何処にでもいる高校生
俺は菅原高校2年の龍崎 昇。
何処にでもいる高校生だ。強いて言うならもう
直ぐ受験シーズンというぐらいで
それ以上それ以下でも無い。勿論彼女なんて
そんな大層なもんはいる訳がないし、女子に
話しかけてもらえる人もいないというこれ以上
無いボッチ生活を突き進む現在進行形で可哀想な
奴だ、まあ自分では顔のスペックをそこまで
悪く無いと思っているしコミュ障を拗らせている
訳でもないなと自覚している俺である。
さてここで質問。
そんな俺が何故女子の1人にすら話しかけられず
他人が聞いたら思わず鼻で笑われるレベルまで
至ってしまったのか?
それはひとえに俺のこの捻くれた性格が災いして
いると思っている。
例を挙げてみよう。
例えば他人の悪口を言ってみろと言われれば
その言う対象の人にもよるが、軽く10個ぐらい
言えてしまいそうな気がする。…………
やめよう。自分の事なので何なのだが軽く最低
な気がする。さてそんなほぼクラスの中で軽く浮いた存在な俺にただ一人、構ってくる奴がいる。同学年で俺と同じクラスの紅星 希だ。こいつは一応女ではあるが、俺の中でこいつは女として見て
いない。何故なら俺の中での女性像としては
清楚で大人な感じあり、希はそれと大幅にかけ
離れすぎている。家が一つ隣である俺達は
小さい頃からの親とも繋がりの深い付き合いで
あり、小さい頃は一緒にご飯を食べたりもした。
あ、お風呂の思い出は無しな。
希の生活態度は外に出ている時はそこまで酷く
ないのだが、俺の前になるとそれは本当に酷い。
中学生にもなろうと言うのに
「ねぇ昇〜一緒にお風呂入ろうよ〜」
と俺の前に急に下着だけで来たり、たまに俺が
希の部屋に希を起こしにいくと、裸で寝ている
始末である。しかもそれは高校生になった今でも
続いているのだ。これではトキメキもヘッタクレもないのである。ただ希のムカつく点はそれでも
顔も体型もほどほどに痩せていて双方の豊潤な
胸が希のスタイルの良さをさらに強調している。
透き通る様な肌と黒髪のさらさらな髪は凛とした
イメージを出している。そして勉学をスポーツの 方もまあまあハイスペックであることなのである
本当にそれを除けば女としての品性のかけらも無い奴なのだ。そしていつも毎朝突っかかってくる
今日という日もそれは変わらない。それが
いつもの俺の日常である。