17.ショートショートで、コミカライズにチャレンジ
「猫と話せたら」ってショートショートをコミカライズしてみようと思います。これを選んだ理由はほぼ直感なんですが、こんな話です。
******
OLの塚田千夏さん。一人暮らしを始めてから三年と二ヶ月。家に帰れば、待っているのはたった一匹の飼い猫だけ。ちょっと寂しいその生活に、ある日なんとなく、ぼやいてしまった。
「あーあ、もし、あんたが話せたらなぁ」
猫に餌をやり、その背中を撫でながらの発言。
もしも、話せたら、もう少しくらいは寂しさが誤魔化せるのに。そんなニュアンス。
「あんたと話してみたいのだよ、わたしは」
すると、それを聞いた猫の耳がピクリと動いた。そして、
「本当ですか?ご主人」
と、そんな声。
え?と思う、塚田千夏。しかし、空耳だろうと自分に言い聞かせるよりも前に、猫はスクッと立ち上がってしまっていた。
幻聴じゃない。
「実は、ボクも、主人と前から話してみたかったのですよ」
ニッコリと笑う猫。猫の笑顔はちょっと怖い。
ば・・・ 化け猫?
「主人も同じ気持ちでいてくれて、とても嬉しい」
猫はそんな事を言う。
そして、
「実は前々から言いたかったのですが、主人は少し、夜更かしが過ぎです。それでは健康にも悪いですし、ますます肌年齢も上がるってもんです。まぁ、それも、個人の自由と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、ええ、その結果悪影響を被るのは主人な訳ですから、これはもう自己責任でしょう。ですが、それで睡眠を害される同居人のボクの身にも少しはなってもらいたいですし、他人に迷惑をかけるというのなら、度々遅刻をして会社の方々に迷惑をかけているのもその所為でしょう。それに、その、遅刻しそうになるお陰で、ボクの朝食が用意されない事が殊の外多いのもちょっと、ボクとしては困ったものです。それと、ご飯のメニューですが、幾らなんでも、もう少しバリエーションがあっても良いのじゃないかと思うんです。これではいい加減飽きますし、いえ、その事で別に文句がある訳じゃないのですがね、でも、同じ食事ばかりだと健康にも悪いのじゃないかと思うのですよ。それから・・・」
猫が喋り続ける中で、塚田千夏はこう言った。
「あの、すいません。黙っていてもらえませんか?」
******
コミポには多分、猫はないと思うので、自力でがんばらないといけないかもしれませんが、がんばってみようと思います。
というか、ま、短いのでネームの練習にはちょうど良さそうですよね。短いのは他にもありますが、コミカライズし易いかと言われたら微妙ですし。
で、とにかく、ネームを作ってみました。
これで良いのかどうかはまったく分かりません。プロの方に見せたら「ふざけんな!」とか言われそう。
ま、でも、こんなんでやってみようと思っています。やってみないと何にも始まらないですから!




