電車痴漢マナー
自分でもなんでこんなの執筆したのかわかりません
俺は麻生士郎、職業・・・痴漢ではなく大学生兼私立探偵。
今日はある闇のオークションに潜入することとなった。オークションの内容はこうだ
有限会社ネメシスが主催する「痴漢を成功させやすくする道具発表会」・・・
つまり世間で認知されていないような科学力をフルに使って痴漢行為を成功しやすくする道具を密売しているのだ。そんな危ない道具を世間一般に流通させるわけには行かない
オークションはある武道館の地下で行われているという・・・・そして俺は競売場にたどり着いた
もうすでに競売は始まっていて物凄い変態のオーラが悶々と伝わってくる
「えーそれでは次の競売品はなんと北條学園のアイドル的存在「美里蒼」ちゃんが利用している鉄道とその時間帯、行動パターンやあらゆるデータを事細かに記してあるこのマル秘手帳!!」
ざわざわ
会場の空気がいっぺんに変わった・・・・それもそうだ美里蒼ちゃんなら俺も知っている。あのこはそこらのアイドルより可愛いと俺は思う。幼い顔なのにスタイルは抜群で純真で非の打ち所がない性格をしている。そんな子をこいつら(変態)の毒牙にかけてしまうわけにはいかない
「これさえあればもう蒼ちゃんは落ちたも同然だ!!五万円から競売スタート!!」
「15万!!」
俺はすぐに声を上げた。躊躇なんてしていられない、多めに持っておいた財布の中身全部搾り出してでもこれは俺が保守しなければならない
「20万っっ!!」
何っ!!?20万!クソっ!!
「22万!!」
俺はすかさず声を上げた。さすがにこれだけ出せば・・・・
「50万出すぜ・・グハグハグハ」
会場中がざわめく・・・なんてったって50万も出す奴がいるのだ。しかもこのグハグハ笑いは知っている。全国で指名手配されている凄腕の痴漢「丸井丸男」、通称「疾風のマルさん」、なんでも痴漢行為する手が素早過ぎてやられた相手も風が通ったようにしか感じないという。アイツ最近姿を現さないと思っていたがこんなところにいるとは・・・しかも顔も隠さずに居るとは・・・・。アイツだけには絶対蒼ちゃんの手帳を渡せない。これはもう財布の中身関係なしにどんどん値段吊り上げてやる、どうせ非合法の競売だし金を請求されても無視すればいい
「70万!!」
会場中からオオッという声が上がる。やつはもう手も足も出ないだろう
「95万!!グハグハグハ」
こいつやりやがる・・・。
こうして競りはヒートアップしていき俺もどんどんテンションがあがっていく。最後には542万円で落札に成功した、どうせそんな大金ないが・・。ってかなんで俺痴漢どもと一緒にこんなハイテンションになってんだ?なんか急に恥ずかしくなってきた
「さーいよいよ最後の競売です。これは今年の大目玉!!通称「天使の輪」です。みなっさんもご存知の通り我々の体内には血液の他に「モミタイ液」というのが流れています。この「モミタイ液」は名前道理なにかを揉みたいときに濃度が増す液体です。この「モミタイ液」が通常の5倍の濃度に達したとき天使の輪を頭に被るのです。すると不思議なことに使用者はなんと完璧に姿を消すことができるのです!これさえあれば何でもし放題!!つかまる心配は一切ありません!!6倍以上の濃度によっては他の能力も出ます!。2000万から競売スタート!!」
おいおい・・・・モミタイ液ってなんだよ・・・、そんな得体の知れねーモン俺の体には流れてねーよ。しかしあんな小さな輪を被るだけで姿を消せるとしたらこれはやばいな・・・痴漢行為ならまだしも軍事利用されたら大変なことになりそうだ。俺はすぐに声を上げることにした。
「8000万」
まあ様子見だ・・・。今までの傾向を見るとここには結構な金持ちが集まっている。これ以上は普通に出してくるだろう・・・。ここの変態は世間の変態とレベルが違う。まさにS級変態だ。
ざわざわ
「・・・・・・・・・・」
ざわざわ
しかしおかしい。一向にだれも競売に参加しない。そこで俺は近くでなにやら会話している痴漢どもの話を盗み聴きすることにした。
「モミタイ液の濃度が5倍?そんなの学術的に見てもむりだっツーの。つまんねーモン開発してんじゃねーよ!!」
「おいおい天使の輪だってよ。あんなのいらねえよな。あれ使ったらスリルが半減だぜ全くよ・・・」
「ホントだよ。全然楽しみ分かってねーよ。だいたいあんなの使って痴漢行為したら本当に外道の中の外道じゃねーか。俺らを変態扱いしてねーか?」
「俺らだってそこまで堕ちる訳にはいかねーんだよ。あの輪は完璧に痴漢界のマナー違反じゃねーか。俺らにだってなマナーはあんだよ!!やってくれるぜネメシスさんよっ!!しかしあんなのに8000万出す奴が居るとはな。ほんとにとんでもない変態だぜ・・・・普通に引くね」
俺らは変態じゃない?痴漢界のマナー違反?買う奴はとんでもない変態?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふざけんじゃねーぞっっっっ!!!!!!馬鹿かお前らっ!!お前らもう十分に超変態だっつーの!!痴漢界のマナー守る前に世間のマナー守れって!!しかも俺だってこんなドラ○もんも持ってないような変態道具いらねーんだよっっっっっ!・・・・・・・・・・・。まさか変態に変態扱いされるとは・・・最大の屈辱だ。
「では・・・・そこの8000万の人が落札ということで・・・なんかさめちゃいましたね、ハハ。これで今回の競売は終了ですが皆さんにいいお知らせがあります。なんと今回はサービスで超能力が得られる特殊な飴「デビルボウル」を皆さんに差し上げましょう。試作段階なのでもちろんただ!!しかも何個でもお持ち帰り可能です!!さあどんどん持って帰ってください!!」
美里蒼ちゃんの手帳以外あまり興味はないが一応証拠品としてあの輪と飴ももらっておこう。
とりあえず知人に情報を伝えることにする。特殊な携帯電話なので地下でも平気だ
「あー長沼さん。俺俺士郎だけどさ今すぐに俺が居る武道館にB+ぐらいの特殊人員派遣してくれないかな?10人ぐらいでいいから・・・・・ああいいよそんぐらいでもともと全員捕まえるつもりないし、各界の大物が結構居たからな、一気に捕まえたら日本が目茶苦茶になっちまうよ・・・まあそれが現実さ。俺もう疲れちまってさホント変態のレベルが違うんだよここの奴らは・・・・あ、あと丸井丸男が居たからアイツは確実に捕まえといてくれ、一応発信機は付けといたから、奴ら痴漢行為以外に逃げるのだけはうまいからなあ・・・・じゃよろしく」
知り合いに連絡をとって後始末を任せる。もう疲れたから早く帰って寝よ・・・・。あーレポート考えるの面倒くせー
会場を出るとき「料金を支払ってください」って言ってくる奴らと一波乱あったが全員ぶっ飛ばしてその場を立ち去った。それにしても変な道具手に入れちまって・・・ホント今日は精神的に大変だったな・・・
だが俺はその時気がつかなかった・・・。本当に大変なのはこれから二週間たったあの日からだと・・・・・・
ここまで読んでくれた方ありがとうございます。一応感想くれると嬉しいです。出来上がってみると結構気に入ったので人気が出れば続編があるかも知れません