8.もういっちょ似たようなのでチャレンジ1
一応、四コマでコミカライズをしてみたので、次はどうしようか悩んだのです。四コマじゃなくて、普通の漫画っぽいのにチャレンジし始めようかな? とか。
で、一週間悩んだ上で、再び四コマ漫画にしてみる事に。まー、まだまだ実力が不足していますからね。もう少し上手くなりたいなと思いまして。
ただ、それ用の良さそうなショートショートがない。いえ、あるにはあるのですが、四コマに敢えてする必要がなさそうな気がするのですよね。
なので、オリジナルの話を考えてみる事にしました。
■エロい女は実在する!
第一話、エロい女
生物に繁殖の為の欲求があるのは当然の話で、女にだって性欲がある。そして、中には男どもが妄想する通り、その性欲が強い女だっているのだ。
実は、うちのクラスにもそんな性欲の強い女の一人がいる。……ただ、
篠崎さんがモジモジしているのが見えた。わたしは思う。
“篠崎さん、トイレに行きたいのかな?”
しかし、そんな彼女に対し、明るく大きな声では話しかける女がいた。
「あー、篠崎さん、もしかして、オナ〇ーを我慢しているの?!」
……ただ、その性欲の強い女は、男どもが妄想するような女ではないかもしれない。
「そんなはずないでしょう! 馬鹿か! あんたは! 篠崎さん、困っているじゃないの!」
――輪千智。
かなりのオープンスケベな女である。
輪千は、見た目は背が小さくてどちらかと言えば幼いのに、周囲を気にせずエロい発言をしまくるのである。そのギャップに、男どもは喜ぶどころか引いている。
……一通り輪千を叱った後、わたしはなんとなく篠崎さんに謝った。
「ごめんねー。あいつ、昔っからおかしくてさー」
篠崎さんは大人しい性格で、学園での清純派美人という立ち位置を確立している。「あははは」と困ったように笑いながら彼女は返す。
「ちょっとびっくりしたけど大丈夫よ」
それにため息をつきながら、私は「腐れ縁なんだけどさー、昔っからエロいのよね」と愚痴で返す。
すると思い付いたような顔をした後で篠崎さんは言った。
「でも、良かったわよね。この辺り、ちょっと前まで変質者が出たでしょう? 輪千さん、危なかったのじゃない?」
それを聞いてわたしはまたため息を漏らす。
「それ、実は輪千の所為なのよ」
“お陰”とは言いたくない。
「ねーねー、おじさん。これって大きい方? 小さな方?」
しゃがみ込んで輪千がそう言っている。
おじさんは困った声を上げる。
「さぁ、どうかな? 他の人と比べた事なんかないからね」
「へー でも、お父さんよりは小さいから小さいかもよ」
「そうなんだ。でも、君のお父さんが大きいのかもしれないしさ」
そのおじさんは下半身をさらしていた。それを輪千は凝視していたのである。
「ちょっと、つついてみるね! えい!えい!」
「あっ 痛い! ちょっと止めて……」
「……変質者を可哀想だと思ったのは生まれて初めてよ」
と、わたしは言った。
つまり、輪千を嫌がって変質者はこの近辺には出なくなったのである。
それを聞いて、篠崎さんは困ったような顔を見せていた。いや、本当に困っていたのかもしれない。
取り敢えず、ここまで四コマ漫画化したいと思います。