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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
84/332

79

 自分もその後を追わされるのだろう。


 行き過ぎた恐怖が頭を弛緩させ、覚悟とは違う思考停止が俊哉の身体を占拠し始める。


 死を受け入れる体勢ができた、とでもいうべき感覚だった。


 その瞬間、視界が暗くなった。


 男の影が差し、俊哉の上に覆いかぶさったのだ。


 もう逃げられない。見上げた視界の先で、外人がナイフを振り上げていた。


 その時だった。ピーコートのポケットで、ケータイが震えているのに、俊哉は気づいた。


 その場違いな感覚を確かに感じた。


 誰だ、こんな時に。


 誘いならいまさらだぞ。もっと早く誘っとけよ。そうすればおれは死なずに――

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