自称賢くなったライオン
人間の罠にかかったライオンは、同じ罠にかからないように慎重に行動し始めます。本人は賢くなったつもりのようです。
まずそうな人間の罠にかかってから、俺は少し賢くなった。
罠が仕掛けられていないかを慎重に確かめながら進むことにしたのだ。
怪しいのは枯葉が少し盛り上がっている部分だ。
きっとあそこにはあの人間が仕掛けたような罠があるはず。
「やっぱりな。オレって天才」
盛り上がっている枯葉からかすかにあの人間の匂いがした。
一度引っかかった罠に二度もかかるほど馬鹿じゃないんだからな。
オレは不自然に盛り上がった土を眺める。フッと息を吹きかけると、枯葉が舞って仕掛けが姿を現した。
その仕掛けを作動させないよう、爪で軽く触れてみる。
「こんな罠にどんな間抜けが引っかかるっていうんだって…うぎゃあぁああっ」
仕掛けはひとつじゃなかったんだな…。
いつの間にかオレは、再びはるか下方に森の大地を眺めていたのであった。
「オレの馬鹿ぁ……」
ーーーー
私は目の前の光景に呆然としていました。
前の罠が網に大きな穴を開けられてしまったことから、今度は獲物の足に縄を巻きつける罠を仕掛けたのですが。
「また、あなたですか……」
そこにはあの間抜けなライオンが逆さまでぶら下がっていたのです。
忘れもしない、あのたてがみがまだ生え揃っていない、体がデカイだけの間抜けなライオン。
「あ、お前は…!」
「あなたは、何度私の罠を壊せば気がすむのですか」
「オレだって好きで罠にかかっているわけじゃねぇ!」
「そうですね。あなたはただのお間抜けなライオンですものね」
「それよりも何とかしてくれ」
「はいはい、すぐにおろして差し上げましょうね」
私はため息を吐くと、ライオンを吊り上げている縄を切断しました。
再び罠にかかり、再会した2人はどのように関わっていくのでしょうか。
うまくまとめられるといいのですが、、、




