わたしの頭の中
初めての小説なので、色々お恥ずかしい点はありますが、読んでいただけたら幸いです。
既に8話まで書いているので毎日ボチボチ連載していきます。
登場人物:わたし
勉強。仕事。社会。政治。適合。
昔からわたしの頭の中には、生きる為に"必要"なものの代わりに、海が広がっていた。
昔から気になっていた。
脳に潜ったらどんな景色が見れるか。
わたし:……よし。
だから今日、わたしは脳みそを泳いでみた。
ずぽん
とても気持ちよかったから。
これは、その時のレポート。
ぷかぷか
ぷかぷか
ピンク色の海の中で、
わたしは小さな人魚になっていました。
わたし:身体がちっちゃくなっちゃった
わたし:ポリゴンみたいな形をしている
いつのまにか、身体も3次元から2次元に。
それがなんだか嬉しくて。
ロリィタワンピを身にまとって、髪を両サイドにまとめると、さっそく奥深くまで潜ろうとする。
わたしは今、世界一かわいい。
わたしは今、世界一かわいいので、世界一かわいい海で泳ぎます。
ああ。
きもちいィ
海は綺麗なピンク色で、社会とか勉強とか、
汚いものや見苦しいものはな〜んにもないんだ。
だってわたしの海には必要ないものだから。
わたしが大好きな小説とか、お人形のからだとか、それだけあればいい。
みんなかわいいんだよ
かわいいものだけ詰まっている優しい世界なんです
見苦しいものはぜんぶゴミ箱の中。
海の中ではいつも不安とか幸せが泡になって浮かんでいて、それを見つめるのがわたしのしあわせだった。
でも泡はすぐ消えちゃうから、幸せも不安も一瞬のもので、形にはなってくれない。
だけど恐怖だけは魚になる。
消えません。
形になってひらひらと浮遊する。
それはとっても嬉しいけどだけど同時に苦しくもある。
お魚が起きていると、
わたしは社会のことや死について考えたりして、
こわくてこわくて苦しくなる。なのでお魚には内緒だけど、泳いでいる今は魚には起きていてほしくないです、苦しいのデ。せっかくのおさんぽなんだから気持ちよく行きたいよね。
でも今、魚たちは眠っています。
わたしの目が眠いので、魚ももうお眠らしい。
でもわたしは夜更かししてるから……。
わたし:わたしだけが起動している。
なので、今の海には幸せだけがつまっている。
苦しいものや悲しいものとかなんにもない
頭の中はかわいいものだけでいっぱい!
うれしい。 とってもうれしいうれしい
大好きな小説も、人形の胴体も、海野〇屑も、とってもかわいいので、それだけでわたしはしあわせ。
みんな愛おしくて抱きしめたくなる。大好きだよって伝えると、みんな喜んでくれるから。
そうするとわたしも嬉しくなって、また幸せな気持ちになれる。しあわせの無限ループ。最高ね。
だからしあわせです。しあわせなんです。
その幸せもすぐ泡になって消えちゃうけど、今はみんながいてくれるから幸せは終わらない。
わたしが夢に縋り付くかぎり。
そうすればハッピーだけで海も嬉しいよねえ。
わたし:きもちいなあ
だから今日もしあわせのため、もっともっと奥深くまで、わたしは泳ぎ続けるのます。幸せを抱きしめるためために
みんなに大好きを伝えるために。
あはは
主人公の女の子の病名は決めていません。