男性一人向け、小学生の夏
登場人物:男性、小学生、年中短パン履いてる系男子
(親に連れられやってきた田舎の祖母の家)
セミが鳴いているのを家の縁側で座りながら聞く
「あっついしうっるせえよぉ…街じゃこんなにセミ鳴いてなかっただろぉ」
「それにゲームもなんもないのに何して遊べっていうんだよまったく…家に残ればよかった…パパとママはどっか行っちまったしよぉ…」
汗をタオルで拭く
「ふぅ…すんすん〈タオルを嗅ぐ〉…くっさ!タオルくっさ!ばあちゃーん!新しいタオルー!」
「ばあちゃーん?」
縁側を立って移動する。しかし居間にも台所にも姿がない
「どこ行ったんだ…?ばあちゃーん!」
「…あっ、靴がない。じゃあ買い物かぁ…タオルの場所なんかわかんねえよもぉ…」
「えっと…このタンス!…はバスタオルか。さすがにでかすぎだよなぁ…」
「じゃあその下!…うげっ、ばあちゃんの着替えだ。見たくないもんみちまった…」
「じゃあ上だ!…あったあった。んじゃ使ったタオルは洗濯籠にでもいれとこう」
また縁側へと移動する。そして何かするわけでもなくぼーっとする
「にっしても本当に何もねえなぁここ。なんでばあちゃんこんなとこ住んでんだ?街に引っ越せばいいのに」
「しかも家のなかで一番涼しいのが縁側っておかしいだろ!エアコン買ってないのまじで意味わかんねー」
台所へ移動する。そして冷蔵庫を開けた
「なんかコーラでも…あ、サイダーあんじゃん!ラッキー!飲んじゃお」
「怒られないよな…まあ怒られてもいいか!なんども先生に怒られてきた俺がばあちゃんに負けることはない!」
またもや縁側へ移動する
プシュ〈サイダーを開ける音〉
「んく…んく…んはぁ!うめえ!家じゃ好きに飲めねえからまじでうめえ!パパとママが帰ってくる前に飲み干しちゃお」
「……はぁ…暇だなぁ」
玄関の扉の音がなる
「やっべえ!んく…んく…ぷはぁ!えっと、えっと…家の下に放り込もう!えいっ!」
「よし…おかえりー!」