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『W.A.R.』  作者: sethy
STAGE 1
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25

 ニュース番組だった。


 スーツを几帳面に着こなした中年の男性が、安定した調子でニュースの概要を伝えている。


『この事件は』と、すぐに詳細な内容説明に入るが、俊哉の頭はそれよりも早く、事件に関する記憶を思い出していた。


 今月の初め。最初は確か新宿歌舞伎町の裏路地で発見されたはずだ。


 被害者は二十代後半の銀行員の男性。


 直接の死因は背中から肺まで突き通る、長い刃物での一突き。失血死だった。


 だが、問題なのは彼の遺体だった。


 彼の姿は、他に例を見ないほどひどい状態だったのだ。

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