表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
67/332

62

「由利ー、またダンナといちゃついてんのー?」


「誰がよ、誰が!」


 そうこうしていると、また別の声が聞こえてくる。


 いつものように由利の友人たちが現れ、二人きりで話している姿を冷やかす言葉をかけてくる。


 由利は由利で、いつものように否定する声を上げ、結局その友人たちも、なんとなく俊哉の机の周りに集まって話し始めるので、俊哉もその会話の輪に加わることになる。


 まったく、呆れるほどにいつも通りの光景だ。


 俊哉はこういった在り来りの時間が好きだった。


 幸せの中にいると、その幸せの意味がわからない、という理屈もわかるが、こういった日常について、俊哉はそれをあるがまま、そのまま愛せる感性があった。


 しかしその感性は、普段感じているあの空虚さの裏返しであることも、俊哉は自覚していた。


 こうして他愛もない会話をしている瞬間だけは、目に見えない漠然とした不安や緊張、空虚さを忘れることができる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ