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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
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61

 何でも自由に、好きなものに一生懸命になれ、と教える親や、同じ『W.A.R.』プレイヤーに囲まれていると忘れがちになるが、こういう彼女の表情を見ると、これが世間一般の見方だな、と思い知らされもする。


 ゲームに没頭している人間は内向的で、友達もなく、引きこもりがちで、要するに、気持ち悪い、という、あれだ。


 しかし、その上でなお、彼女は自分に世話を焼いてくれる。


 どういう心境なのかはわからないが、こんな注意を受けるのも、今日に始まったことではない。


 世話好きなおばちゃんになりそうだな。


 俊哉は、ころころと表情を変える由利の顔を見ながら、三十年後の彼女の姿を想像してみた。


 線が細く、すらりと長い手足と整った顔が、中年太りした姿など、およそ想像がつかなかったが、こういった世話焼きは変わらないように思えた。

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