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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 2
96/332

 ゆっくりと扉が開き、その向こうの光景が露わになった。煌々と灯る明かりが網膜を突き刺す。


 俊哉は一瞬めまいを覚え、顔をしかめた。


 半ば歪んだ視界の中で、扉の向こうから三人分の影が歩み出た。


 背後の光に目が慣れ、次第に影が実体となっていく。


 そして、息を呑んだ。


 これが現実の続きであることを理解し、その瞬間に、途切れていた恐怖が俊哉の身に迫った。


 男が三人いる。


 二人には見覚えがあった。ノータイの白人と、窮屈そうにスーツを着込んだ黒人。記憶が途切れる直前、リビングに踏み込んできた、あの二人だった。


 俊哉の目は、自然と黒人の方に吸い寄せられる。


 拳銃は持っていなかったが、俊哉にはその掌が血に染まり、紅い雫が滴っているのが見えた。


 人殺し。

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