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LR  作者: 闇戸
六章
70/112

ある朝の話

「お館様」

 その声で目を覚ます。

 差し込む光は未だに月光。夜半といったところだろうか。

「お館様」

 男の声がもう一度。自分に仕える部下の声だ。

「シラナミか」

 返事に、男――シラナミは「はっ」と応じる。

「夜陰に乗じミカヅチ様の軍が動きました」

「ミカヅチが夜討ちとは……、フツヌシの動きは?」

「依然、沈黙を」

 軍衣を着込み、二振りの愛剣を腰に差して外へと出る。

 月光の下、白髪赤眼の青年が彼の軍衣である白装束姿で待っていた。

「ヒノミサキの一族は?」

「ご下命通り、月之宮への避難の途かと」

 よし、と頷く。

「ミカヅチが国津の集落に到達する前に奴の軍を強襲する。

 お前は集落の避難を急がせろ。行け!」

「はっ」

 翼音と白羽を残し、シラナミは姿を消す。

 自分も夜空へ向かって跳躍。

 月は近く、地は遠く。風に乗って目的地へと飛翔する。

「これ以上、貴様の好きにはさせんぞ――■■■■■!!」

 強い怒りを持って、憎しみと共にその相手の名を吐き捨てた。



「痛いっ?!」

 ゴスッと顔面が殴られた痛みで目を覚ます。

 セイジ=アステール・ヒザキは身を起こし、周りをキョロキョロと見回す。

 書一つない空の本棚が並ぶ自分の工房だ。綺麗に片付いている。

 自分が今、仮眠用ベッドの上にいることを確認。そして。

「う~ん、せ~んぱ~い」

 むにゃあ、と涎を垂らすだらしない寝顔で、セイジが被っていた毛布の上に後輩の天宮璃摩が寝転んでいる。彼女の手が顔面を殴打したらしい。

「はあ。結局最後までこいつはもう」

 溜息がてらに頭を振る。

 昨晩遅くまで荷造りを手伝ってもらっていたから、その礼として"ソファー"で寝る権利を与えたはずなのだが、こっちのベッドに潜り込もうとしたものの、何故か毛布の上で寝てしまったらしい。

 昨日、卒業式を迎え、後は今日の卒業試合を残すのみ。十三期生は皆、帰り支度を終えているはずである。

 しょうもない、と後輩を眺めるのをやめ、再度、自分の工房を見回す。

 三年間、自室よりも長く過ごしたこの空間を、記憶に強く刻む。

(記憶といえば)

 ふと、夢のことを思い出す。

 あれは過去の記憶だ、と思う。

 自然に溢れ、人工の灯りはなく、そしてどこか懐かしい。

 ただ……。

(あんな記憶はない。あれは一体……。それに俺は、一体誰と話をしていたんだ?)

 夢では確かに名前を言っていた気もするが、何故か思い出すことが出来ない。何かに強烈に怒りを抱いていた気もする。最近、カガトとしては知らない記憶を夢に見る。

 考え込もうとしたセイジは目覚ましの音にハッとして時計を見る。

「しまった」

 跳ね起きると璃摩がベッドから落ちて「ぷぎゃ」と床とキスをした。

 部屋着から制服に着替えようとクローゼットを開け「ああっと」と伸ばした手をワキワキする。

 クローゼットの中に群青の制服はない。あるのは白と琥珀の軍服。以降、自分が着るべき服装だ。軍服の隣には白いコートが掛けられている。

「こっち汚すわけにもいかんよなぁ」

 クローゼットを閉め、携帯電話手にしてみれば、メールを一通受信している。メールは霧崎勇からで【九曜頂になりましたorz】とあった。

 時差はあれど、昨日、神薙龍也と霧崎悠の結婚式が神州でおこなわれたとは聞いている。その後の流れで霧崎の頂が代替わりしたということなのだろう。

(こういう時は神州ではなんと返すのだろうか)

 数秒メールを前にして悩んでからポチポチやって送信した。

 やることを終え、部屋着で工房を出る。

 第三学寮の一階へと下りてきて、おや? と厨房に顔を向ける。なにやら音がする。

(この時間に?)

 時間としてはまだ他の学生は寝ているかしているはずである。

 訝しんで厨房を覗けば。

「あれ? 肉先に入れんだっけ? 野菜だっけ?」

「なあなあ、油の量ってこれでいいのか?」

「ちょっと男子! ちゃんとレシピ通りやりなさいよ!」

 第三学寮の数人の第十四期生が厨房で忙しなく動いていた。

「わ、わわ、先輩来ちゃった!?」

 一人がセイジに気づいて驚く。

「君らなぁ」

 セイジの呆れ口調に、皆が照れ笑いで応じる。

 彼らはセイジがいなくなって以降に厨房を預かることになった生徒達で、曜日ごと、時間帯別の当番達である。

 油とかそこら辺の分量が分からないのは朝食担当の所謂軽いもの担当の後輩だ。

 それぞれ故郷の家庭料理を出すようで、曜日時間帯で料理が違うから飽きがこないようにするという目的もある。ちなみに和食はない。

「最後の最後くらい、先輩のお手を煩わせるわけにはとですね?」

 えへへ、と数人が引き攣った笑いを浮かべながら、明らかに失敗したと思われるナニカを隠した。自分達の担当以外の料理に手を出せば、失敗するのも道理であろう。

「その失敗品でまかない作ってちゃんと自分達で処理しろよ? 捨てるのは止めろ」


「「は~い」」


 素直な返事にセイジは頷いてみせる。

「じゃ、今日から任せた」

 そう返してセイジは厨房から去り、空いた時間をどうするか、と学生寮から出て外をぶらつくことにする。

 外はまだ薄暗く、魔構の灯りが学院の所々を照らしている。

 思えば、この時間は普段厨房にいたからか、こうして見たことはあまりない。

 散歩がてらに、グラウンド、校舎、研究棟、そして橋のたもとからのマラザイアンを眺めてまわり、そこに辿り着く。クエストで犠牲になった生徒達の慰霊碑に、だ。

 慰霊碑には犠牲者の遺品が一つずつ埋められ、名が刻まれていく。

 そこには先輩も後輩も、同期の名前も刻まれている。一番新しいのは、ベヘモット召喚の犠牲となったという第十三期ハイエンドの六人か。

 黙って慰霊碑を見つめていると、後ろに気配を感じる。

「何だ、お前かよ」

 声はよく知るもの。半身に振り向けば、ランニングに短パンの梧桐秋だった。手にはビニール袋を提げている。

 秋は慰霊碑の前にしゃがみ込むと、ビニール袋からファンタを六本取り出して慰霊碑前に並べて手を合わせた。その背中を眺めていると、やがて立ち上がりセイジと向き合った。

「Buddhistだったか?」

 セイジからの問いに「うんにゃ」と首を振る秋。

「墓の前では手を合わせる。親の代から続く慣例ってやつじゃね?」

「慣例、ね。なるほど」

「それはさておき、ようやくだな」

「ようやく? お別れという意味か」

「ちげえよ! いやちがくないけど、そこじゃねえよ!?」

 秋の反応に、あれ? と首を傾げたセイジはしばらくして「あぁ」と頷く。

「力比べ、だったな」

「本気で忘れられていたらどうしようかと思ったじゃねえか」

 卒業試合では本気で戦う。その約束のことである。

「一回戦ごとの抽選でいつ当たるかはどっきどきだけど、当たったら全力だぜ? 当たるまで負けないようにしねえとな」

「最後くらい手を抜いて楽に終わらせたい気分だ。まったく、どうしてこんな約束をしてしまったのか」

 肩をすくめて首を振るセイジと、この野郎と拳を固める秋。

「そういやさ。お前とアリシアとレンメルで、しばらく前にどっか行って、すんげえ疲れた顔で帰ってきたじゃん? あれってやっぱり、いや~ん、なことでもやってきたのかっ?!」

 やや赤面した秋を胡乱げに顔を上げたセイジは眉間に皺を寄せて睨む。

「何がやはりだ。シュウの脳の具合が"いや~ん"過ぎて心配になった」

「冗談なんだから、脳の具合言うな。で? で?」

「あれは、個人的な用事だ。シュウの興味を引くようなもんじゃない」

「ええ~。だってお前、その後辺りからジェスター使ってないじゃん? 改造でもして――って、なんだその驚いた顔」

「いや、ジェスターとガーランドの見分けがついたことが意外で」

「俺、馬鹿にされ過ぎっ!?」

 秋の大袈裟な反応に、苦笑で応じる。

「ここで教えるより、試合の方で結果を体感するのを待ってろよ」

「ほほう。それは期待出来るんだろうな?」

 冗談交じりの談笑での問いに「少なくとも」と前置きをし、一転、真剣な表情で相方と向き合う。

「シュウが俺と戦いたいと言い出したファフニールの一件の時よりも戦う術は"戻った"。

 期待した方向ではないかもしれないが、俺の方がシュウより強いと思うぞ。地べたに這わせてやるから期待していろ」

 挑発に秋はグヌヌと舌戦の応酬内容に悩む。

「おれだってだな! いつまでも……、いつまでもホリンと互角じゃねえんだからな!」

 セイジの挑発に合った内容でもなかったは、咄嗟について出た自分の言葉に割と満足な感じの秋は、ふふんと胸を張り、セイジの方は「ああ、うん、そうな」と頷きで応じる。

 結局、ホリン・マルキスと秋の決着はついていない。最終試験でも当たらなかった。それでか、今回の卒業試合での決着を望む声が同期からも後輩からも挙がっていることをセイジも知っている。

(ホリンもホリンでシュウやセレスとは決着つけたがっていたな)

 セレスとは就職場所が同じだから今後も腕試しの機会はあるだろうが、シュウとはこの先顔を合わせる機会があるかどうかすら分からない。だから本人も決着を望んでいるのである。

(それは俺も同じだが)

 ホリンの望みが叶うことを友人として応援もしたいが、その結果、セイジ自身が秋と戦う機会を逸するか、はたまた自分が敗れた後になるか。それとも自分がホリンとすることになるか、取捨択一に悩むところである。

 試合方式が昨年までのトーナメント式だったならこうも悩むことはなかっただろうが、対戦相手をランダムで決める方式になったため、次に誰に当たるのか戦々恐々する羽目になっているのだ。

「お?」

 唐突に秋が学寮の方に顔を向け鼻をヒクヒクさせる。釣られてセイジもそちらを見る。この方向は第一学生寮だ。顔を向け、真似をすれば、秋の行動の理由はすぐに分かった。第一学生寮でも朝食の準備に入ったらしい。

「第一は最後まで丸焼きメニューかー」

「祝い事だしな、きっとサンデーローストだ。

 昨日、ホワイトヴィールを手に入れたとアリシアの付き人が言っていたことだし、今日の第一は相当美味い"丸焼きメニュー"のはずだ」

「ヴィール? ビーフじゃなくて? ってか、何の肉だよ」

「仔牛肉だ。ホワイトヴィールというのはな、第三の食費事情では到底お目にかかれないほど高級な肉、という認識でいい」

「ああ、仔牛肉か。そういや、仔牛のカツレツなんてもうずいぶん長いこと食ってねえな」

「俺は今、猛烈にボンボンという存在に殺意を抱いたぞ」

 アリシア・ロードウェルの付き人であるヴェイン姉弟の片割れ、メアリ・ヴェインがアリシアの荷造りのために泊まり込みできている。

 そのメアリから最高級の仔牛肉を手に入れたと昨晩話には聞いていた。

「食の恨みとか……あそういやお前。こんなとこいて飯は?」

「俺は作っていない」

 セイジの答に秋は「え?」と呆けたような顔をした。そして、数秒して言葉を飲み込んでもう一度「え?」と漏らした。

「最後の最後で飯無しとか」

「来期の食事当番達がちゃんと作っている。やや張り切りすぎで作られた料理は正直遠慮したいが、なあに、俺以外が食べても普通にいけると」

「食いたくなくなったよ?!」

「問題ない。第一よりもよっぽどいける」

「ああ。第一以上お前以下ってことね」

 以下を未満と訂正したいところをグッと堪え、そんなところだと頷いてみせた。

「来期の連中ね~。

 確か、15期からは自分の方がずっと料理の腕は上だって言ってるのがいたけどさ。それなのに腕前はちょい下でも14期から選んだのは先輩だからっ……て理由じゃないよなあ?」

「当然、魔力制御の成績で選んでいる。中には料理の基礎しか教えていないのもいる。なかなか独創的なものを作ってくれる」

 料理の腕がいいという15期の後輩は魔力制御の成績がいまいちだから。そんな理由で選考から外されたのである。

「あいつらは良い魔法使いになるだろう。先が楽しみだ」

 第三学生寮の方を優しげな目で眺めるセイジを横目にして、秋は「そういえば」と思う。

 料理当番になった14期の後輩達は、皆一年時から、セイジ式魔力制御プログラムを基礎から叩き込まれた連中である。魔力制御の成績がよくて当たり前とも言える。

 魔力制御のレベルは魔法の段階を決めるともいわれる。一年の早い時期に、そこにいち早く気づいて、数ある先輩達の中から魔力制御に関してだけは段違いのセイジに辿り着いて教えを請うてきた。至ったことも至った後も、その努力を買っているのだろう。

 今後、15期の立候補した後輩を魔力制御に関して認めるのは、料理当番役である14期の彼らである。そういうことはちゃんと言い含めてあるらしい。

「GSの仕事でこっちに寄ることがあったら、今日の朝食の出来次第ではちょっとつまみに来る程度の期待も持てるってもんだよな」

「……」

「無言で肩をすくめられた!? って、置いてくなよ」

 秋の今後の期待に呆れたフリをして、セイジは第三学生寮に向かって歩きだし、それを追って秋は隣に並ぶ。

 不意に秋は自分の携帯電話を取り出す。メールが一件着ていた。確認して「お」と漏らす。

「新しいゲームでも出るのか?」

「そうそうKN社からWW2の次回作の話が……ってそれ昨日のメールだよっ」

 メールはあったのね、とセイジは「は、はあ」と秋のノリツッコミを流す。

「渡が真海の送迎艇に乗ったってメールをな」

「ワタル? ああ、確か、出来のいい方のホヅキ弟だな」

「しれっと俺をディスるのやめてもらえませんかね!?」

 それで? と先を促され「この野郎」と抑えつつも出来のいい弟の存在のことを、胸を張りつつ答えてくれる。

「渡も来期、16期生としてここにくるからな。んで、ようやく今、海路の入口に立ったっていうことさ。

 しばらくしたら、もう一通来るだろうな」

「真海……、とすると大海要塞の経由か」

「東京の各河川からの送迎艇が相模灘寄港の200メートル級の客船に収容されて一旦要塞に寄港して~、だから、まあ、そういうのが好きなあいつだったら、そこら辺のメールはまずあるだろうな」

「詳しいな」

「そりゃ、俺だって三年前に辿った道だからな。

 200メートル級を更に収容する要塞とか感動ものだぜ?」

「要塞とか専用軍隊とか、真海はなんでもあるな。

 七海の幻獣被害が抑えられているのは真海ありきだから、どこも文句は言えないのだろうしその余裕もないのだろうが」

「その軍隊も傭兵家業や護衛がなければ、海運業で世界を巡れる渡り鳥を地で行ける職場ってんで、国に閉じ込められることが嫌な人材は大抵は真海いくよな。GSも似たようなもんだけど。ああ、今はアルカナムもか」

 秋はアルカナムの名を出して空を指差した。

 秋が言っているのは、昨年12月初頭、北海周辺諸国に衝撃を与えたある事件の元凶。イギリス・ドッグズランより浮上した巨大建造物のことだろう。

 正式名称『アルス・ノヴァ』。

 アルカナムの国土にして移動手段となった浮遊大陸である。通常は対流圏を航行し、セイジ提供の天幻をもって別プレーンにその巨体を置いているため、完全に近いステルス航行で、更には下への太陽光を阻害しないという代物だ。最新魔法学の塊だと評価する者もいる。

「うちは航行している場所が場所だけに世界旅行などという夢の詰まったものじゃない。まあ雲は詰まっているが」

「雲とか現実過ぎるだろ。

 ある意味夢は詰まっていると思うぜ?

 だってよ。

 この先魔法学の発展次第で、人は空に住めるようになるかもしれないって夢の完成形じゃんか。

 神々によって守られる以外の、地震や津波からの逃避が可能ってのは大きいぜ? まあ、空には空の自然災害もあるんだけど」

「人の夢、か。悪夢じゃなければいいが」

「不吉なことを……」

 肩をすくめるセイジを秋がチョップした。

「で、シュウの弟だけなのか?」

「ん~? 他には龍也さんとこの、ほら、夏に来た神和弓弦もだってよ」

「ほう」

「あと、乗船ってだけだったら、やはり夏に来た嘉藤勝利もいるらしいが、そっちは途中で下りるみたいだとかなんとか」

 とはいえ、と。

「短期留学によって各校でも色々変わったってことで、来期は神州からの生徒は他にも数人いるらしいぜ? 渡が乗ったとこ以外からだと思うんだけど」

「なるほど。今更の先見が働いたということだな」

「今更言うなし」

「驚くべきは、派遣選考員の試験に神州での合格者が数人単位でいることだな」

 ミスロジカル魔導学院の入学試験は世界各地に派遣された選考員という試験者の立ち会いでおこなわれる。各地の別組織の者に依頼されることもあり、紛争地だとか鎖国状態とかそういう国際政治的に難しい場所とかは関係ない。あとは高名な人格者による推薦も入学手段のひとつに挙げられる。

「シュウやリンの弟は試験か」

「戦技は龍也さんの推薦で九曜頂・不破正義が学院の依頼を受けて引き受けたとか。ああ、あと、魔法学の方は瀬田綾女だってよ。

 あいつ学院の依頼受けるとかすげえやつだったんだな」

「セツナと互角だったからな。そこも考慮されているのだろ。

 しかし、神州最強が戦技を見て合格を出したというのなら、来期の戦技教官は大変だな」

「ああ。うらやま……いやいや、ホント苦労しそうだな」

「今」

「え? や別にうらやましくなんて思ってないからな?」

 そういうことにしておくか、と自分で墓穴を掘った秋に肩をすくめて応対する。

「卒業生特権の臨時講師でも狙うんだな」

「え、あれ、特権なの?」

 暇人特権だ、とは訂正せず「そろそろ出来たかな」と第三学生寮の厨房へと足を向けるセイジと「あれって、え、特権?」と首を傾げつつ第三学生寮の談話室へと向かう秋である。

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