詩 踊るかつお節の悲哀
あちちちちっ
あちちっ
お好み焼きの上
今日もダンシング
明日も明後日もダンシング
リズムにゃのるけど
心はちっとも上がらない
テンションなんて上がらない
まるで地獄のようなのさ
見世物じゃない
見せてるつもりはまるでない
だって
そうさ
そうなのさ
踊りたくて踊ってる
そんなわけじゃないからさ
それでもずっとダンス ダンス
それでもずっと ダンシング
これは一体なんの拷問?
無駄に苦しめないでおくれよ
いっそすぐに楽にして
お客様に食べられたい
死にゆく者には慈悲などないと?
あちちちちっ
あちちっ
「ストーリー」
楽しいから踊っているわけじゃないのだ、我々は。