テニスじゃなくてバトミントンだよ、ごっちゃにしないでね♡
暑苦しい元テニス選手「(でかい声で)頑張れニッポン! 情熱と根性とスタンド能力があれば必ず勝てる!」
アナウンサー「いや、この世界にスタンド能力はないから」
つくづく思うのですがどうして彼はあんなに(ピーと雑音)なんですかね?
めっさ謎です。
実はスタンド使いとか?(*いや、だからスタンド能力は荒木飛呂彦先生の創作だっての)
これは異世界「ニアアース」のお話。
彼女の名前はミオナ・ヤマト、極東の島国ヤポン出身の母親と西大陸の大国メリカアユナイテッド出身の父親の間に生まれたハーフである。
メリカアユナイテッドは人間だけではなくエルフやドワーフ、ドラゴニュートといった多種族が数多く暮らす多民族国家でありミオナの父親もドラゴニュートだった。
ヤポン人の母親がメリカアユナイテッドでミオナの父親と出会い結ばれた結果の「人間とドラゴニュートのハーフ」であるがメリカアユナイテッドではよくある話な上に制度的にもヤポンとメリカアユナイテッドの二重国籍は認められていた。
ミオナはヤポンではなくメリカアユナイテッドで幼少期からバトミントンを習いドラゴニュートの父親の血を色濃く受け継いだこともあって純粋な人間では絶対に敵わない強さを早くから見せつけていた。
成長とともにミオナはバトミントンの世界で名を挙げ成人を迎える頃にはトッププレイヤーの一人として誰からも認められるようになる。
ヤポンで国際的なスポーツ大会「オリオリオリオリ」が開催されることが決まるとミオナはそれに出場したいと思った。
ヤポンでのバトミントン選手のほとんどが純粋な人間である。多種族とのハーフもいない訳ではないが極めて少数だった。
そして、多種族の中でも稀少種でもあったドラゴニュートは一人もいなかった。
人間とドラゴニュートはフィジカル的に圧倒的な差があった。
人間を1とするならドラゴニュートは100000000となる。そのくらいドラゴニュートは強い。
国際的なマイノリティ保護団体の活動のお陰でドラゴニュートもスポーツの公式大会に参加できるがどう考えても普通の人間なら勝てない相手である。いやお前ら自重しろよ。
ミオナのいるメリカアユナイテッドにはドラゴニュートのバトミントン選手がいた。全員トップレベルの選手である。純粋なドラゴニュートもいる(ハーフよりさらに強い。それはもう数値にしたら垓レベルの化け物)。
多様性を尊び人種差別を許さない頭お花畑なオリオリオリオリ大会主催者および国際オリオリオリオリ委員会はどれだけ種族的なフィジカルの差があろうと無視プイしている。
「いろんな種族がワイワイ集まって楽しくスポーツをしようね♥ ついでに超高額な放送権とかを売って僕ちゃんたちは大儲け♪」である。お前ら本当にそれで良いのか?
ミオナは考えた。
「母親の出身国でやるオリオリオリオリの舞台で大活躍して皆にちやほやされたり讃えられたりしたい! 私はヤポンとメリカアユナイテッドの二つの国籍がある。メリカアユナイテッドには私と同じドラゴニュートのハーフがいるし純血種のドラゴニュートもいる。その中から代表選手になるのは大変。下手をしたら補欠枠にも入れない」
メリカアユナイテッドは父親の母国。そしてヤポンは母親の母国。
ミオナは母親がヤポン出身のお陰でヤポンの国籍がある。
そして、ヤポンのバトミントン選手のほとんどが純血種の人間だ。ついでに言うとドラゴニュートはいない。
ヤポンならイケる!
てか、ヤポンなら確実に勝てる。
あんなチンパンジーみたいな連中にドラゴニュートの私が負けるはずがない。
ヤポンでのオリオリオリオリが開催される一年前、ミオナはメリカアユナイテッドの国籍を捨てた。
ヤポンが二重国籍を認めなかったからだ。
チンパンジーの癖に生意気である。
でもまあオリオリオリオリに出場するためだ。ちょいムカつくがここは我慢しよう。
ミオナはヤポンの選手としてヤポン人選手相手に大人気ない勝ち方をして順調に成績を上げ望み通りバトミントンのヤポン代表選手となった。
周囲からいろいろ批判やら怨嗟の声やらがあったが全て雑音として無視した。
チンパンジーがいくら騒ごうとドラゴニュートの私が代表選手になった方がヤポンのためにもなるんだよ。
弱い奴は黙ってろ!
ミオナはヤポン代表選手団の中でも唯一のドラゴニュートだった。
彼女は当然のようにマスコミにもちやほやされ国民からもとても大きな期待を寄せられた。
(*「あつい期待を寄せられた」を漢字変換したら「あつい」が出なかった謎。なので上記のようになりました)。
ミオナはオリオリオリオリの舞台に立った。
初戦は勝った。その次も勝てた。
どちらも人間相手だった。全力を出すまでもない。鼻歌を歌いながら楽しく遊んであげた♪
迎えた三回せん。
相手はドラゴニュートだった。
純血種かどうかまでは見た目ではわからなかったがドラゴニュートの血を引いているのは間違いなかった。
ミオナは全力で戦った。
全力でないと確実に負ける相手だった。
相手は試合巧者で圧倒的にミオナより強かった。
ミオナは負けた。
三回せん敗退、それがミオナのオリオリオリオリの最終成績となった。
マスコミは大喜びでミオナを叩いた。
彼らは強者の転落を心から楽しむ連中である。
それはもう、めっためたのぎったぎたのぼっこぼこに叩いた。
マスコミによる「アンチミオナ祭り」が開催された。
ヤポンの国籍を大会の一年前になって急に決めたことやヤポン語をほとんど喋らないことも槍玉に上げられた。
ミオナは失意のままにヤポンを出国した。
望み通りオリオリオリオリの代表選手になったが自分の思い描いていた物とかなり違う結末となってしまった。
ドラゴニュートの私がチンパンジーどもに讃えられるのではなく叩かれてしまうだなんて……おのれ!
そして、ミオナはヤポンへの復習を胸に今日も戦う。
ドラゴニュートハーフのバトミントン選手ミオナの戦いはまだこれからだ!
(どこかの岸壁で拳を振り上げて復習を誓うミオナと「どどーん!」と波打つ高波。近くには殺人事件の犯人を追い詰めた刑事さんがいる)
あ、上記の殺人事件とミオナは無関係なので誤解のないようお願いします。。
てか、どうして事件物のクライマックスって岸壁を舞台にしたものが多いんですかね。めっさ謎です。
あと、本記事は異世界「ニアアース」の中でのお話です。
リアルとはナノ単位で関係ないので鵜呑みにするのは止めてください。
「人種差別がぁ!」とか「多様性がぁ!」とか国会議事堂の前でシュプレヒコールをされても迷惑です。
ミオナ選手、メリカアユナイテッド国籍で戦う分にはまともなんだけどなぁ(*「まとも」か?)。
ではでは!
本作は作者のお遊びとスタンド能力で出来ています(*嘘っ!)。
シャレのわかる人だけ理解してくれればそれで十分です。
では、また次の作品で!




