3.コミpo!の有効な活かし方?
前回は試しにコミpo!を使ってみた感じでしたが、今回はコミpo!が有効な話ってのは何かな?ってのを念頭において試してみたいと思います。
少しでも絵を描いた事のある人なら分かると思うのですが、棒立ちの真正面の人の絵ならそれなりに簡単に描けます。ところがこれが歩いていたり走っていたりアングルが斜めだったりすると一気に難易度が上がります。
ですが、コミpo!をベースにすれば比較的簡単にできそうな気がしませんか?
そこで、コミpo!で難しいアングルが入る漫画を作ってみる事にしました。
考えた話(?)は以下のような感じ。
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1コマ目
移動するUFO
2コマ目
光が出て、降りて来る3人の影
3コマ目
降りて来る3人の宇宙人、斜め下からのアングル
4コマ目
それを見る人々 斜め上からのアングル
5コマ目
宇宙人真正面。
6コマ目
宇宙人真正面。
台詞「我々ハ、宇宙人ダ」
7コマ目
人々真正面。
8コマ目
人々顔を見合わせる。
9コマ目
人々真正面。
台詞「我々は、日本人だ」
10コマ目
宇宙人横。お辞儀。
11コマ目
人々横。お辞儀。
12コマ目
去るUFO。
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はい。
よく分からないと思う方もいると思いますが、安心してください! 僕も分かりませんから!
まぁ、シュール系ってやつですよ!
もちろん、コミpo!で一番試してみたいのは下からのアングルと斜め上からのアングルです。これがどれだけ簡単に描けるのかが肝ですね。
がしかし、とりあえず、絵のタッチを決定したいので、宇宙人の三体の真正面の絵から手を付ける事にしました。
コミpo!で本絵として採用したのは、子供のキャラクター三体で、禿げさせてみました。
この時点で既に宇宙人って主張できそうな素敵なフォルムですが、今回はやめておきます。これをベースにし、上からなぞるような感じで自力でも描けそうなシンプルな絵にします。
これは、そういう絵柄の方が漫画の雰囲気に合っているって事もあるのですが、コミpo!に限界があるからでもあります。
実はコミpo!は、自由に手足などのパーツの角度を変えられないようなのです。首だけは角度なんかを変えられるみたいなのですがね。ですから、もし取らせたいポーズがサンプルになかったら自力でなんとかしないといけません。そういう場合に備えて、絵を自分でも描けるレベルにシンプル化したいのです。
もっとも、今回の漫画に限って言えば、コミpo!だけでなんとかなりそうだったのですが、今後の事も考えてそういう手法も試しておきたいと思いまして。
具体的な方法は以下です。まずは既に説明したエクセルとAzPainter2の機能を使って絵を加工します。
で、これを再びAzPainter2に貼り付け、色を薄くします。レイヤの上の方にある青いバーを減らすと色が薄くなります。今回は20にしてみました。20%って事ですね。
こういう風に薄くすると、下絵にしやすくなります。まぁ、色が薄いのでなぞり易くなるからですね。
で、作った下絵の上にレイヤをもう一つ増やして描いた宇宙人の絵が以下になります。
ま、こんなもんなんじゃないのかな?と。
なので、こんな感じのタッチで、他の絵も描いてみる事にしました。
そのままの勢いで宇宙人の下からアングルも
今回のメインですね。これが上手くいったら今回の試みは一応成功です。で、がんばってみたのが、
です。
まー、初めてにしては及第点な気がします。アリで!(コミカライズに関しては、自分に甘くいく方針です!)
今度はその宇宙人を見上げるアングルの人々。これもメインですね。
を、がんばってこうしました。
何を考えているのか分からない顔がシュールな漫画に合っている気がしたので。こーいうの好きなんですよ。
反省点としては、シンプルにした所為で“見上げる”って感じが元絵よりも減ってしまったって点でしょうか。シンプルにすることを見越して、予めコミpo!の3Dモデルを、もっと急角度のアングルにしておけば良かったです。
とにかく、そんなこんなで他のコマも作成して完成させました。
よし!
製作者の精神状態に仄かな不安を感じられそうな内容で非常に良いと思います。知らんけどな!
ま、一応、成功ってことで!