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「世界最高のプレイヤーは、おれじゃねえって」
言いながら、俊哉は雑誌をめくる真治の右隣に腰を下ろした。木製のベンチは冷たく、尻と腿にひんやりと冷たい。真治が小刻みに足を上下させている理由が、暖を取るためのものだと改めてわかった。
「でもここにも書いてあるぜ。『チーム戦で世界一を決めるなら〝ソーサラー〟とやりたい』って」
真治が膝の上に乗せている雑誌を指し示す。
ゲーム関連の週刊情報誌であるそれは今、何らかのコラムらしき記事のページが開かれていた。
横から覗き込んだ俊哉は、その紙面に『W.A.R.』第一回世界王者にインタビュー、という見出しを見た。




