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操縦桿を倒して、機首を下に向けた。
一向に離れてくれない〝ライオンハート〟に痺れを切らした俊哉は、その瞬間、賭けに出た。
機体を降下させ、加速。その速度を利用して、完全に引き離す。そのつもりだった。
だが、〝ライオンハート〟は、その軌道をも完璧に予測していた。
ほとんど垂直に落下していく俊哉の機体の背後にぴったりと張りつき、同じように降下してきた。
ここまで読まれていたか。
絶望が俊哉を呑み込もうと迫る。
その瞬間、HUDのディスプレイが血の色に染まった。
操縦桿を倒して、機首を下に向けた。
一向に離れてくれない〝ライオンハート〟に痺れを切らした俊哉は、その瞬間、賭けに出た。
機体を降下させ、加速。その速度を利用して、完全に引き離す。そのつもりだった。
だが、〝ライオンハート〟は、その軌道をも完璧に予測していた。
ほとんど垂直に落下していく俊哉の機体の背後にぴったりと張りつき、同じように降下してきた。
ここまで読まれていたか。
絶望が俊哉を呑み込もうと迫る。
その瞬間、HUDのディスプレイが血の色に染まった。