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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
87/332

82

 大きな音が上がったのはその時だ。


 床に倒れたまま、俊哉は首だけを音のした方に向けた。


 今朝、クロワッサンを取り上げたテーブルと椅子が蹴散らされ、それらの間に挟まるようにして、白人の男が倒れていた。


 サングラスが取れ、素顔が晒されている。


 顔が俊哉の方を向いていた。予想通り青い色をした瞳が見開かれ、俊哉を凝視している。


 先ほどの笑い顔も不気味だったが、瞬き一つしない、いまの顔も恐ろしい。


 俊哉は思わず目を背けようとして、別のものに視線を奪われた。

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