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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
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34

 新しい年を迎えて一月が経とうとしている真冬の朝は、空気そのものが凍りついているようだった。


 自転車で走ると酸素と一緒になった見えない氷片に頬が切られる様で、鼻の奥にも、つん、とした痛みを覚えた。


 それが胸に刺さったわずかな棘の痛みと一緒になって、俊哉に過去の記憶を思い起こさせた。


 初めは中学生の頃だったように思う。


 時折、親との会話に空虚さを感じるようになった。


 どことなく取り繕っているような、表面的すぎるような、そんな感覚。


 それが親と子の会話なのだろうか、と悩んだ時期がある。


 両親は、別に悪い親ではない。


 愛情を注がれなかった、とも思わない。


 むしろ大切に育ててもらったと感謝しているし、それは他の家と比べても遜色ないと思っている。


 ただ、母にはやりたいことがあったし、父は今現在もやりたいこと、やりたかったことを継続している。その点が、他の家と比べて顕著だったように思う。

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