われました。

なんなの?

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― 新着の感想 ―
[一言] いやぁ、こんなことあるんですね。 お疲れ様です。
[一言] いやいや、お疲れ様でした。 苛立ち、お察しします。 「馬糞」と言えば、もちろん「ウニ!」と反応せねば! 我が家ではよくある合言葉です。
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