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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
32/332

27

 全国を股にかけ、小学生まで手にかけた凶悪犯罪。


 日本犯罪史上、例を見ない犯罪だ、と父が言っていたのを、俊哉は思い出した。


 警視庁捜査一課の警部である父は、凶悪犯を追いかけ、元々家を空けがちであったが、この一ヶ月、特にここ数日は、まったく顔を合わせていない。


「子供を殺してその死体を切り刻むなんて、どんな精神よ」


 かつての捜査一課の紅一点が、憎悪と推理の目をテレビに向けている。


 そこには決して好奇の色は宿らない。それが一般の家庭とは違うところだ。


 マスコミが伝える報道がどんなに過熱し、劇場化したとしても、推理こそすれ、そこには常に、犯人に対する憎悪がある。

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