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フリー台本 百人一首  作者: ルト
2/11

2 持統天皇

原文

春過ぎて 夏来にけらし 白妙しろたへ

ころもほすてふ あま香具山かぐやま


現代語訳

いつの間にか春が過ぎて、夏が来てしまったらしい。

白妙の衣を干すという天の香具山に。



はぁっ……暑いわねぇ……。

まだ4月だっていうのに、もう夏が来たっていうの?


……あら?

あの木、いつの間にか白くなってる。


……綺麗な花ね。

なんていう花なのかしら?

あっ、立て札に名前が書いてあるわね。

えーと……。


……卯の花?

この白い花って、そんな名前があったのねぇ。

小さい頃から見てきたけど、全然知らなかったわ。

ふーん、綺麗な花じゃないの。


あなた、いつもあの山を見ていますね。

昔はあの遠くに見える山にも、この花が咲く木がたくさんあったって、話していましたね。


……あっ!

よく見ると、あの山も真っ白じゃないですか?

……もしかしたら、この花かもしれませんねぇ。


そういえば、あなたって、よくあの山を見てこう言ってませんでした?


春過ぎて 夏来にけらし 白妙しろたへ

ころもほすてふ あま香具山かぐやま


……えっ、覚えていない?

あなたは忘れていても……私はずっと、覚えていますよ。

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