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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
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75

 なんだ、と思った時には、拳を受けた肩甲骨の辺りに新たな痛みが走った。


 激痛が全身を貫き、何が起こったのか、まったくわからなかった。


 それでもどうにか薄く開いた瞼の向こうに天井が見えた。それで、どうやら床に投げられたらしい、と知った。


 人が人を、こうも簡単に放り投げることができるものなのだろうか。


 高校の授業で柔道は体験したことがある。その時は実例と称し、体育科の教師に幾度となく投げを打たれた。その度、受け身もろくに取れず畳に叩きつけられたのを思い出したが、いまのはそういった技としての鍛錬の先にあるような投げではない。


 ただ単純に、腕力だけで持ち上げ、力任せに投げる。投げ捨てる、といった感覚に近い。


 いったいどれほどの膂力があればそんなことができるのか。


 両手を床について上半身だけを起こす。


 男はゆっくりとした動作で近づいてくる。


 能面のように張りついて変わらない笑い顔が、不気味に向けられた。

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