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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
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65

 康平はあの大柄通りのバスケットボール部。真治はサッカー部で、直人は由利とは同じ吹奏楽部。


 皆、それぞれに打ち込む部活動を持っていて、皆、それぞれに重要な役を担っている。


 部活動がない日の常ならば、このぐらいの時間になると、誰からともなくメールが飛び交って、また朝と同じように公園集合、となるのだが、今日はそうではないらしい。特に属している部活動のない俊哉は、それだけを確認すると、携帯をポケットに戻した。


 寂しさには足りない、やはり空虚と呼ぶべき感覚が、胸を競り上がってくる。


 ならば自分も、打ち込める部活動を探したらいい、と毎日のように思ってみても、それだけの何かが自分にはなかった。


 あるとすれば、やはり『W.A.R.』なのかも知れなかったが、そこにも空虚さが存在することは事実だった。


 それでも頭の中では、既に今日のフライトをイメージし始めているから不思議だった。


 これが何かに打ち込む、のめり込む、夢中になるということであるのならば、疑いようもない感覚なのだが。

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