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5.コミカライズにチャレンジ1

 今回からは、いよいよコミカライズにチャレンジしていきたいと思います。四コマ漫画しか練習していないので、連作4コマ漫画という形式ですが。

 僕は小説の内容を、偶に映像で考える時があるのですが、当然、そういった話の方がコミカライズには向いているはずです。そんな内の一つで、なろうラジオ大賞用に書いた話をコミカライズしたいと思います。単純に“1000文字以内”という制限のある企画で、短くてチャレンジし易いからですが。

 以下が、その内容になります。

 

 ********

 

 ・そのイナゴが入った虫かごには、何故かおふだが貼ってあった

 

 教室に入って来た唄枝奏を見て、園上ヒナは思わず吹き出してしまった。唄枝は外見も言動も子供っぽい。そんな彼女が何故か虫かごを抱えていたからだ。

 「奏! あんた登校途中で昆虫採集して来たの? なに? 小学校の宿題?」

 嬉々として園上はそうからかった。しかし、唄枝は真剣そうな顔で返す。

 「しっ あまり騒いじゃ駄目。とっても危険なんだから。盗まれないようにこうして持って来たの」

 なんだこの反応は?

 と、首を傾げて虫かごを見てみて園枝は気付く。なんでかおふだが貼ってある。何が入っているのかと覗いてみると、イナゴが一匹。

 「危険? このイナゴが?」

 「そう」

 と、言いながら唄枝は席に着く。

 「このイナゴは、なんと蟲毒で生き残ったイナゴなの」

 は? と、それに園上。

 「どうして蟲毒なんかやったのよ?」

 「もちろん、それは悪の秘密結社に対抗する為だよ」

 

 悪の秘密結社。

 

 最近流行っている都市伝説だ。悪の秘密結社が結成されて、この世を支配しようとしているという。もちろん信じている人など滅多にいない。

 

 「闇の力に対抗するには闇の力だよ。だからあたしは蟲毒を行ったんだよ」

 唄枝はそう語る。

 信じてやがる。

 「闇は闇でも、ちょっと方向性が違う気がするけど……」

 園上はちょっと引いていた。

 「蛇、犬、狐、蜥蜴、蝦蟇、蟷螂、蜈蚣、蝗を部屋に入れて、そして生き残ったのがこいつだったんだよ(参考文献:日本の呪い 小松 和彦 光文社 133ページ)」

 その説明を聞いて「へ?」と園上は思う。

 「ちょっと待って怖いんだけど?」

 「そりゃ怖いよ、蟲毒だもん」

 「いや、そうじゃなくて、そのメンツで生き残ったのがイナゴなの?」

 「イナゴだよ」

 多分、それは地球のイナゴではない。

 思わず席を離す。

 「……で、そのイナゴをあなたはどうするつもり?」

 「分からないよ」

 「はい?」

 「本に書いてなかったんだよ」

 「何よ、それは?」と、園上はツッコミを入れた。

 「んー 取り敢えず、“悪の秘密結社を倒して”ってお願いしておいたのだけど」

 「はー」

 くだらない、と園上は思う。どうやら本気にするだけ損のようだ。

 

 しかしだ。

 なんと次の日、そのイナゴは盗まれてしまっていたのだった。唄枝は「悪の秘密結社が盗んだんだよ!」と言い張っていた。園上は「はいはい」と特に気にしていなかったのだが、彼女は知らなかった。やがてそのイナゴを素体として悪の秘密結社によって生み出された改造人間が、自らを生み出した結社に反旗を翻す事を。

 

 ********

 

 毎度の事ですが、もちろん、このままでは四コマ漫画になりません。

 なので、四コマ漫画用に整形します。

 

 ********

 

 一列目 (変なの来た)

 

 1コマ目

 

 教室。

 園上、頬杖をついて、

 「はー なんか面白い事ないかしら?」

 

 2コマ目

 

 教室の出入り口を眺める園上。

 “誰か、からかいたいわ”

 

 3コマ目

 

 教室の出入り口を眺める園上。

 

 4コマ目

 

 虫かごを抱えて入って来る唄枝。

 

 2列目 (何故、真剣?)

 

 1コマ目

 

 園上。楽しそうに笑いながら、

 「奏! あんた登校途中で昆虫採集して来たの? なに? 小学校の宿題?」

 

 2コマ目

 

 唄枝。何故か、真剣な表情。

 

 3コマ目。

 

 唄枝。

 「ヒナちゃん」

 

 4コマ目

 

 唄枝。

 「これは遊びじゃないんだよ。これは危険なんだよ」

 後ろ姿の園上。汗。

 

 3列目 (イナゴ)

 

 1コマ目

 

 虫かごの中のイナゴの絵。

 

 2コマ目

 

 園上。

 「………

 これ、イナゴよね?」

 

 3コマ目。

 

 園上。

 「これの何が危険なのよ?」

 

 4コマ目。

 

 唄枝。

 「危険だよ。これは蟲毒の生き残りなんだよ」

 

 4列目 (目には目を歯には歯を)

 

 1コマ目

 

 拙いドクロの絵。

 ナレーション。

 「悪の秘密結社。最近、まことしやかにその実在が噂されている」

 

 2コマ目

 

 唄枝。

 「闇の力に対抗するには闇の力だよ」

 園上。

 “信じている奴いたのか……”

 

 3コマ目

 

 唄枝。

 「蛇、犬、狐、蜥蜴、蝦蟇、蟷螂、蜈蚣、蝗。その中で生き残ったのがこいつだったんだよ」

 (参考文献:日本の呪い 小松 和彦 光文社 133ページ)

 

 4コマ目

 

 園上。

 「へ?」

 

 5列目 (またイナゴ)

 

 1コマ目

 

 園上。

 「そのメンツで生き残ったのがイナゴなの?」

 唄枝。

 「イナゴだよ」

 

 2コマ目

 

 園上。

 「ちょっと待って怖いんだけど?」

 唄枝。

 「そりゃ怖いよ、蟲毒だもん」

 

 3コマ目

 

 園上。

 「いや、そーじゃなくて……」

 そのイナゴは、きっと地球のイナゴではない。

 

 4コマ目

 

 虫かごの中のイナゴの絵

 

 6列目 (無責任)

 

 1コマ目

 

 園上。

 「……で、そのイナゴ、あんた、どうするつもり?」

 

 2コマ目

 

 唄枝。

 「分からないよ」

 

 3コマ目

 

 園上。

 「はい?」

 

 4コマ目

 

 園上、唄枝に迫りつつ、

 「なんじゃ、そりゃ?」

 唄枝。

 「本に書いてなかったんだよ」

 

 7列目 (くだらない)

 

 1コマ目

 

 虫かごの中のイナゴの絵

 

 2コマ目

 

 園上。

 「でも、なんかしなきゃでしょ?」

 

 3コマ目

 

 唄枝。

 「んー 取り敢えず、“悪の秘密結社を倒して”ってお願いしておいた」

 

 4コマ目

 

 園上。あきれた顔で、

 “はー くだらなっ!”

 

 8列目 (ヒーロー誕生)

 

 1コマ目

 

 虫かごの中のイナゴ。グレーアウトで。

 ナレーション。

 「――が、なんと次の日、イナゴは盗まれてしまったのだった」

 

 2コマ目

 

 唄枝。

 「悪の秘密結社が盗んだんだよ!」

 園上。

 「はいはい」

 

 3コマ目

 

 前コマと同じ、グレーアウトで。

 ナレーション。

 「――が、園上は知らなった」

 

 4コマ目

 

 ヒーローのシルエット

 ナレーション。

 「数年後、イナゴ怪人が悪の秘密結社に反旗を翻すことを」

 

 ********

 

 はい。

 取り敢えず、こんな感じでいこうかと思います。描いている途中で、別の方が良いと思ったら、細かい点は変えるかもしれませんが。

 

 本格的に描き始める前に、それっぽくキャラデザからしたいと思います。いえ、何か意味があるのかは正直微妙だと自分でも思っているのですが、多分、そういう経験もしておいた方がいいのじゃないかな?と。

 

 で、がんばって描いたのが↓です。

 ・園上さん

 挿絵(By みてみん)

 ・唄枝さん

 挿絵(By みてみん)

 

 これも描いている途中で変えるかもしれません。特に園上さん。もう少しなで肩にしたいかなぁ?って。

 ・おまけ

 口裂け女とマスク

 挿絵(By みてみん)

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