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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
88/332

83

 倒れた男の頭の辺りに、赤い液体が広がっていた。


 それはいまも、徐々に広がっている。


 よく見れば、男のもみ上げの辺りに、黒い点のようなものが現れていた。


 赤い液体はそこから噴き出している。


 ごぼごぼという音が聞こえてきそうなほど噴出する液体は、頬から顎を伝って床に流れ、いまなお床に浮き出た不気味な模様を広げている。


 死んでいた。


 おそらく、あれは死んでいる。


 噴き出しているのは大量の血液だ。


 妙に赤黒いのは、頭の中、つまり脳の液体が混ざっているからだろうか。


 死んだ。


 自分を殺そうとしていた不審者が、死んだ。

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